二脚の児童イスには小さいザブトンが、ゴムバンドで留めてある。 女児の尻が沈むザブトンを、なるみは羨ましそうな横目で見ていた。 二脚の児童イスの間には、イス一脚分の隔たりがある。 そこには、なるみが正座していた。 リノリウムの硬い床が容赦なく、なるみのスネを苛む。 そして、なるみが女児たちを羨む理由はザブトンだけじゃない。 女児たちのお名前は、真美さまと綾香さま。 同い年の子どもたちでありながら、彼女たちはなるみの所有者とそのお友達だった。 なるみと彼女たちの違いは、人間と、それに奉仕する生き物との違いだった。 違いの一つに、エロい遊びを好きなときにできるかどうかがある。 それをなるみは今、一番痛切に感じていた。 なるみは、肌にへばりついた埃の塊とか糸くずぐらいしか、身に着けていない。 両手は膝の上にピタッと、膝頭を掴むように着けてる。 その両手はまるで、何かに触るまいと必死で膝頭にしがみついてるように見えた。 両手のすぐ近くには、天井を向いてフルボッキし、トロトロと湿った幼根がある。 そして、なるみの顔のすぐ近くでは・・・ 真美さまと綾香さまが、ブラジャーとパンティだけの下着姿でおしゃべりのまっさいちゅう! 時刻は、西日が差す放課後。まだ夏服の季節で、子どもたちの柔肌はうっすら汗ばんでる。 児童イスとなるみは廊下に並んでいて、目の前の教室からは時折、何かを物で叩く音と・・・ 同級生の男の子の叫び声が漏れてくる! 一カ月に一度の、調教女師と奴隷所有児の面談。 それを待つ間に粗相なんてしたら、今晩は調教倉庫から帰れなくなる。 「でネっ、綾香、このブラジャー、ホックの金具が3つ付いてるのよ」 「見せてー、取ってみるぅぅ」 悪魔みたいな真美さまが綾香さまを誘って、きわどい後ろ姿を子ども奴隷に見せつける。 「なるみ、お前だけ全裸と、真美も全裸とどっちがいい?」 真美さまのブラジャーの両端を両手で抓みながら、綾香さまがなるみに訊く。 「あああああッッッッ、真美さまがお裸だったら奴隷は緊縛ですうッッッッ」。 甘い疼きに悶える肉体を震わせながら、呻き声を絞り出すなるみ。 「ダメよ、これから面談じゃない」 「でもよかったわ、なるみがわたしたちに調教されててくれて・・・」 女児たちは口々になるみを慰めながらも、舌の根、いや舐めた唇も乾かぬうちに再び・・・ 卑猥な女子トークに花を咲かせた。 彼女たちがなるみの耳朶にわざとらしく吹きかける吐息はそのつど、なるみの幼根を危うげにピクピクさせていた・・・。 「焼印、まんなかがタバコで潰れてるわね。いつ捺し直す?」 「わたし、次の焼印はドミナ・セックスの後って決めてるの。ひらがなの『の』を捺すのっ(嬉)」 焼印の恐怖でサッと必死の形相になったなるみの耳の間を、真美さまのセックス・プランが素通りした。 きっと焼印からは逃げられない、だったら―― 真美さまが奴隷性交(ドミナ・セックス)の願望を、調教女師たちから隠し通せるように―― やらなくちゃあ―― なるみは鋭さ極まりない目付きで、そっと一瞬だけ・・・ 綾香の尻がくいこむザブトンを睨んだ。 |