「生い茂る夏草」 

作者 なるくんさん
「11才の牡ドレイ」シリーズの主人公、なるみが10才の頃のエピソードです。

10才の夏。家族で帰省した田舎の夏。川遊びをするうち、木陰を求めて林へ入ったなるみ。
林を抜けた先は合宿所の裏庭になっていて、そこではガール・スカウトの少女たちが草むしりに励んでいた。
しぶとく生い茂る夏草たちに挑んでいるのは、なるみと同い年ぐらいの少女たちばかりだった。
なるみは少女たちと仲良くなり、草むしりを手伝ってあげた。
「手伝ってあげるっ」と言うなるみは、少女たちから見れば、優しくてイケてる男の子に見えただろう。
だが、なるみには下心があった。
なるみは、Gストリングの水着と、ビニールのサンダル以外、何も身に着けていない。
少女たちはガール・スカウトの制服を着こなしている。CFNM。

近所のお姉さんたちのシェアハウスで牡奴隷の調教を側聞するうち、なるみはCFNMという言葉を覚えたのだ。
「なるみくん、なにそれ、背中に痕が付いてる…」「お尻と、脚にも付いてるよ!」
「本当、蚯蚓腫れ?」「キミ、まさか虐待されてるの!?」
少女たちがなるみの体を見咎めて、心配そうに訊ねる。「あっ、違うよ、これはね…」。

この蚯蚓腫れはなるみが、幼馴染の女友達の真美ちゃんという子に電気コードで体を叩かせてあげた痕だ。
前出のシェアハウスで性に目覚めたなるみと真美は、時々こんなプレイをしないと欲求不満が募って、つらいのだ。
それを聞いたガール・スカウトの少女たちは嬉しそうにお互いの顔を見合わせた。

「なるみくん、奴隷プレイしてあげよっか? 私、宿舎から乗馬鞭を持ってきてあげる!」
「それよりスウィング・ウィップの方が、木陰からムチ振れるから面白いよ!」
なるみの返事は「ありがとうございます、御嬢様たち!」の一言と、文字通りの土下座だった。
5人の少女たちはこの日、陽が傾くまでなるみを使役し続けた。

宿舎へ戻る時間、なるみは息も絶え絶えに地面へ手を着いて、「ゼェゼェ」と肩で息をしていた。
そこでまさかの、なるみの提案。
なるみが言うことには、草むしりがまだ半分も済んでない、この鞭痕だらけの体で家へ帰ったら誤解され、少女たちに迷惑がかかる…。
そこで、なるみが典子という少女の尻を触ったことにして、補導という形で少女たちの残りの旅程を一緒に過ごしては如何か。
少女たちは一も二もなく大賛成、なるみはGストリングの水着の紐を解いて典子御嬢様に預けた。
そして、すっかりその気になった典子御嬢様の「尻触り虫っ、早く宿舎へ戻るから特別に二足歩行していいわよ!」という声がなるみの耳朶を打った。




〜〜「生い茂る夏草」続編〜〜

典子御嬢様の所有物にしていただいた翌日の朝、なるみは乾布摩擦をしていた。
宿舎の前の広場で、ビニール・サンダルと遠隔コックリング(CBTプレイ用のリモコン式のリング、電極が付いてる)だけを身に着けて、ざらざらした堅い手拭を両手に握り、ゴシゴシと背中を擦るなるみ。

その表情は、必死の形相で、「グゥオッ、うっぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!」と叫びながら、それでも乾布摩擦の手が止まらない。
なるみはこの世界でもヘンタイの部類に入るけど、こんな事して喜ぶほどヘンタイを抉らせてない。

なるみは今、典子御嬢様の所有物にしていただいた事を激しく悔恨していたが、それも無理はなかった。
典子御嬢様はなるみの前にリモコンを持って立ち、なるみが少しでもペースを落とすと、コックリングの電極からなるみのペ〇スに電気を流すのだ。
なるみの左右と背後にはガール・スカウトの少女が一人ずつ、スウィング・ウィップを持って立ってる。
彼女たちはまるで準備運動をするかのように時々、鞭をピュンピュンと振って風切り音を立てる。
なるみが激痛を耐えられずヤケクソになり、走り出すのを今か今かと待っているのである。

先ほど、なるみはそうして左側の少女に鞭でパシーッと撲たれて、あまりの激痛に絶叫、身動きが取れなくなり、そこへ典子御嬢様にリモコンでコックリングから電気をジャスト20秒間も流され、地面を掻きながら這って、左側の少女の革靴にチュッチュッチュッとキスをして、あらためて絶対服従を誓ったばかりだ。

典子御嬢様の背後には乗馬鞭を持った少女が少し離れて立っていて、なるみが典子御嬢様と取っ組み合いしてリモコンを取り上げる道は、最初から断たれていた。
こちらの少女は何かスポーツを掛け持ちしてるらしく、大人の牡奴隷が脱走やドミナへの暴力を企てても、乗馬鞭で打って阻止することができるのだ。


この少女が本気で振った乗馬鞭を、3発以上、気絶せずに耐えた牡奴隷は未だに一匹も居らず、ガール・スカウト所有の牡奴隷どもからは「二発姫」という綽名で呼ばれている。
典子御嬢様から少し離れて立ち、なるみの強行にすぐ余裕を持って対処できるようにしてるのがまた、憎らしい。いかにも手慣れた、場慣れした感じがして、なるみを一層、絶望させた。
………なぜ、なるみはこんなに乾布摩擦が苦手なのか?

それは、なるみの体が現在、ほぼ全身を鞭痕で覆われているからに他ならない。
無数の鞭痕が重なり合ったなるみの肌はほぼ全てが赤紫色で、所々に腫れのひどい所があって、皮膚がボコッと浮き出て、集団調教を受ける牡奴隷によくある、凄惨で少女に悦ばれるものに仕上がっていた。

「ア゛っ、ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛」と叫びながら手拭を背中で往復させるなるみを見つめて、典子御嬢様は御満足気だった。
「尻触り虫っ、あまり汗を流しちゃダメよ!」
「そうよ尻触り虫、コックリングの電極の周りが湿ったら、もっと痛くなるからネ!!」
更に、鞭を持った少女たちが、嬉しそうな表情、楽しそうな黄色い声で天真爛漫な内容の野次を飛ばす。

歯を食いしばったなるみは、歯の隙間を出入りする呼気と吐息だけでシィシィと声を出し、声にならない返事をしながら、(どうしろって言うんだ!!!!)(カ・エ・ラ・セ・テ!)と深く絶望していた。

(終)