投  稿 小 説

脱 出(心理・完結編)
作者 namelessさん


クルーザーに揺られて、五月の青い海を見つめている高島怜美の目は、暗く沈んでいた。四月生まれの怜美は、10歳になったばかりの小学四年生にも関わらず、今までありとあらゆる辛酸を舐めてきた。

怜美が5歳の時、フリージャーナリストの父親は全身傷だらけの変死体となって、東京湾に浮かんでいるのを発見された。警察は殺人事件として捜査したが、犯人に辿り着けず、事件は迷宮入りとなった。父親の死後、大手出版社に勤めていた母親は精神が不安定になり、生活は荒んで怜美に時々暴力を振るう以外はネグレクトで、借家の自宅はゴミ屋敷状態だった。怜美が小学校に上がる寸前、母親は出勤途中に線路へ飛び込み、鉄道自殺した。あまりに辛い生活だったためか、怜美は5歳から7歳で小学校に上がるまでの記憶が、殆ど全て欠落していた。

頼れる親戚もおらず、薄汚れた姿のまま養護施設に入れられた怜美は、ご多分に漏れず施設の子供達と小学校の同級生からイジメの対象にされた。しかし、気が強く荒んでいた怜美は、イジメに遇うと必ず倍以上の仕返しをして、いつも大喧嘩になり、札付きの問題児となった。周囲から敬遠されるようになった怜美は孤立して、養護施設でも小学校でも友達は一人も出来なかった。

 まだ小学四年生なのに、周りは全て敵で、味方は己のみという無頼漢みたいに過ごしていた怜美に、転機が訪れた。ある福祉団体から、怜美がいる養護施設に彼女を引き取りたいとの申し出があったのだ。いつもトラブルを起こし、お世辞にも素行が良いとは言えない怜美は、施設でも厄介者扱いされていたので、施設側は喜んでその申し出を受けて、彼女を迎えに来た福祉団体職員に引き渡した。孤独な生活を送っている養護施設からも、孤立している小学校からも脱出したいと常々考えていた怜美は、最小限の着替えだけをバッグに詰め込み、素直にその福祉団体職員について行った。その職員は42歳の美しい女性で、三浦早紀と名乗った。早紀は、

「怜美ちゃん、あなたが行く所は、凄く景色のいい島にあるのよ」

と怜美に説明して、彼女を港に連れて行き、大型クルーザーに乗せた。怜美は粗暴な問題児だと施設から聞かされていた早紀は、彼女が船内で騒いだりせずに大人しく海を眺めているので、少し安心したようだった。怜美は、ローティーン向けファッション雑誌のモデルに選ばれても不思議は無い程の美少女なのだか、今までの荒んだ生活のためか暗い影を落としている印象があった。

 クルーザーが島の港に着き、怜美と職員の早紀は、クルーザーから迎えの車に乗り換えた。緑豊かな道路を2分も走らない内に、大型ホテルみたいな建物が見えてきた。かなり増改築したらしく、鉄筋コンクリート造りの建物がいくつか隣接していた。早紀は怜美に、

「ここは以前潰れたリゾートホテルだったのを、政財界の大物達が利用する高級保養所と、両親のいない子供達を保護する施設に改装した所なの…高級保養所の名前は“桃源郷”と言うのよ」

と説明した。その大きな建物の正面エントランスには、軍服みたいな制服を着て猟銃を持った屈強な男が、2人立って警備していた。車は建物の裏手に回り、怜美と早紀を降ろした。裏手の建物は寄宿舎みたいな造りになっており、早紀が先導して二人は二階に上がった。早紀は、二階の長い廊下に並んでいるドアの一つを開け、怜美を部屋に入れた。早紀は、

「怜美ちゃん、ここでは一人の子供に一部屋が与えられて、完全個室になっているの…もうじき6時になるから、夕食だわ。夕食時間になったらアナウンスがあるから、一階の食堂に行ってね。それまでは、自分の荷物を整理しておいて」

