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◆namelessさんからのご投稿
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凋  落
山村浩之は都会の雑踏で、腹を押さえ情けないため息をついた。もう、丸一日何も食っていない。派遣の仕事すら、48歳になった彼にはなかなか回ってこず、食うことすらままならなかった。仕事にありついた時はネットカフェで夜を過ごせたが、最近は野宿が多くなっている。これから先どうすればいいのかと、暗い気持ちになった。
 これでも、浩之はかつて旅行代理店を経営していた青年実業家だった。大学を卒業して大手旅行会社に勤めた彼は、ノウハウを一通り習ったところで独立し、小さな旅行代理店を立ち上げた。当時は景気も良く、仕事が忙しくて寝る暇も無い程であった。しかし、海外での戦争が続いたためにテロを怖れた海外旅行客の減少、長引く不況による団体旅行の激減と、どんどん経営が立ち行かなくなっていった。既に銀行や信金どころか、サラ金にすら融資を断られた浩之は、ヤミ金や暴力団金融にまで手を伸ばした。しかし、資金繰りがうまく行かず、遂には従業員から給料遅配の訴えを労働基準局に出される始末で、独身だった浩之には家族がいなかった事を幸い、3年前に身一つで夜逃げしたのだった。
 浩之は何とか再起を図りたかったのだが、従業員から訴えられ、ヤミ金と暴力団金融から追い込みを掛けられている身では、住民票すら定められず、まともな仕事には就けなかった。搾取のひどい怪しげな派遣会社に登録し、カプセルホテルやネットカフェを転々とする日々を送って空虚な年月を過ごしてしまい、無駄に年を取ってしまった現在の彼には、日雇いの仕事すら満足に回してもらえなくなっていた。
 空腹を抱えた浩之は、ふらふらとスーパーに入った。所持金が数十円の彼には、何も買えはしない。しかし、スーパーには食い物がある…せっぱ詰まった浩之は、生存本能に導かれるまま、スーパーの食品売り場に向かった。薄汚れた格好の彼は店員達から胡散臭そうな目で見られ、こそこそと隅のパン売り場に移動した。そこで、浩之は店員達の目を盗み、菓子パン二つを上着の中に隠した。彼は心臓をドキドキさせながら、スーパーの外に出た。
 店員に見つからずに店外に出られた浩之は、足早にスーパーから離れ、公園に行ってベンチに座り、万引きした菓子パンを上着から取りだして、むさぼり食った。満足な量ではなかったが、とりあえずは餓死の恐怖から逃れられて、ほっとした。しかし、浩之は不意に背後から声を掛けられ、心臓が口から飛び出しそうになった。
「あなた、万引きしたでしょう!」
 びくっとした浩之が振り返ると、50代で高級スーツを着こなした上品な婦人が、仁王立ちになって彼を見下ろしていた。
「スーパーであなたの様子がおかしかったので注意していたら、パンを服に隠して店を出たのが、はっきりと見えたわ!」
 浩之は殆ど反射的に夫人の足元に土下座して、必死に哀願した。
「お、お願いしますから、見逃して下さい。お腹が空いて、とても耐えられなかったんです…」
 すると、彼の頭上から意外な答えが返って来た。
「あなた、山村さんじゃない?旅行代理店の社長だった…」
 浩之が顔を上げると、旅行業務を請け負っていた際の、かつての取引先の女社長である神野美津江が自分を見下ろしていたのが分かった。彼女はアパレル・飲食店チェーン・不動産業と手広く事業展開している女実業家で、贔屓にしてもらい、何度か社員旅行を任されていた。しかし、倒産間際には前払いの旅行代金を他の支払いに当ててしまい、そのまま夜逃げしてしまったのだった。動転した浩之は、とんちんかんな返答をした。
「あっ、あの、その…お久しぶりです。神野社長もお元気そうで…」
「お久しぶりじゃないわよ!3年前にあなたが旅行代金を持ち逃げして社員旅行を台無しにしてくれたおかげで、社員達からもの凄いブーイングを受けたのよ。どうしてくれるの!それと暴力団金融の取り立て役が私の会社にまで、あなたの居場所を訊きに来たわよ。私も色々と事業をしているから、裏社会とそれなりのお付き合いはあるけど、あなた、相当やばい筋から借金したみたいね」
 浩之は、真っ青になった。数年前、暴力団金融から借金して、返せなくなった男がいた。その男は取り立てに来た暴力団員に、「金が無いから、返せない。無い袖は振れない。大体、違法な金利の借金は、最高裁判所の判例により、元金すら返す必要は無い!」と開き直った。数日後、彼は惨殺死体で公園に転がされていた。警察は殺人事件として捜査したが犯人検挙には至らず、結局迷宮入りとなった。見せしめとして、わざと見つかるよう公園に死体を野ざらしにしたとの噂が飛び回り、それ以降、その暴力団金融の回収率は格段にアップした。浩之も暴力団金融から、かなりの額を借りており、何の断りも入れずに夜逃げしてしまったのだ。借金を返す当ての無い浩之が捕まったら、同じ様に見せしめ にされるだろう。浩之は震え上がり、美津江の足元にすがりついて哀願した。
「申し訳ありません。神野社長から預かった旅行代金は、何とかしてお返し致します。ですから、暴力団にだけは知らせないで下さい…」
 美津江は呆れた様子で、彼に告げた。
「あんな安い菓子パンを万引きする程お金に困っているあなたが、どうやって旅行代金を返せるのよ…仕方ないから、働いて返してもらうしかないわね。しばらく私の家で下男として働きなさい。見たところ住む所にも困っているようだから、雨露だけは凌げるわよ。どうする?」
 浩之は顔を上げ、喜んで返事をした。
「は、はい、よろしくお願い致します」
 浩之は立ち上がると、踵を返して歩き出した美津江の後を、両腕に手荷物を抱えながら卑屈な猫背でついて行った。

 公園から歩いて五分の所に、美津江の家、と言うより豪華な邸宅があった。高い塀に囲まれた豪邸を見上げてため息をついた浩之は、彼女の後をついて中に入った。塀の扉から邸宅の玄関までかなりの距離があり、庭の芝生をとぼとぼと歩いた浩之は身分の差を思い知らされた。
 美津江は、玄関まで出迎えた三人のメイドに浩之を紹介した。三人のメイドは20代半ばの、それぞれが個性的な美人で、美幸・咲子・直美と名乗った。美津江は、メイド達に浩之が下男になった理由を説明し、
「…そういう訳で、下男と言っても懲罰の意味があるから、あなた達には厳しく指導して欲しいの。体罰は無制限に許可するから、遠慮せずに躾てね。もし、この下男が口答えしたり逆らったりしたら、私に言って頂戴。暴力団に引き渡して、処分してもらうから…とりあえず、これを使って」
 と不気味な事を言って、趣味の乗馬で使用している乗馬鞭を、年長の美幸に手渡した。乗馬鞭を受け取った美幸は目を輝かせ、他の二人も嬌声を上げて喜んだ。美津江が自分の部屋に戻ると、美幸は早速乗馬鞭を振り回し、浩之に命令した。
「ぼやぼやしていないで、お前の荷物を自分の部屋に置きなさい!」
 浩之はおどおどして、美幸に指差された部屋に向かった。その部屋は三畳の広さで、色々なガラクタが詰め込まれていた。彼はガラクタを部屋の端に寄せ、薄汚れたスポーツバッグを置いた。浩之が後ろを振り返ると、ボロボロの作業着が顔に投げ付けられた。
「ぼんやりしてないで、その服に着替えるのよ!」
 20歳以上も年若い美幸に命じられた浩之は、湧き上がる屈辱を押し殺しながら、ほつれと破れの目立つ灰色の作業着に着替えた。
「まずは、便所掃除からしてもらおうかしら…ぼやぼやしてないで、さっさと動きなさい!」
 美幸は浩之の尻を乗馬鞭で打って、厳しく命じた。服の上からでも、かなりの痛みを感じた浩之は、短い悲鳴を漏らした。しかし、逆らえる立場にない彼は、下唇を噛みしめながら、美幸の後に続いた。その彼の後を、咲子と直美がクスクス笑いながら、ついて行った。
 トイレに着いた浩之は、美幸に指示された通りに便所ブラシを使って便器を磨き上げた。
「ちゃんと綺麗にしたでしょうね。少しでも汚れが残っていたら、お前の舌で舐めさせるわよ!」
 美幸は便器を確認し、一応OKを出した。次に、浩之は玄関に行かされた。
「靴箱の中の靴を、全て磨き上げなさい!」
 自分より遥かに若い美幸の命令を受けた浩之は、口惜しさを心に秘めたまま玄関にしゃがみ込み、靴を一足ずつ磨き始めた。その様子を美幸・咲子・直美の三人のメイドは、ニヤニヤと笑いながら見物していた。
「あ、あの、磨き終わりましたが…」
 浩之が美幸に申し出ると、彼女は玄関に並べられた靴をざっと点検した。
「何よ、これは!くすみが残っているじゃないの!」
 美幸は浩之に怒鳴ると、彼の顔にハイヒールを投げ付けた。顔面に靴をぶつけられた浩之は、あまりの屈辱に顔が紅潮し、メイド達に大声で言い返しそうになったが、何とか自分を押さえて美幸に謝罪した。
「…申し訳ありません。直ぐに磨き直します」
 必死に屈辱を抑え、身震いしながら靴を磨く浩之の姿を、三人のメイド達は楽しそうに眺めていた。メイド達にしてみれば、自分達の仕事を代わりにしてくれて、それを指導する名目で叱り付けられるのだから、格好のストレス解消の下働きが手に入った様なものだ。彼女達は、靴磨きを終えた浩之を、窓ふき・床磨き・食器洗い・庭の芝刈りと、休む間もなくこき使った。
 夕食の時間になったが、浩之はダイニング隅の床に正座させられ、美津江とメイド達が食事する風景を眺めさせられるだけだった。ようやく彼女達の食事が終わると、残飯が大皿に集められ、正座している彼の前に置かれた。メイドの美幸が意地悪い声で、浩之に命じた。
「お前の食事よ。遠慮せずに召し上がりなさい」
 浩之は、歯形や唾の着いた汚らしい残飯を見て身震いしたが、空腹には勝てなかった。何しろ最近ろくな食事を取っておらず、常にひもじい思いをしていたのだ。彼は割り箸を手にすると、汚らしい残飯を口に運んだ。残飯をクチャクチャと咀嚼する浩之を見た美津江とメイド達は、
「よく、残飯を口に出来るものだわ」
「既に人間の誇りを捨て去ったみたいですよ」
「もう、犬と同じですね」
「犬と一緒にしたら、動物愛護協会から抗議されるわよ」
と楽しそうに浩之を蔑み、彼の胸をズタズタに傷付けた。

