カップル様たちと便層

作者 なるクンさん
リゾート施設の木造ボットン便所は、カップル様たちの姦り部屋と化している。
男女共用で、狭いながらも個室が多く並んでいるから、カップル様たちのお手軽なセックスにピッタリなのだ。
ここの汲み取り口からよく、牡奴隷が出入りする。
貞操帯姿で見るからに欲求不満の牡奴隷が、カップル様たちの営みを垣間見るために、自分の足で糞地獄にもぐるのだ。
ふくらはぎに屎尿の靴下を履きながら、牡奴隷は頭上の絶景といくつもの嬌声に悶える。
そんなことはつゆ知らず、早香様は便所で用足しをなされていた。
紺色の水着を全部下ろして、いわゆる「裸べんじょ」の格好でのご用足し。
何気なく便器の奥を見下ろした早香様は、黄金水のお始末もそこそこに、いそいそとお便所をお出になった。
(牡奴隷とはいえ、仮にも異性から用足しを覗かれた!)
怒った早香様はお便所の汲み取り口まで走り、汲み取り口のフタにつっかえ棒を嵌めると、お体を洗うためプールの消毒水槽の方へ向かわれた。
それから2時間半ほどしてから、早香様は再び用足しすべくお便所に来られた。
そこで早香様がお耳にされたのは、便槽の壁面に手をついて、牡奴隷の枯れた呻き声だった。
カップル様の誰もが牡奴隷に救いの手を差し伸べることなく、長い時間が過ぎていた事に早香様は歓喜していたご様子。
「おまえ、だいぶ参ってるようね!おまえの所有者はどこ!?」
牡奴隷の頭上から、早香様の救いの声が降って来た!
「都内です」
枯れた声を体いっぱり振り絞る牡奴隷。リゾート施設へ預けられている身、つまり志願奴隷。
「どう?強制奴隷に志願しに行くのだったら、このトイレのフタを開けてもいいわよ!」
早香様の恐ろしい御言葉に、しかし牡奴隷の二つ返事。「いぎまず」
「そう、フタを開けるまで私の唾、舐めさせてあげる」
早香様がおっしゃると、早香様はお口をすぼめて、半透明で粘っこい唾をドローッと便器の奥へ垂らされた。
便槽の壁面に片手をつきながら、腰を曲げ、大きな口をせいいっぱい開けて、すごい形相で天井(便所の床の裏)を見上げる牡奴隷。
牡奴隷は早香様の唾を舌で受け止め、やがてくちゅくちゅと口内で、その臭くもかぐわしい唾を転がす!
(ウソついたらお便所に閉じ込めるから!)
その言葉を早香様は、気まぐれに、紺色の水着の胸の奥へと仕舞われた。

早香様はご満足げにお顔を上げられると、足音をミシミシひびかせながら去って行かれた。
程なくして、本当に牡奴隷の背後で、シュコーッという音を立て、地獄の底のフタが開き、夕暮れの明るさがフタから差した。

KH4号はこうして強制奴隷に堕ち、空手1級の理夏子様のサンドバッグ、柔道をなされる早香様の練習用ダミーとして使用されることとなり、その日から反吐を吐きながら倒れることはKH4号の日常と化した。
翌々年の夏、早香様が再びこのリゾート施設に来られた時、KH4号は既に格闘練習用のモノとして酷使される途上で一生を終えていた。
KH4号は白骨化死体となって、皮肉にも初めて早香様とお遇いした時と同じお便所で、早香様と無言の再会を果たした。
                                 おわり

排泄映像3