と怜美に言って、立ち去った。残された怜美は、興味深そうに部屋を見回した。部屋は六畳位の広さで、高いロフトベッドの下に勉強机と小型のタンスが置いてあった。家電はブルーレイデッキ付きテレビと小さな冷蔵庫と電気ケトルで、トイレと一緒のユニットバスと小さな流しが付いており、ワンルームマンションみたいになっていた。

早紀から荷物の整理をするよう言われたが、怜美の荷物は最低限の着替えを入れたバッグ一つだけだったので、着替えをタンスに仕舞うと、もうする事は無かった。怜美はロフトベッドに登って横たわり、今までの施設での生活や小学校の事を色々と思い返したが、彼女にとっては監獄生活同然で、良い思い出は一つも無かった。物思いに耽っていた怜美は、ふと天井に監視カメラがあるのに気が付いた。

(ここも、あたしにとっては、監獄みたいなものかな…まあ、気の合わない子と相部屋じゃないだけ、遥かにマシね…)

 怜美があれこれ思っていると、午後6時になり夕食を告げるアナウンスが掛かった。ロフトベッドから身を起こした怜美は、ドアを開けて部屋から廊下に出た。同時に廊下に並んでいたドアが次々に開き、怜美と同年代位の少女達が10人位出て来て、階段を下りて行った。怜美も彼女達の後をついて、階段を下り、一階の食堂に向かった。

 食堂の夕食はビュッフェ方式で、怜美は好きな食べ物を適当に選んでプレートに乗せ、他の少女達とは少し離れてテーブルに着いた。すると、彼女達の中では小学六年生位で最年長と思われる美少女が、プレートを持って怜美の前に座った。彼女は怜美へにっこりと微笑み、

「あなた、今日ここに来た子でしょう?私は立花瑠衣っていうの。よろしくね」

と自己紹介した。今まで友達が出来た事が無い怜美は、話し掛けられたことに少し戸惑った様子で、

「よろしく…あたしは、高島怜美…」

とぎこちなく返事をした。瑠衣がプレート上の料理を口に運びながら、

「怜美ちゃん、あなたがここに連れて来られた理由が分かる?」

と質問すると、怜美は無言で首を横に振った。瑠衣は微笑を絶やさずに、

「それは、怜美ちゃんが可愛い女の子だからよ。他の子も、みんな可愛いでしょう」

と説明した。怜美は、少し離れて座っている他の女の子達を見回した。確かに、皆アイドルみたいな美少女ばかりだった。瑠衣は旺盛な食欲を示しながら、

「可愛い女の子を揃えた理由はね、この施設で特別な“奉仕作業”があるからなのよ。それはね…」

と説明を続けようとした。すると頭上から、

「瑠衣さん!口の中に食べ物を入れたまま、お話しするのは行儀悪いわよ!それに、食事中は私語厳禁なのを、最年長のあなたは一番よく知っているでしょう!」

と厳しい口調で注意された。怜美が顔を上げると、30歳手前位の綺麗な女性が瑠衣の背後で仁王立ちになって、厳しい表情をしていた。

「はい…すみません、千堂先生…」

 瑠衣は一旦振り返り、神妙に謝ってから、黙って夕食を摂った。千堂先生と呼ばれた女性は、怜美に対して、

「あなたが、今日ここに来た高島怜美さんね。私はここで教師と皆の世話役をしている千堂翔子よ。この施設の規則と日々のスケジュールは、夕食の後に私の部屋でするわ」

と言って、別の離れたテーブルに着き、自分の夕食を摂り始めた。怜美が前の席の瑠衣を見ると、彼女の顔から笑顔が消えて、黙々と夕食を摂っていた。怜美は瑠衣に訊きたい事があったが、食事中は私語厳禁と先程注意されたのを思い、黙って夕食を摂った。前の施設に比べると、食事自体は段違いに美味しかったが、怜美は何となく異様な雰囲気を感じて、夕食を十分に楽しめなかった。