 夕食を済ませた後も色々な家事にこき使われて、夜遅くにようやく三畳一間の部屋に戻ると、与えられたボロ布団広げて体を横たえた。彼は、ぼんやりと今までの人生を振り返った。独立して旅行代理店を興した時は、まだ好景気で、大手が扱わない怪しげな風俗ツアーを企画し、ヨーロッパや東南アジアに色々な会社の団体客を送り込んだ。その際は添乗員として付き添い、小金を貯め込んだ成金社長に取り入って、自分も異国の風俗を満喫させてもらった。大手旅行会社には出来ない風俗ツアーと、それに伴うトラブル処理等のきめ細やかなサービスが売りで、顧客には不自由せず、逆に仕事を断るのが大変なくらいであった。自分の会社に入ったツアーコンダクター志望の若い女性に資格取得に力を貸 すと言って、強引に肉体関係を結んだり、大口のクライアントに肉弾接待をさせた事もあった。利益はうなぎ登りで、この世は自分を中心に回っている様に錯覚する程であった。しかし、一旦不況風が吹くと、懇意にしていた顧客は一斉に引き上げ、義理のあった旅行会社から捌く当てのない格安航空券を大量に押し付けられたりして、どんどん赤字が膨らんでいった。そして、身一つで夜逃げする羽目に陥ったのだ。
 景気がいい頃は酒池肉林の毎日だったのに、20歳以上も若いメイド達にこき使われる今の自分の惨めさときたら…浩之は改めて自分の凋落を思い知らされ、涙で枕を濡らした。彼がくよくよと思い悩んでいる内に睡魔に襲われ、いつの間にか寝入ってしまった。

「いつまで寝ているのよ!さっさと起きなさい!」
 メイドの咲子に頭を蹴飛ばされ、浩之は慌てて目を覚ました。そして、美幸の乗馬鞭で顔をつつかれ、惨めで慌ただしい日常が始まった。しかし人間の適応力は大したもので、一週間もすると、浩之はメイド達に罵られながらの命令にも慣れて、何とか家事や諸々の雑用をこなし、汚らしい残飯も抵抗無く口に出来るようになった。
しかし、慣れなかったのは、女体への欲望だった。メイド達は浩之を男として見なさず、彼の目の前で恥じらいもなく平然と着替えをした。彼女達のグラマーな体を目前にし、浩之は常に鼻血が出そうな思いだった。彼は普通の男より性欲が強く、羽振りが良かった頃は毎日のように色々な女を抱いていたが、資金繰りが苦しくなってからは女とも縁遠くなり、夜逃げしてからの3年間は全く女を抱いていなかったので、女体に凄く飢えていた。メイド達の若く張りのある肢体を見せつけられた浩之は、毎日を悶々として過ごした。

ある日、浩之が洗濯をしている際に、いつも彼の背後で厳しく監督しているメイドが他の用事で席を外した。普通の洗濯物は洗濯機を使っていたが、パンティ・ブラジャー・ストッキング等のデリケートな下着類は手洗いするよう命じられていたので、汚れのひどいパンティを洗面器のぬるま湯で揉み洗いしている最中だった。
普通の男であれば顔を背ける程の酷い臭いがする汚れたパンティですら、女に飢えている今の浩之には、女体を思わせる芳香であった。彼はメイドがいなくなったのを幸い、パンティの汚れた部分に鼻を近づけ、臭いを吸い込んだ。強烈な饐えた臭いで、頭がクラクラしたが、股間のものは極限まで硬くそそり立った。浩之はむさぼるように、ひどく汚れたパンティのクロッチ部分に鼻を押し付け、作業ズボンの中に手を突っ込み、硬くなった股間のものをしごき始めた。自分の手による摩擦で、股間のものが破裂しそうな快感を覚え、彼の頭は真っ白になった。浩之の手の動きが更に激しくなった時、
「何しているの、お前は!」
 浩之の監督をしていたメイドの直美が、いつの間にか彼の背後に戻って来て、大声で怒鳴り付けた。汚れたパンティの臭いに夢中になって、股間の硬くなったものをしごいていた彼は正気に戻り、体が凍り付いた。直美は浩之を床に蹴り倒し、彼の頭を踏みにじりながら叱りつけた。
「私達の下着の汚れを嗅ぎながら、よく恥ずかしい真似が出来たものね…絶対に許さないわよ!」
 浩之は頭を踏み潰されそうな強い痛みに恐怖を感じながら、必死に謝罪した。
「も、申し訳ございません、ほんの出来心なんです…どうか、お許しを、どうか、御慈悲を…」
 しかし、直美の心に彼の懇願は届かなかった。
「ふんっ、口だけの謝罪なんか聞きたくないわよ…みんな、ちょっと来て!」
 直美は大声で他のメイド達を呼んだ。彼女の声で駆けつけた美幸と咲子は、浩之の痴態を説明されて激怒した。
「よくも、私達の汚れたパンティを使って、恥ずかしい事をしてくれたわね!」
「二度とこんな真似が出来ないよう、体に思い知らせてやるわよ!」
 咲子は横倒しになっていた浩之の髪を掴んで顔を引き上げ、思い切り往復ビンタを喰らわせた。
「ひいっ、ひいっ、どうか許して下さい…」
 目から火花が散るような痛みと衝撃を受け、浩之は情けない泣き声で許しを請うたが、残酷なメイド達が彼を許す筈は無かった。咲子が浩之の顔を蹴って再度横倒しにすると、乗馬鞭を手にした美幸が非情に命じた。
「最低の変態、お尻ペンペンのお仕置きしてあげるから、立って両手を壁について、尻を突き出しなさい!」
 浩之は泣きそうな顔でよろよろと体を起こすと、言われた通りに、壁に両手をついて無様に尻を突き出した。その途端、美幸に股間を蹴上げられた。
「ひいいっ」
 下半身に響く激痛に悲鳴を上げた浩之は、両手で股間を押さえて、横倒しになった。美幸は浩之の頭を蹴飛ばして、怒鳴り付けた。
「服を着たままでお尻を突き出すなんて、横着するんじゃないわよ!せっかくお尻を叩いてあげるんだから、ズボンとパンツを下ろして、お尻をむき出しにおし!」
「は、はい…申し訳ありません…」
20歳以上も年下の若い女性に怒鳴られた浩之は、あまりの情けなさと股間の痛みで目の奥が熱くなり、涙をこぼしながら作業ズボンとトランクスを膝まで下げ、むき出しになった尻を突き出した。
「いかにも変態らしいぶつぶつした汚らしいお尻だね…こんな見苦しいお尻は、こうしてやる!」
 美幸は、乗馬鞭を水平に振って風を切り、浩之の尻を強く打ち据えた。
「ぎゃあーっ」
 真っ赤に焼けた鉄棒を押し付けられた様な激痛に、浩之は絶叫を上げて両手で尻を押さえ、その場にうずくまった。直美が、うずくまった彼の髪を掴み、強烈な往復ビンタを張った。
「誰が座っていいと言ったの!ふざけるんじゃないわよ!」
「ひいっ、許して、許して下さい…お願いします、どうか御慈悲を…」
 浩之は尻の激痛と頬が腫れ上がる程の衝撃に、涙で顔をクシャクシャにしながら哀れみを請うたが、残酷なメイド達には通じなかった。直美は浩之の髪を掴み上げ、彼を無理やり立たせた。
「甘えたことを言ってないで、さっさとお立ち!お仕置きが全然進まないでしょう!」
 浩之はヒィヒィ泣きながら、再度両手を壁について尻を突き出す屈辱的なポーズを取った。美幸は後ろから、彼の股間にぶらさがっているものを乗馬鞭の先でつつきながら、嘲った声で命令した。
「大の男が泣き喚くなんて、本当に情けないわね…仕方ないから、鞭は1人3発で許してあげるわ。その代わり、その姿勢を崩すんじゃないわよ。もし、姿勢を崩したりしたら、最初からやり直しだからね!」
「は、はい…わかりました…」
浩之はすすり泣きながら情けない返事をして、今から襲いかかる鞭打ちに脅え、全身を硬くした。
「いくわよ!」
 美幸が声を掛けたと同時に、唸りを上げて乗馬鞭が浩之の尻に打ち込まれた。
「うぐうぅーっ」

