第3章 牡奴隷教育 その10

  3時間ほど、悦子様の足下で嬲られ続けられただろうか、許しを請う声もでマスクに阻まれうめき声にしかならず、それがかえって彼女を楽しませた。
 ランチに出かける悦子様の許しが出て、ようやく椅子の下から出された。
 「牡奴隷!マスクを取って土下座してお礼を言い!」
 「高貴な悦子様のおみ足の下で、足台としてご使用下さり・・ありがとうございます・・・お使い心地は如何だったでしょうか・・」
 わたしは涙ながらにお礼を言わされる。
 「踏み心地はまあまあね、明日からは足つぼ付きマスクをかぶせてあげる、特に内側には鋭い突起がたくさん付いていて、ちょっと押されただけでも相当痛いらしいわよ、ヒールを脱いで足つぼマッサージもできるし、楽しみねぇ〜くくく・・」
 
「あ・・ありがとうございます・・悦子様・・」
 「さあ、午後からは解放室でしっかり働くのよ、部屋の中央の牡奴隷待機場所で土下座して、人が来るのを待つのよ」
 「はい・・悦子様・・ご命令、ありがとうございます」
 「ほら、さっさとお行き!」
 土下座の頭を靴で小突かれて、私は四つん這いで朝連れていかれた部屋に戻って行く。
途中、女性社員様が歩いて来られると、通路の横に小さくなり土下座して、お通りになるのを待つ。
 すっかり牡奴隷としての作法が身体に叩き込まれていたのを実感した。
 無人の解放室に入り、牡奴隷とマークしてある部屋の中央位置に跪き、ドアの方向に向かって土下座した。
 入って来られるであろう御女性様に失礼のないような待機姿勢である。

 30分以上その姿勢でいただろうか、不意にドアが開けられて、人が入ってきた。
 土下座の姿勢のままなので、まったく誰かは分からない・・・
 「あ、奴隷変わったんだ、ふ〜ん・・顔を見せてみろ」
 とても若いようなお声の持ち主だということが分かった。
 恐る恐る顔をあげて見上げると。20歳前後の若い女性、しかもスニーカー姿のラフな格好の女性。
 すかさずご挨拶を述べる。
 「牡奴隷WH207号でございます、所内研修でこちらでお使いいただくことになりました、どうぞよろしくお願い致します」
 もう一度、その足下に額をこすりつけるようにして土下座する。
 「ずいぶん年寄りねお前、いくつ?」
 「はい、46歳でございます・・申しわけございません」
 「ふふ。わたしは18歳よ、ここでアルバイトしてるの。いつもランチの前にここで運動するの。もちろん牡奴隷を使ってね」
 「はい・・ありがとうございます・・どうぞご使用下さいますようお願い申し上げます」
 「昨日までここにいた奴隷は25歳だったからね、お前で大丈夫かしら?」
 「ど、どうかお気になさらず、ご使用下さいませ・・」
 「そっか、別に壊れたら、新しいのと取り換えるだけだから、関係ないか・・」
 「はい・・ありがとうございます・・」
 「よしそれじゃあ、手順を言うから、覚えるのよ。まず、そこに膝立ちで立ってごらん、そうそうそしたら、私が蹴ったり殴ったりするから、一発ごとに私の靴の前の床にキスして、ありがとうございますエリカ様って言うの、そしたら素早く元の位置に戻って、膝立ち、これを何回も繰り返すのよ。どう、簡単でしょう?それとわたし格闘技やってるから結構きついから、覚悟しな!」
「はい・・、エリカ様・・・がんばります・・」
 「いくよ、おら!」
 彼女の蹴りが腹に食い込む
 「グェ!」
 カエルが鳴くような雄叫びをあげる。
 すぐに床にキスしてお礼を言う。
 「エリカ様・・ありがとうございます」
 そして戻るとすぐに顔面に回し蹴り。
 「ぐうぅ〜・・・」
 あまりの衝撃に横に倒れる。
 その顔面を踏みつけられて・・
 「さっさと御礼を言えよ。クズ!」
 「は、はい・・ただいま・・・あ・・ありがとうございますエリカ様・・」
 そして何発も何発も蹴りを戴き、顔面へのパンチ、腹への連続パンチなどでフラフラになる私の股間へのさらなる一撃で思わず倒れこんでしまった。


 「ひぃ!!」
 「あれ、もうダウンなの?使えない牡奴隷ねえ、苦情入れてもいいんだけど?」
 「お・・お許しを・・お許し下さいませ・・すぐに元に・・」
  ふらふらになりながらも、土下座してお礼を言い・・・震えながら膝立ちをする。
 「ここにいる間は、毎日こうして使ってあげるからね、どう嬉しいでしょう、牡奴隷!」
 「は・はい・・・ありがとうございます・・ありがとうございます・・・グェ!」
 まさにリンチとも言える責めが、私の全身の青痣によって物語られている。
 「ああ・・すっきりした。今日はこれくらいにしてあげる」
 そう言うとわたしの御礼など聞かずにさっさと部屋を出ていくエリカ様・・
 一人残った私は部屋の真ん中で、18歳の女の子に何の理由もなく、甚振られるみじめな自分の姿に涙した・・
 しかし、その身体は無意識にもまた、ドアのほうに向かい土下座するのだった。 
 ああ・・早く所外実習をパスして、ここから出ていきたい・・・・
 そう望むしかなかった。

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