 女の子達が大体夕食を済ませたのを見渡した翔子は、手をパンパンと叩き、

「それでは皆さん、7時半からいつも通りに奉仕作業がありますから、それまで歯を磨いて、シャワーを浴びておいて下さい…それと、高島怜美さんは残って下さい」

と大声で指示した。女の子達は黙ってテーブルを立ち、ぞろぞろと食堂を出て行った。翔子は、残っている怜美に近づくと、

「怜美さん、さっきも言ったけど、施設の規則とスケジュールの説明があるから、私について来て」

と告げた。怜美は黙って頷き、テーブルから立って、翔子について行った。

 一階にある翔子の執務室に怜美が入ると、そこには事務机と応接用ソファと各種事務機器があり、まるでオフィスの役員室みたいだった。怜美は翔子から、服を脱いでショーツ1枚になるよう言われた。

「この施設で着る服の、採寸をしなければいけないのよ…女同士だから、恥ずかしくないでしょう?」

 翔子にそう言われた怜美は、大人しく服を脱ぎ、ショーツ1枚の裸体になった。翔子はメジャーで怜美の身長・スリーサイズ・手足の長さ・足のサイズ等を測っては、バインダーの書類に書き込んだ。翔子は採寸しながら、

「施設の規則と言っても、そんなにうるさい事は特に無いわ…遅刻しないとか、他の子と喧嘩しないとかは、まあ当たり前だけど、禁止事項として、教室内と食事中は私語厳禁、それと他の子の部屋に出入り厳禁の二つがあるわ。この二つだけは、絶対に守ってね」

と怜美に説明した。

採寸が終わり、翔子は怜美に服を着させた。翔子は怜美をソファに座らせ、自分は対面のソファに座った。翔子は怜美に、各種の教科書・ノート・文房具等が収納された手提げバッグを渡して、施設のスケジュールを説明し始めた。

「怜美さん、平日のスケジュールだけど、朝は6時半に起床、7時に朝食。授業は8時半からだから、それまでに歯磨きと朝のシャワーは済ませておいてね。授業は8時半から昼食を挟んで16時までよ。この施設では学年が小学4年から6年までの子がいるけど、同じ一つの教室で授業するわ。まあ、過疎地の分校みたいな感じね。16時から18時までは自由時間だから、自室で授業の復習をするなり、テレビやDVDを見るなりしてね。18時に夕食で、夕食後に歯磨きとシャワーを済ませて、19時半から“奉仕作業”よ。土日祝日に授業は無いけど、場合によっては、午前・午後・夕方に“奉仕作業”をしてもらうこともあるわ。消灯は、22時よ」

 怜美は翔子の説明を聞いて、疑問に思った事を口にした。

「あの、天堂先生…“奉仕作業”って、どんな事をするんですか?」

 翔子は、ちょっと言いにくそうに笑みを浮かべ、

「それはね、高級保養所“桃源郷”と、この施設の運営資金を提供してくれる政財界の大物達…つまりスポンサーが喜んでくれる事をするのよ。私達は、それを“奉仕作業”と呼んでいるわ」

と答えた。怜美は、よく分からないという風に首を傾げ、

「スポンサーが喜んでくれる事って…つまり、どんな事なんですか?」

と尋ねた。翔子は少し苦笑いを浮かべ、

「まだ小学4年生の怜美さんには、言葉で説明しにくいわね…ちょっと、待ってて」

と言ってソファから立ち上がり、事務机の引出しから3枚のDVDを取り出した。翔子は怜美にそのDVDを手渡し、

「“百聞は一見に如かず”と言うから、早速自室に戻って、このDVDを見て参考にして頂戴。これに、他の子達がしている“奉仕作業”が映っているわ。DVDは、明日の朝食の時に返してくれればいいから」