 覚悟はしていたが、予想を超えた激痛に、浩之の口から苦しげな呻き声が漏れた。しかし、鞭打ちの回数が増やされることに脅えていた彼は、全身を痙攣させて何とか姿勢を保った。美幸は情け容赦なく、立て続けに彼の尻を2回打ち据えた。浩之は涙をボロボロこぼし、足をガクガク振るわせながらも、必死に耐えて姿勢を崩さなかった。
「次は、私ね…覚悟おし、最低の変態!」
 美幸から乗馬鞭を受け取った咲子は、残忍な笑みを浮かべながら、浩之の尻を思い切り鞭打った。
「ぐおぉうっ」
 尻肉を包丁で切り取られるような激痛が、浩之の口から苦しげな呻きを漏らさせた。彼はこの場から走って逃げたくなくなる気持ちを、懸命に抑えた。咲子が残り2回の鞭打ちを済ませた時、彼の下半身はあまりの痛みに、感覚が麻痺していた。
「ラストは私ね。ここで姿勢を崩したら、最初からやり直しよ…頑張って耐えなさい!」
 咲子から乗馬鞭を受け取った直美は、自分の手のひらに鞭をピシピシ当てながら、からかうような声で浩之に注意した。自分より遥かに若いメイドから上から目線で偉そうに注意された浩之の心情は、鞭打たれた尻と同じように深く傷つき、目から熱い涙がこぼれた。しかし、空気を切り裂いて尻に襲いかかる乗馬鞭の激痛は、彼から口惜しがる余裕すら奪った。咲子の力を込めた3回の鞭打ちに、全身を硬くし、歯を食いしばって耐えた浩之の頭は真っ白になり、何も考えられなくなっていた。
 鞭打ちが終わっても、すすり泣きながら両手を壁について尻を突き出した姿勢のままの浩之を、メイド達は指差して嘲笑った。
「大の男が泣きながらお尻を突き出しているなんて、本当に見苦しいわね」
「ぶつぶつした汚いお尻に赤い縞模様が付いて、少しはきれいになったんじゃない」
「もう少し、赤い筋を増やしてあげてもいいけどね」
 メイド達の嘲りを聞かされた浩之は胸を抉られる思いだったが、腫れ上がった尻の痛みが反抗する気力を全て奪っていた。美幸は浩之の腫れた尻を蹴飛ばして、彼を床に倒し、冷たく命じた。
「いつまで汚らしいお尻を出しているのよ!まだ、洗濯が済んでないでしょう。さっさとズボンを上げて、洗濯の続きをおし!」
 床に蹴り倒された浩之は、下唇を噛みしめてトランクスと作業ズボンを引き上げ、ぬるま湯の入っている洗面器の前にしゃがんだ。彼が洗濯物のパンティを手にして、ぬるま湯に浸けようとすると、直美からストップが掛かった。
「ちょっとお待ち!お前は汚れたパンティの臭いが好きなのよね。手洗いする前に、汚れをしゃぶってきれいにおし!お前の口で、パンティの汚れを取るのよ!」
 あまりの酷い命令に、浩之は顔を上げ、思わず口答えをしてしまった。
「そ、そんな事、とても出来ません…」
 途端に、直美から強烈な平手打ちを喰らった。
「ひいっ」
 直美は、頬を押さえて短い悲鳴を漏らした浩之の顔を蹴り飛ばした。床に倒れた彼の頭は、直美に踏みにじられた。
「私に逆らうつもり?それなら、奥様に言いつけて、お前を処分してもらうわよ!」
「…それだけは許して下さい…言われた通りにしますから」
 直美の足下で、浩之は惨めな震え声で返事をした。直美が足を外すと、浩之は正座して、汚れたパンティを手にした。パンティを裏返すと、クロッチ部分に薄茶色の染みがあり、きつい臭いが漂った。さすがに躊躇ったが、メイド達の叱責を受け、思い切って汚れた部分を口に含んだ。口中に何とも言えない苦みと酸味が拡がり、鼻の奥まで強烈な饐えた臭いが充満して、頭がクラクラした。
 先程は軽く臭いを嗅いで楽しんだだけだったが、直接口にすると、予想外のきつい臭いとえぐい味に興奮するどころではなく、気分が悪くなった。吐きそうになったが、メイド達のお仕置きを恐れた浩之は、必死にパンティの汚れをしゃぶり取った。唾と共に女の汚れが喉を通るのを感じた浩之は、度を超えた屈辱に身震いして涙をこぼした。
「あらあら、体を振るわせて喜んでいるの?やっぱり、変態ね」
「汚れたパンティをしゃぶって、涙を流して喜ぶなんて、最低の異常性欲者よ」
「今まで下着ドロでもしてたんじゃない?変態の豚!」
 メイド達の嘲笑が浩之の胸を深く抉ったが、今の彼には恥辱に耐えながら、汚れたパンティをしゃぶり続ける事しか出来なかった。

