私の考える奴隷の規律
  Black Onyx ゆきな梨央様
 
 わたしの質問 (奴隷の規律とは) にBlack Onyxのゆきな梨央様がお答え下さいました。
 以下原文のまま掲載させて戴きました。

私の考える奴隷の規律

 奴隷の規律=奴隷が守るべき普遍的な規律

 上記のように定義するなら、奴隷の規律など無いというのが私の結論です。
 なぜなら、
1.支配者の数だけ規律があるから
2.規律は奴隷のものではなく、個々の支配者が守らせるものだから(主体は奴隷でなく支配者)
 よって、一個人である私もまた、主観に基づく回答しか申し上げられないことをお断りしておきますね。
 奴隷には守る義務のある普遍の規律は無い。固有の規律を守らせる存在に従う義務があるだけ。
――何のために?
 もちろん、目的達成のためです。
 何をするにも目的があり、その達成には手段が必要です。
 SM観にイシューを特定するなら、私の目的は、美しい支配を基盤とする理想の主従関係の実現です。
 その目的達成のために、手段があるわけですね。
 奴隷の規律は、その手段にもなり得ないというのが私の考えです。
 先にも述べたように、奴隷が従うのは、規律ではなく、支配者。
 奴隷の規律などではなく、主の示す規律です。
 主が「法」そのものです。
 それを奴隷に認識・実行させることこそが、目的達成のための手段だと考えます。
 ただ、誤解されないように申し上げておきたいのは、規律の主体が支配者であり、それが固有のものであるからといって、不安定でよいわけではないということです。むしろ支配者の数だけ規律があるからこそ、細心の注意が必要だと考えます。
 大切なのは、一貫した規律を提示し守らせ、絶対的な法として奴隷の上に君臨することですね。
 法がブレているにも関わらず、支配者が奴隷を「従わない」「動かない」と叱責したり罵倒したりするとしたら、彼らにとってこんなにも不憫で不自由なことはありませんよね。緩い地盤の上に立たされた奴隷は、いつ地面が壊れるのだろうかとうろたえ、不安になり、初めの一歩すらまともに踏み出せず、ただ怯えるばかりになるでしょうから。
 思い通りにならない奴隷がいるなら、それは奴隷が規律を守らないからではなく、支配者の手腕が不足しているから。そう考えると、よりはっきりと反省点が見えてきたりするものです。
 余談ですが、私は問答無用強制による支配は好みではありません。
 
 服従。
 強いるものではなく、服従するように支配者が導くもの。逆らっても何も得がないと理解させること。
 ただ受け入れること。
 強いるものではなく、受け入れたくなるように支配者が導くもの。拒絶は損だと理解させること。
 そこに美を感じる性分なのでしょうね。
 奴隷には、安心感を与えるとともに、心身ともに支配者に平伏することだけを徹底して教える――それが、主の役割だと考えています。
 もちろん、言うは易く行うは難しで、日々、奮闘を続けているのが現実ですが。

 相変わらず支離滅裂な上、横道にそれ過ぎました。
 ご質問に堪える回答でもなく、申し訳ありません。
 わずかでも参考になるところがあれば幸いです。
 


 日頃から大変お世話になっているBlack Onyxのゆきな梨央様のお言葉です。ご好意により掲載させて戴きました。 
                 
 
 
 
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