 居間のソファに座っている美津江の前で、浩之は震えながら正座していた。彼の周りでは、メイド達が腕組みして険しい顔で立っていた。夕方に帰宅した美津江は、メイド達から浩之の痴態を聞かされて激怒し、柳眉を逆立てて、強烈な往復ビンタを彼に喰らわせた。目から火花が散る程の衝撃を受けた浩之は涙声で謝罪したが、美津江は許さずに怒鳴り付けた。
「下男として家に住まわせてあげた恩を仇で返すなんて、許せないわ!お前みたいな恥を知らない恩知らずは、暴力団に引き渡して、処分してもらうからね!」
「そ、それだけは勘弁して下さい。どんな事でもします。何でも言う通りにしますから、許して下さい…」
 浩之は惨殺死体にされる自分を思い浮かべて震え上がり、必死に許しを請うた。美津江はスリッパを履いた足で土下座した浩之の頭を踏みにじり、厳しい宣告をした。
「それなら、今からお前を下男から男奴隷に格下げするわよ!私とメイド達で、お前の気が狂うまで虐めてやるからね。覚悟しなさい!」
 美津江の足下で、浩之は恐怖で身震いした。美津江は浩之の頭から足を一旦外すと、彼の頭を蹴って命令を下した。
「男奴隷の分際で、いつまで偉そうに服を着ているのよ。服を全部脱いで、裸におなり!」
 浩之は慌てて作業服を脱ぎ、トランクス1枚になった。すると、美津江は再度、強烈な平手打ちを浩之の頬に浴びせた。
「ひいぃっ」
 情けない悲鳴を漏らした浩之を、美津江は厳しく叱りつけた。
「私は裸になれと言ったのよ!なんでパンツを穿いているの!」
 浩之は顔を歪め、泣きそうな表情でトランクスを脱いだ。両手で股間のものを隠した浩之は、またも美津江から力強い往復ビンタを受けた。
「ひいっ、ひいっ…」
「最低の男奴隷のくせに、恥ずかしがって、前を隠すんじゃないよ!両手を後ろにやって、正座おし!」
 浩之は頬の痛みと、あまりの屈辱で涙をこぼしながら、両手を背中に廻して正座した。美津江は、彼の周りに立っていたメイド達に声を掛けた。
「三週間前に死んだ番犬の首輪と檻が、まだ物置に残っていたわよね…首輪とリードを持って来て頂戴」
 メイドの美幸が直ぐにリード付きの首輪を持って来て美津江に手渡すと、彼女は正座している浩之の首に取り付けた。
「これからは作業する時以外、人間みたいに二本足で歩く事は許さないわ。いつも四つん這いでいるのよ。許しも無く、勝手に立ったり歩いたりしたら、鞭で打つからね。分かったかい、男奴隷!」
「…はい、分かりました」
 浩之は度を超えた恥辱に泣きたくなったが、蚊の鳴くような声で美津江に返答した。すると、美津江は履いていたスリッパを手に持ち替え、浩之の頬を思い切り叩いた。
「ひゃうっ」
 平手打ち以上の強烈な衝撃と痛みを頬に受けた浩之は、舌がもつれたような悲鳴を上げた。
「返事もちゃんと出来ないのかい!全然聞こえないわよ!」
 美津江に叱責された浩之は、慌てて大声を出した。
「は、はい、申し訳ありません。よく、分かりました…」
「ふんっ、分かったと口だけで言っても、説得力が無いわね…体に教えてあげるから、動くんじゃないよ!」
 美津江はスリッパで浩之の頬を、更に5,6回力強く叩いた。パーンパーンと軽快な音が響き、哀れな悲鳴を漏らしながらも、動くなと命令された彼は、必死に正座の姿勢を保った。頬が熱を持ち、腫れていくのが自分でも分かった。叩き終わった美津江はスリッパを足に履き直すと、浩之の顔を蹴って叱りつけた。
「わざわざ、この私がお前の体に礼儀を教えて上げたのに、お礼も言えないの!」
 浩之は、慌てて美津江の足元に土下座し、震え声で礼を述べた。美津江は平伏した浩之の頭を再度踏みにじると、メイド達に声を掛けた。
「馬鹿な男奴隷の相手をしてたら、お腹が空いたわ。夕食にしましょう…男奴隷、ついておいで!」
 美津江は浩之の首輪に繋がっているリードを手にして、強く上に引っ張りながら、ダイニングに向かった。首輪で喉を圧迫された浩之は、慌てて立ち上がった。その途端、メイドの美幸から乗馬鞭で、思い切り尻を打たれた。
「ぎゃあっ」
 昼間に散々鞭打たれて腫れ上がっている尻を再度打たれた浩之は、激痛に悲鳴を上げ、両手で尻を押さえて苦しんだ。
「さっき奥様から、四つん這いで動くように注意されたばかりでしょう!もう忘れたの!」
「も、申し訳ありません…」
 急いで四つん這いになった浩之は、尻の痛みで涙をこぼしながら、美幸に謝罪した。美津江は彼の頭を蹴り、
「本当に頭が空っぽなんだね、お前は!今度勝手に立ち上がったら、鞭で全身をズタズタにしてやるわよ!」
と怒鳴り付け、メイド達に向かって
「あなた達も、この男奴隷が勝手な真似をしないように、よく見張って頂戴。行儀が悪かったら、遠慮無く鞭で打ってね」
と指示した。

 ダイニングで美津江とメイド達が美味しそうに夕食を摂っている間、浩之は部屋の隅で正座させられていた。彼は首輪以外は何も身に付けていない全裸で、腹の虫を鳴らせながら惨めにうなだれていた。彼の空腹が限界に達した頃、美津江達の夕食が終わり、残飯が集められて、番犬の食器として利用されていたステンレスのボウルに入れられ、浩之の前に置かれた。犬が使っていた汚れと臭いが残っているボウルに入れられた残飯は、凄く汚らしく見えた。浩之が顔を歪めていると、美津江は、
「何を嫌がっているのよ…ああっ、分かった、味付けされてないのが気に入らないのね。いいわよ、特別にサービスしてあげるわ」
と言って、残飯に唾を吐きかけた。彼女は周りのメイド達に声を掛け、残飯に唾を吐くように勧めた。メイド達は大喜びで、「かーっ、ぺっ!」と派手な音を出して、次々に唾と痰を残飯に吐きかけた。最後に、美津江が派手に手鼻をかみ、残飯に多量の鼻水を垂らした。ねっとりとした唾と痰と鼻水が鈍く光り、ぐちゃぐちゃの残飯が更に汚く見え、空腹の浩之でも吐き気を覚えた。
「お前の口に合うように、皆で美味しく味付けしてあげたわよ。遠慮せずに、おあがり」
美津江はニヤニヤと意地悪く笑いながら、正座している浩之の前に、残飯入りのボウルを足で押し出した。浩之は、思わず顔を歪めて横を向いたが、メイドの美幸が彼の髪を掴んで、激しい往復ビンタを浴びせた。
「ひいぃーっ」
 美幸は、情けない悲鳴を漏らした浩之を、厳しく叱りつけた。
「せっかく奥様と私達がお前の餌に味付けしてあげたのに、顔を背けるなんて、何様のつもりよ!男奴隷のくせに、生意気な!」
 彼女は浩之の頬に、続けて力強い平手打ちを喰らわせた。
「ひいっ、ひいっ、お許しを…」
 浩之は情けない泣き声で、彼女に許しを請うた。美幸は彼の髪を引き下げて、顔を残飯に近づけ、酷い命令を下した。
「さっさとお食べ!少しでも残したら、体中がズタズタになるまで鞭打ってやるからね!」
 浩之は泣き顔で残飯に向かい合ったが、ぬるぬるとした唾・痰・鼻水のかかった残飯に口をつける踏ん切りが付かず、そのまま固まってしまった。美幸は浩之の髪を放すと、代わりに彼の頭に足を置いた。
「何をぐずぐずしてるの!奈落の底に落ちるのよ、男奴隷!」
 美幸は容赦なく浩之の頭を踏み付け、彼の顔面を残飯に埋めさせた。覚悟を決めた浩之は残飯を口に含み、クチャクチャと音を立てて咀嚼した。ねっとりとした唾・痰・鼻水が舌と歯茎にまとわりつき、吐きそうになったが、体を震わせて堪えた。美津江とメイド達は、浩之が苦悩しながら残飯を貪る様子を、嘲笑いながら見物した。
「よく、こんな汚らしいものが食べられるわね…こいつはもう、人間じゃないわ」
「女の汚れたパンティを嗅いで喜ぶ変態には、相応しい餌じゃない?」
「この男奴隷は、犬以下の豚よ、豚!最低ね!」
 美津江とメイド達の嘲りが頭に反響し、あまりの屈辱に目の奥が熱くなり涙がこぼれたが、浩之は吐き気を堪えながら、黙々と汚らしい残飯を食べ続けるしかなかった。

 寝る時間となり、美津江は浩之を寝室に引っ張り込んだ。ネグリジェ姿の美津江はベッドに腰掛け、四つん這いになっている浩之の前で恥ずかしげもなくパンティを脱ぎ捨て、股を開いた。彼女は浩之の首輪に繋がれているリードを手にすると、目を丸くしている浩之を自分の股間に引き寄せた。
「死んだ番犬の名前は、ペロと言ったの…バター犬にして、私のここをペロペロ舐めさせたから、ペロと名付けたのよ。お前をペロの後釜に使ってあげるわ。早くお舐め、男奴隷!」
 美津江は浩之の髪を掴んで引き寄せ、彼の顔を自分の股間に押し付けた。浩之の口が彼女の陰部に密着し、熟女独特の饐えた臭いが彼を苦しめた。しかし、お仕置きを恐れた浩之は舌を伸ばし、美津江の陰部を舐め始めた。彼女は乗馬鞭を手にすると、懸命に舐めている浩之の背中をつつきながら、機嫌の良い声で命令を下した。
「もっと激しく舌を動かしなさい…クリトリスは舐めるだけじゃなくて、唇で挟んで軽く吸うのよ…」
 浩之はバター犬にされた自分が情けなくて涙が出そうになったが、美津江の鞭を怖れて、必死に舌を動かした。彼女の陰部から臭いのきつい淫液が途切れる事なく溢れ出し、浩之の口に流れ込む。咽せそうになったが、美津江を怒らせるかもしれないと脅え、飲み下すしかなかった。永遠と思える程長く舐め続け、舌の付け根が痛くなった頃、美津江は背を仰け反らし、ようやく絶頂に達した。浩之の顔は、ぐったりとベッドに仰向けになった美津江の太腿にしばらく挟まれていた。そろそろいいだろうと思った浩之が美津江の股間から顔を離すと、乗馬鞭の鋭い一閃が彼の背中を襲った。
「ひいぃっ」
 情けない悲鳴を上げた浩之の背中に、一条の赤い筋が浮かび上がった。
「誰が休んでいいと言ったの!続けてお舐め!」
 いつの間にか上体を起こした美津江は、浩之の髪を掴むと、再び彼の顔を自分の股間に押し付けた。浩之はあまりの情けなさと口惜しさで目に涙を浮かべたが、美津江の命令通りに彼女の陰部を舐め続けるしかなかった。彼女が満足して浩之を解放した時には、彼の口は美津江の陰部の饐えた臭いが染み付き、舌は腫れ上がっていた。
「明日はお前も早く起きて、雑用しないといけないんでしょう。私の臭いを楽しみながら、さっさとおやすみ!」
 美津江は脱ぎ捨てたパンティを手にすると、染みの付いたクロッチ部分が浩之の鼻に当たるように、彼の顔に被せた。途端に、美津江の強烈な臭いが浩之の鼻孔奥まで流れ込み、頭がクラクラした。美津江はボロの毛布を彼に投げ付けると、ベッドにもぐり込んで就寝した。パンティを顔に被ったままの浩之は毛布を体に巻き付けると、ベッドの脇の床で横になり、目を閉じた。美津江のいびきを聞きながら、彼女の汚れたパンティの臭いに苦しみ、あまりの惨めさに涙が止まらなかった。

 いつの間にか寝入った浩之は、喉に強い圧迫感を感じて、目を覚ました。美津江が浩之の首輪に繋がれたリードを、強く引き上げていた。既に日は昇り、朝になっていた。
「いつまで寝ているの!男奴隷の分際で、御主人様より遅く起きるなんて、許さないわよ!」
 美津江の叱責に、浩之は震え上がって飛び起き、慌てて彼女の足元で土下座して謝罪した。
「も、申し訳ございません、どうか御慈悲を…」
「いいから、顔をお上げ!」
 美津江は上体を起こした浩之の顔からパンティをむしり取ると、彼の額を蹴って後ろに倒した。彼女は仰向けになった浩之の顔に跨って、仁王立ちになった。美津江の逞しい太腿の間から、濃い繁みと赤い陰唇が、彼の目に飛び込んできた。
「特別に朝一番のフレッシュジュースを飲ませてあげるわ。口を大きくお開け!」
 寝起きの浩之は訳も分からず、美津江の命令通りに精一杯口を大きく開いた。彼女はネグリジェの裾を捲ると、浩之の顔にしゃがみ込んだ。美津江の陰部が目の前に迫り、彼は自分が人間便器にされる事を悟った。跳ね起きて逃げ出したかったが、美津江に対する恐怖が浩之の体を硬直させ、蛇に睨まれたカエルのように、身動き出来なかった。
「一滴もこぼすんじゃないよ。もし、こぼして床を汚したら、どんな目に遭うか分かっているわね!」
 浩之は口を大きく開けたまま、頷いた。浩之の目前にある、濃い繁みに縁取られた赤い陰唇は、彼を地獄に落とす妖怪に見えた。
「出るわよ!早くお飲み!」
 美津江が声を出すと同時に陰唇がぷるっと震え、浩之の口に黄色い奔流が流し込まれた。朝の濃くてアンモニア臭のきつい尿が彼の口と喉を焼き、胃に溜まっていった。
(ああっ、俺は女のおしっこを飲まされているんだ…本当に人間便器にされたんだ…)
 美津江の尿を必死に飲み続けながら、浩之はひどく落ち込み、絶望で涙を流した。ようやく美津江の排尿が終わった時、幸い床に尿はこぼれていなかった。美津江の尿を全部飲み終えた浩之はほっとしたが、急に髪を掴まれ引き寄せられて、彼女の陰唇に口を押し付けられた。
「何をぼんやりしてるの!おしっこを飲み終えたら、お前の舌で後始末するんだよ!」
 トイレットペーパーの役を命じられた浩之は、泣きそうに顔を歪めたが、美津江に逆らえる筈もなく、舌を伸ばして尿で濡れた陰部を舐め始めた。改めて舌に刺すような尿の味を感じ、あまりの恥辱に目頭が熱くなった。
「お前はビデにもウオッシュレットにも使えそうね…大きい方の後も使ってあげるわよ」
 浩之の舌を楽しみながら、美津江は残酷な事を言って、彼を恐怖で身震いさせた。

 美津江はリビングでメイド達と朝食を摂りながら、浩之をバター犬と人間便器に使った様子を語った。
「えーっ、本当に奥様のおしっこを飲んだんですか。信じられない!」
「よく、おしっこなんて飲めますね。この男奴隷は、もう人間を止めたんですね」
「奥様、私達にも、この男奴隷を使わせて下さいよ」

「ええ、いいわよ。三人で男奴隷の舌を鍛えてあげて…そうだ、これからは男奴隷に水は飲ませないでね。飲ませるのは、私達のおしっこだけにしましょう」
 リビングの隅で正座していた浩之は、美津江とメイド達の会話を聞き、度を超えた恥辱で体に震わせた。彼女達は朝食を済ますと、残飯を集めてボウルに放り込み、正座している浩之の前に置いた。今朝は残飯に唾や痰をかけられなくてほっとした浩之は、ボウルに顔を近づけた。
「ちょっとお待ち!味付けしてあげるのを、うっかり忘れてたわ」
 メイドの美幸が浩之に声を掛け、彼の前から残飯入りのボウルを取り上げた。また、唾や痰を掛けられるのかと浩之はウンザリしたが、美幸の行動は彼の予想を遥かに超えていた。彼女はスカートを巻き上げると、パンティを足元まで引き下ろしてボウルにしゃがみ込み、そのまま放尿したのだった。派手な水音を立ててボウルに美幸の尿が溜まっていくのを、浩之は顔面蒼白になって見ていた。排尿を終えた美幸は、リードを手にして、浩之を自分の股間に引き寄せた。
「お前はトイレットペーパーにもなるのよね。お前の舌で、私のここをきれいにおし!」
 浩之は泣きそうになったが、おずおずと舌を伸ばし、尿で濡れている美幸の陰部を舐め始めた。美津江のとは違う尿のきつい味が舌を刺し、屈辱の涙で視界がぼやけた。いい加減、陰部を舐めさせたところで、美幸は浩之の髪を掴み、彼の顔をボウルに向けさせた。
「今日は特製のスープご飯よ。遠慮せずに、召し上がりなさい!」
 美幸から命令されても、さすがに尿に浸された残飯に口を付ける気になれず、浩之はボウルを目前に体を硬くした。尿の湯気が顔を打ち、アンモニアのきつい臭いが漂った。メイドの咲子が、浩之の後頭部に足を乗せた。
「せっかく美幸が味付けしてくれたのに、食べられないの!お前はもう、人間じゃないのよ。さっさとお食べ!」
 咲子は浩之の頭を力強く踏み付け、彼の顔を尿に浸された残飯に埋めさせた。浩之は泣きそうな思いで、残飯を口にした。尿にまみれた残飯の味は筆舌に尽くし難く、身震いして吐き気を堪え、頭を空にして機械的に顎を動かし、必死に残飯を喉に送り込んだ。
「うわぁ、よくこんな汚らしい物が食べられるわね。本当に人間じゃないわ」
「人間の尊厳を捨てきったみたい。見ているだけで、吐きそう」
「豚でも、おしっこ入りの残飯は食べないわよ。この男奴隷は、豚以下ね」
 残飯を食べ続けている浩之の頭に、メイド達の蔑みが虚ろに響き、彼の胸をズタズタに引き裂いた。
 
 朝食を終えた美津江は、慌ただしく家を出て会社に向かった。留守を預かるメイド達は乗馬鞭を手にして、浩之にありとあらゆる雑用を言いつけた。ささいな事でも乗馬鞭が飛び、浩之の体はたちまち赤い筋だらけとなった。メイドの直美に便所掃除を言いつけられた浩之がトイレブラシを手にすると、いきなり背中を鞭打たれた。
「ひいいぃっ」
 直美は、悲鳴を上げた浩之を叱り飛ばした。
「男奴隷のくせに、人間みたいにブラシを使うんじゃないわよ!お前の舌で、便器の汚れを舐め取りなさい!」
 あまりに酷い命令に浩之は顔を紅潮させたが、鞭の恐さには勝てず、便器に顔を近づけた。それでも、なかなか便器の汚れに舌を這わす踏ん切りがつかなかったが、
「何をぼやぼやしてるの!まだ、鞭が足りないのね!」
と直美から怒鳴られ、慌てて舌を伸ばした。美津江とメイド達の汚れがこびりついた便器を舐め始めた浩之は、屈辱の涙で便器を濡らした。
「あら、お前、泣いてるの?この程度で泣いていたら、涙がいくらあっても足りないわよ。ホホホ…」
 自分より遥かに若い直美から嘲笑された浩之は、涙を止める事が出来ず、ただひたすら便器の汚れを舐め続けた。

 午前中の雑用が済んだところで、三人のメイド達は四つん這いの浩之を取り囲んだ。
「奥様から、お前をバター犬として使ってもいいと言われてるの。早速、お前の舌を試してあげる」
 まず、年長の美幸がスカートとパンティを脱ぎ捨てて椅子に座り、足を開いた。咲子がリードを引っ張り、浩之の頭を美幸の股間に誘導した。全てを諦めた浩之は、おずおずと舌を伸ばして、美幸の陰部に舌を這わせた。
「うふふ、くすぐったい」
 最初は、はしゃいでいた美幸だったが、感じ始めると浩之の髪を掴み、彼の顔を強く自分の陰部に押し付けた。美津江より若い美幸は感度が良いのか、まもなく絶頂に達した。
「次は、私ね。男奴隷、さっさとお舐め!」
 次は下半身裸になった咲子が椅子に座り、浩之の顔を股間に引き寄せた。咲子が絶頂に達するのは割と時間が掛かり、彼女が満足した時には、浩之の舌の付け根が痛くなっていた。咲子から解放された浩之の前に、直美が立ちはだかった。
「私、今朝生理になっちゃったの。奥様からお前はビデにもなると言われたから、お前の舌を使ってあげるわ。あそこをきれいにして頂戴」
 直美はスカートとパンティを脱ぎ捨てると、跪いている浩之の顔に、腰を突き出した。魚が腐ったような生臭い経血の臭いが、彼の鼻孔に流れ込んだ。浩之が思わず顔を背けると、直美から強烈な往復ビンタを喰らわされた。
「ひいっ、ひいっ」
 目から火花が散る程の衝撃を受けた浩之は、情けない悲鳴を漏らした。
「何を嫌がっているのよ!私のここが汚いとでも言いたいの!男奴隷のくせに、ふざけるんじゃないわよ!」
 直美に怒鳴られた浩之は、慌てて彼女の陰部に口を付けた。腐った魚のような臭いがして錆びた鉄のような味がする、生臭い生理の経血が口に流れ込み、吐きそうになった。しかし、酷いお仕置きを恐れた浩之は、体を震わせて吐き気に耐え、生臭い経血を舐め取り、飲み下した。
「よく、生理の血が口に出来るわね。本当に人間じゃないわ」
「この男奴隷は、豚にも劣るわ…遠慮無く、もっと虐めてやりましょうよ」
 口の周りを生理の経血で赤く染めながら舌を動かしている浩之は、メイド達の蔑みを聞いて、深く落ち込んでしまった。美津江とメイド達の虐待で、自分の正常な精神が崩壊していくのを、おぼろげながら感じていた。

 浩之が奴隷に落とされて四日目の夕方に、宅急便でダンボール箱が届いた。
「奥様がネットで注文されていた道具が、ようやく届いたわ」
 四つん這いになっている浩之の面前で、メイド達は楽しそうにダンボール箱を開封し、中の色々な物を彼に見せつけるように取り出した。黒光りする一本鞭、鈍く光る金属製の手錠、大型の浣腸器、色々な形をした革製品やゴム製品…SMクラブでも開けそうな程の責め道具を見せつけられた浩之は、恐怖で震えた。
「早速、これを試してみましょう」
 美幸は一本鞭を手にすると、いきなり浩之の体に叩き付けた。一本鞭が空気を切り裂き、唸りを上げて浩之の体に絡みついた。
「うぎゃあーっ」
 乗馬鞭とは比べ物にならない激痛と衝撃が浩之を襲い、彼は体をよじらせて絶叫を上げ、悶え苦しんだ。
「あら、結構威力があるわね」
 面白がった美幸は、二度三度と浩之を鞭打ち、彼が悲鳴を上げて苦しむ様子を楽しんだ。浩之は美幸の足元に這いつくばり、体を震わせながら涙声で懇願した。
「ひいっ、ひいっ、お許しを、どうか御慈悲を…」
 美幸は土下座した浩之の頭を踏みにじりながら、嘲笑した。
「うふふ、随分と効果的ね。これからは乗馬鞭じゃなくて、この一本鞭を使うようにするわ」
「ひいいっ、そんな、その鞭を使うのだけはお許し下さい…」
 一本鞭の強烈な威力に恐れおののいた浩之は、必死に哀願した。乗馬鞭でも相当な痛さだが、一本鞭は死の危険を感じさせる程の激痛で、これを自分の体に使うのだけは勘弁して欲しかった。しかし、美幸は浩之の頭を蹴飛ばし、彼の背中を再度鞭打った。
「ぎゃあーっ」
 真っ赤に焼けた鉄棒を背中に押し付けられたような激痛に、浩之は体を仰け反らせて絶叫を上げた。
「どの鞭を使うかは、お前が決める事じゃないわよ。男奴隷のくせに、生意気な!」
「ああっ、お許しを、どうかお許しを…」
 浩之は無駄とは思ったが、再度美幸の足元に這いつくばって懇願した。
「美幸、ちょっと飛ばし過ぎよ。他の道具も試してみましょう」
 咲子が美幸をたしなめ、強化プラスチック製のペニスケースを手にした。彼女は這いつくばって震えている浩之を足蹴にして仰向けにし、彼の縮こまっている股間のものにはめ込み、施錠をした。
「男奴隷、いつまでも寝てないで、立ちなさい!」
 咲子に一喝された浩之は、慌てて立ち上がった。咲子は浩之の両手を背中に回し、金属製の手錠を掛けた。彼女は長さ30㎝位の鎖で繋がれている革製の足枷を浩之の両足首に装着した。
「跪きなさい、男奴隷!」
 咲子に命令され、浩之がその場に跪くと、彼女に背中を蹴られて前のめりになった。両手は後ろ手錠を掛けられているので、頭を床に着けて体を支え、礼拝しているような格好になった。直美はダンボール箱から、電動バイブを取り出した。
「男って、後ろの穴を刺激してやると、勃起するんですって。試してみましょうよ」
 咲子は浩之の首筋を踏み付け、動けないように固定した。直美は浩之の肛門にバイブを当てがうと、スイッチをいれて振動させた。
「ああっ」
 神経が集中している肛門を刺激された浩之の口から、哀れな喘ぎ声が漏れた。直美の言う通り、股間のものが屹立し始めた。しかし、そこには硬いペニスケースが嵌められている。浩之は、股間に強烈な痛みを感じた。
「い、痛い、止めて、止めて下さい…」
 浩之は情けない声で直美にお願いしたが、彼女は鼻で笑い飛ばした。
「ふんっ、あそこを硬くさせるから、痛むのよ。嫌なら、萎ませなさい。大体、男のくせに肛門をいじられて興奮するなんて、最低ね」
「ああっ、そんな…」
 逃げ出したかったが、首を咲子に踏み付けられ、動く事は出来なかった。直美はバイブのスイッチを一旦切ると、グリースをバイブの先端に塗りつけた。
「男奴隷、お前のアナルを開発してあげるわよ。ありがたく思いなさい!」
 直美は浩之の肛門にバイブの先端を当てがうと、一気に押し込んだ。
「うわああっ」
 異様な感覚に、浩之の口から悲鳴が漏れた。直美は、改めてバイブのスイッチを入れた。
「ひいいっ、止めて、許して…」
 バイブの振動が浩之の直腸と前立腺を刺激し、彼の股間のものは更に硬度を増して、激痛に悶え苦しんだ。
「肛門を犯されて感じるなんて、本当に変態ね」
「この男奴隷は、ひょっとしてホモなんじゃない?」
「痛がっているけど、自業自得よね」
 メイド達の嘲笑が胸を抉り、股間の激痛もあって、浩之は涙を流して苦しんだ。メイド達はいい加減楽しんだところで、バイブを肛門から引き抜き、浩之を立たせた。
「男奴隷、浴室に行くわよ」
 美幸はペニスケースを掴むと強く引っ張り、浴室に向かった。
「ああっ、待って、待って下さい…」
 浩之は、股間のものを引きちぎられそうな痛みに腰を突き出し、足枷を嵌められた足でよちよちと美幸の後をついて行った。その滑稽な姿に、咲子と直美は手を叩いて喜んだ。浩之はあまりの恥辱に、顔から火が噴き出る思いだった。浴室に到着すると、浩之は先程と同じに、頭を床に着けて尻を上げるポーズを取らされた。メイド達は洗面器にお湯を溜めると、グリセリンの原液をたっぷり入れて攪拌し、ガラス製の大きな浣腸器で吸い上げた。
「男奴隷、お前のはらわたを掃除してあげるわ。ありがたくお思い!」
 美幸は浣腸器の先端を浩之の肛門に挿入すると、一気にシリンダーを押し込んだ。
「ひいいっ」
 直腸に濃い浣腸液を注入される異様な感覚に、浩之は悲鳴を漏らした。美幸は次から次に浣腸液を注入し、浩之の下腹はカエルの様に膨らんで、強い便意を生じさせた。咲子はペニスの形をしたゴム製品を、浩之の肛門に無理やりねじ込んだ。そのゴム製品は、ポンプがチューブで繋がっていた。咲子はポンプを何度も握り、浩之の肛門に挿入されたゴム製品の先端を膨らませた。直腸を内側から圧迫される刺激に、浩之は悶えた。
「うああっ、止めて下さい…」
 直美が浩之を蹴って仰向かせると、膨れた下腹を踏み付けた。
「ぐわあぁっ」
 腸がねじ切れるような激痛で、浩之は絶叫した。排便したくても、肛門に栓をされている。浩之は脂汗を流して、悶え苦しんだ。
「しばらく、そのままでいなさい。二時間位したら、栓を外してあげるわ」
 美幸が冷たく言い放ち、メイド達は浴室の扉を閉めて立ち去った。
「ああっ、待って下さい。置いて行かないで…」
 残された浩之の哀れな声が、浴室に反響した。二時間後に栓を抜かれて排便を許された浩之は、呻き声も上げられない程弱っていた。

 夜、美津江が帰宅し、届いた責め道具を見て喜んだ。彼女も一本鞭を手にすると、浩之の体に試した。全身を切り刻まれるような激痛に、絶叫を上げて苦しむ浩之を見て、美津江は大いに満足した。
「明日、高校生と小学生の姪が遊びに来るの。お前の事を話したら、二人とも是非お前と遊びたいと、熱心にねだられたのよ。相手してあげてね」
 美津江は邪悪な笑みを浮かべて浩之に告げ、彼は恐怖で全身に鳥肌が立った。
 
 翌日の午前中、美津江の姪である高校二年生の美奈子と小学六年生の玲奈が遊びに来た。読者モデルをしていると美津江が言っていただけあって、二人ともかなりの美少女であった。前もって話を聞かされていたせいか、全裸に首輪を着けた四つん這いの浩之を見ても、二人の美少女は大して驚かなかった。

「叔母さん、これが死んだペロの代わりの男奴隷ね」
「本当に真っ裸でいるのね。面白―い」
 大の男が高校生と小学生の女の子に蔑まれる恥辱に、浩之の顔は真っ赤になった。
「あなた達、庭でペロと遊ぶのが好きだったわよね…庭に出ましょうか」
 美津江に促され、二人の姪は浩之のリードを引っ張り、庭に出た。その後を、美津江とメイド達が続いた。庭は高い塀で囲まれており、外から見られる心配は無かった。

「お嬢様、人に見られる事はありませんが、ご近所に悲鳴が聞こえると困りますから、男奴隷に口枷をしますね」
 メイドの美幸が浩之の口に、革製の口枷を嵌めた。その口枷は口内に突起が差し込まれるような作りで、大声を上げたくてもくぐもった呻き声しか出せないようになっていた。美津江は、高校生の美奈子に一本鞭を、小学生の玲奈には乗馬鞭をそれぞれ手渡した。まず、玲奈が浩之に命令した。
「男奴隷、チンチンして御覧」
 小学生の女の子に命令される屈辱で浩之は体が震えたが、逆らう事は出来ずに、中腰になり両手を前に垂らして、チンチンのポーズを取った。
「キャハハ、面白い!」
 玲奈は乗馬鞭で、浩之の股間にぶら下がっているものをつついて、はしゃいだ。小学生にまで馬鹿にされる惨めさで目の奥が熱くなり、涙がこみ上げて来た。
「玲奈、犬らしく、散歩させましょうよ。男奴隷、四つん這いになって、進むのよ。膝を地面に着けては駄目だからね」


 高校生の美奈子がリードを引きながら、浩之に命じた。首輪を強く引かれ、喉を圧迫された浩之は、慌てて先行する美奈子の後を四つん這いで追った。膝を着く事が許されてないので、自然に尻が上がって揺れ、股間のものをぶらぶらさせる格好になった。浩之の後ろを行く玲奈が、乗馬鞭で股間のものをつつき、意地悪く命令した。
「男奴隷、もっとお尻を揺らせて、ぶら下げているこれを尻尾みたいに振ってみてよ」
 高校生に首輪を引かれ、小学生に恥ずかしい命令をされる恥辱で、堪えていた涙が地面にこぼれ落ちた。美津江とメイド達は、恥辱に苦しむ浩之の様子を、指差して笑いながら見物していた。美奈子は庭を三周廻ると、テニスボールを手にした。
「男奴隷、今からボールを投げるから、大急ぎで取って戻るのよ。口枷でくわえられないから、首の間にボールを挟んで戻りなさい。いくわよ、ホラ!」
 美奈子は、テニスボールを広い庭の隅に放り投げた。浩之は急いで庭の隅に這い進み、片手でボールを拾い、自分の顎の下に挟んで、美奈子の足元に這い戻って来た。その途端、美奈子は一本鞭を振り上げ、浩之の背中に鋭く振り下ろした。
「ぐむうぅーっ」
 真っ赤に焼けた刃物で背中を切り裂かれる様な激痛に、口枷の下からくぐもった呻き声が漏れた。
「男奴隷、誰が手を使っていいと言ったのよ!犬が手を使うと思っているの。やり直しよ!」
 美奈子はテニスボールを取り上げると、再び庭の隅に放った。浩之は鞭痕で引きつる体を無理に動かして庭の隅に這い進み、時間が掛かったが、手を使わず何とか顎の下にボールを挟んで、美奈子の元へ這い戻った。すると、美奈子は再度鞭を振るった。
「ぐううっ」
 一本鞭の強烈な衝撃と痛みで、浩之は仰向けに倒れて悶え苦しんだ。美奈子は浩之の顔を踏みにじり、叱りつけた。
「どれだけ時間を掛けているのよ!すっかり待ちくたびれたわ。もっと早く戻りなさい!」
 美奈子は、またもテニスボールを庭の隅に投げた。高校生の女の子に鞭打たれ、顔を踏みにじられ、理不尽な命令をされる屈辱で、浩之は気が狂いそうだった。それでも鞭の恐怖で、懸命にボールを顎で挟んで、這い戻った。
「遅いと言ってるでしょう!私を馬鹿にしてるの!」
 またも美奈子に鞭を振るわれ、浩之は身をよじらせて苦しんだ。これが何回か繰り返され、へとへとになった浩之の体中には、縦横に赤い筋が深く刻み込まれれていた。
「お姉ちゃん、そろそろ交代してよ」
 小学生の玲奈に催促され、美奈子は浩之から離れた。玲奈はメイド達に声を掛けた。
「お姉さん達、この男奴隷を木に吊り下げてくれない?」
 玲奈に頼まれたメイド達は、金属製の大きなフックを手にした。そのフックの先は尖っておらず、丸い玉が取り付けられたような形をしていた。咲子がフックに細いロープを繋げると、四つん這いで喘いでいる浩之の尻たぶを広げ、フックの先を彼の肛門に差し込んだ。
「むぐううっ」
 口枷の下から、浩之の呻き声が漏れた。
「ぼやぼやしてないで、さっさとお立ち!」
 浩之は肛門の痛みに悶えながらも、何とか立ち上がった。咲子は浩之に後ろ手錠を掛け、枝振りの良い庭木まで引っ張ると、フックに繋いだ細いロープを枝に掛けて、引っ張った。浩之は肛門をフックで引っかけられて上に引っ張られ、爪先立ちになった。その間、直美は玲奈に頼まれて、倉庫からバットとソフトボールが入っている箱を持ってきた。咲子はロープを木の幹に結んで固定すると、玲奈に声を掛けた。
「お嬢様、準備が出来ました」
「ありがとう。もうすぐソフトボールの試合があるから、ノックの練習をしとかないといけないの」
 玲奈は浩之から適当な距離を取り、ソフトボールとバットを手にした。
「男奴隷、いくわよ!」
 玲奈は自分でソフトボールを上に放り投げると、バットで思いっきり打った。
「むぐうーっ」
 腹にソフトボールの直撃を喰らった浩之は、くぐもった呻き声を漏らした。玲奈は楽しそうにノックの練習を続け、浩之の体に次々とソフトボールが打ち込まれた。女子小学生のノックでも、浩之には地獄の苦しみを与える事が出来た。逃げ出したくても、後ろ手錠で肛門をフックで吊り下げられている状態では、身動きもままならない。浩之は苦し紛れに、その場で体を回転する事ぐらいしか出来なかった。そのため、却って体中に万遍なくソフトボールが当てられた。たまたま、股間のものにソフトボールの直撃を受けた時は、脳天まで響く激痛に白目を剥いて悶絶した。
「お見事です、お嬢様」
「キャハハ、十点満点ね」
 ようやく玲奈がノックの練習を終え、咲子がロープを解くと、浩之はその場に崩れ落ちてしまった。全身の打撲で、とても動けそうになかった。しかし、咲子は容赦せず、肛門に挿し込まれたフックに繋がれたロープを引っ張り、浩之を美奈子と玲奈の元へ連れて来た。咲子は浩之の肛門からフックを引き抜き、彼の口枷を外した。浩之は自由になった口で、空気を思いっきり吸い込んだ。咲子は浩之に、地面に仰向けなるよう命じた。
「男奴隷、お嬢様方が催したとおっしゃるの。便器に使って上げるから、口をお開け!」
 最初に高校生の美奈子が、浩之の顔に跨って立った。彼女はジーンズとパンティを足元まで下げ、浩之の顔にしゃがみ込んだ。
「うふふ、男の口におしっこするなんて、初めてだわ」
 美奈子は腰を僅かに振るわせると、何の恥じらいも無く浩之の口に勢いよく放尿した。今まで美津江とメイド達の尿を飲まされ続けてきた浩之は、心が麻痺した状態で、ただひたすら美奈子の尿を飲み続けた。美奈子の排尿が終わると、浩之は命令されなくても自然に舌を伸ばし、尿で濡れた陰部を舐めて後始末した。立ち上がった美奈子はパンティとジーンズを引き上げ、妹の玲奈に声を掛けた。
「初めて男におしっこを飲ませたけど、凄く気持ち良かったわ。癖になりそう。私もう、ふつうのトイレじゃ物足りないわ。玲奈もやって御覧よ」
 小学生の玲奈は、喜んで姉と交代した。玲奈はパンティを引き下げてスカートを捲ると、何のためらいも無く、浩之の顔にしゃがみ込んだ。心が麻痺した筈の浩之であったが、まだ陰毛も生えそろっておらず、すべすべの陰部が目前に迫ると、女子小学生の便器にされる自分があまりにも惨めで、目から涙が溢れた。
「あら、大人のくせに泣いているの?まだ、おしっこしてないでしょう。随分、気が早いのね。大人の男が小学生のおしっこを飲まされる気分は、どうなのかしら」
 小学生の女の子にまで蔑まされ、浩之は未だに気が狂わない自分を恨めしく思った。
「出るわよ、男奴隷!」
 玲奈が声を掛けると、すべすべの陰部から強い勢いで尿が噴き出た。浩之は小学生とは思えない程のアンモニアの臭いがきつく濃い尿を、必死に飲み続けた。玲奈の排尿が終わり、浩之が舌で後始末すると、彼女の笑い声が耳に響いた。
「キャハハ、くすぐったーい。でも、結構気持ちいいわね。本当に癖になりそう」
 女子小学生の嘲笑が浩之の心を深く傷付け、彼には自分がもう立ち直れるとは思えなかった。

 浩之が美津江とメイド達から酷い虐待を受ける日々を過ごしているうちに、小さな変化が起こった。メイドの美幸の結婚が決まり、寿退職する事になったのだ。代わりのメイドは直ぐに見つかり、今日来ると聞かされた。
「男奴隷、そこで土下座して待っていなさい。いいと言うまで、顔を上げたら許さないわよ」
 美津江に命令され、浩之はリビングの隅で土下座の姿勢を続けていた。彼にしてみれば、少しでも優しい女性がメイドとして来るのを、神に願うしかなかった。しばらくすると、複数の足音が近づいて来た。
「男奴隷、顔を上げて、新しいメイドさんに挨拶しなさい」
 美津江に命じられた浩之は恐る恐る顔を上げて、新しいメイドの顔を拝み、驚愕で目を見開いた。
「き、君は児島君じゃないか…」
 新しいメイドは、浩之が旅行代理店を経営していた時の女性社員である、児島奈緒子だった。奈緒子は目を吊り上げて浩之に近づくと、強烈な往復ビンタを喰らわせた。
「ひいいっ」
「何が児島君よ!私が憧れていたツアーコンダクターにしてやると言って、私の体を弄んだり、大口の客に私を差し出したりと好き勝手したあげく、給料未払いで行方をくらませるなんて!生活に困った私は、ローンの返済に四苦八苦したのよ。奥様にメイドとして拾ってもらわなければ、きっと風俗に落ちていたわ。奥様の許しを得ているから、この恨みはたっぷり晴らさせてもらうからね!」
 美津江は邪悪な笑みを浮かべ、一本鞭を奈緒子に手渡した。奈緒子は一本鞭を振り上げ、浩之を怒鳴り付けた。
「覚悟しなさい、男奴隷!」
 奈緒子の怒りにまかせた鞭の嵐が浩之を襲い、全身を切り刻まれる様な激痛に、浩之は両手で頭を抱えて床を転げ回り、絶叫を上げた。ようやく奈緒子が鞭を止めた時、息も絶え絶えの浩之の体中には、縦横無尽に赤い筋が走っていた。奈緒子は荒い息をしながら、床にのびている浩之の頭を踏みにじり、残酷な宣言をした。
「お前は奥様とメイド達のおしっこを、美味しそうに飲んでいると聞いたわ。それでも、人間なの?お前は、恥知らずの豚よ!言っておくけど、私はおしっこだけじゃ済ませないわ。大きい方も、無理やり口に流し込んでやるからね。吐いたりしたら、真っ赤に焼いた鉄串を尿道に突っ込んでやるわ。覚悟しておきなさい、男奴隷!」
 奈緒子の残酷な宣言を聞かされた浩之は、自分が奈落の底に落ちていくのが分かり、絶望で目の前が真っ暗になってしまったのだった。


                                           おわり
ZETTAI AUDITION 集団鬼畜暴行 狂気乱舞の品評会編