と言った。怜美は何か釈然としなかったが、黙って翔子の言う通りにすることにした。

 翔子の執務室を出て階段を上がり、二階の自室に戻った怜美は、教科書や文房具が入った手提げバッグを勉強机の上に置くと、リモコンを手にして、テレビとブルーレイデッキのスイッチを入れた。それから、勉強机の椅子をテレビの前に動かし、渡されたDVDの一枚をデッキに入れて、椅子に座った。テレビ画面に映し出された映像を見た怜美は、驚きで目を見開き、思わず声が出そうになった。

 それは、怜美と同年代位の少女が、年配の男を虐めている映像だった。肌が透けて見える程の薄手の黒色ブラジャーと黒色パンティを身に着け、パンスト型の黒色網タイツに黒革ブーツを履いた少女が、自分の身長に合わせた長さの一本鞭を振るい、両手で頭を抱えて床にうずくまっている全裸の男を鞭打って、悲鳴を上げさせていた。

(何、これ…?ひょっとして、SⅯって言うヤツ?)

 まだ小学4年生の怜美であったが、SⅯについてはおぼろげに知っていた。前に通っていた小学校のクラスで、休み時間に悪ガキの男子達が大人ぶって大声でエロ話をして、女子達の顰蹙を買っていた。そのエロ話の中で、

「…だからさ、変態にも色々あって、小さい子供が好きなのは、ロリコンとかペドフィリアとか言うんだってよ。他にも、SⅯってのは虐めて喜ぶのがサドで、虐められて喜ぶのがマゾって言うんだよ。近頃はマゾの男が多くて、女を女王様と呼んで鞭で打ってもらって、女の靴をペロペロ舐めるらしいぜ」

などと言って、スマホでエロ動画を回覧していたのが、妙に記憶に残っていたのだ。

 ⅮVⅮの映像では、鞭を振るっていた少女が、うずくまっていた年配の男に命令して、彼を四つん這いにさせた。少女は男性の背中に跨ると、振るっていた一本鞭を手綱代わりに彼の口にかませ、馬みたいに走るよう命じた。年配の男は人間馬となって、少女を背にして這い回り始めた。這い回る男がカメラに近づき、二人の顔がよく見えて、怜美は再度驚いた。背中の少女は、食堂で話し掛けてきた瑠衣だった。人間馬の男は、テレビによく映っている有名な政治家だったのだ。

(つまり…“奉仕作業”って言うのは、大人の男を相手にSⅯをする事なの?)

  怜美が唖然としながら映像をみていると、瑠衣を背にしてしばらく這い回っていた有名政治家の男が、急にうずくまって動かなくなった。男の背中から立ち上がった瑠衣は、一本鞭を二つ折りにしてうずくまっている男の背中を打ち、ブーツで横腹を蹴って叱りつけた。


悲鳴を漏らした男は、土下座して瑠衣のブーツにキスしながら、卑屈に謝り続けた。瑠衣は、男の頭をブーツで踏みにじり、仰向けになるよう命じた。男が床へ仰向けに横たわると、瑠衣は男の顔に跨って立ち、そのまま腰を下ろした。瑠衣は腰を揺らして、黒色網タイツと黒色パンティに包まれた股間で、男の顔面を蹂躙した。瑠衣の揺れている股間から、男の苦しそうな呻き声が聞こえてきそうだった。

しばらく腰を揺らしていた瑠衣は、不意に立ち上がり、黒色網タイツと黒色パンティを膝下までずり下した。それから再度しゃがみ、男に舐めるよう命令した。


男は嬉々とした表情で首をもたげ、舌を伸ばして瑠衣の陰部を舐め始めた。しばらく陰部を舐めさせていた瑠衣は、男に口を大きく開くよう命じた。男が期待に満ちた顔で口を大きく開くと、瑠衣は直ぐに排尿をして、その口に尿を注ぎ込んだ。男は喉仏を上下させて、瑠衣の尿をゴクゴク飲んでいた。


瑠衣の排尿が終わると、男は再び首をもたげ、舌を伸ばして彼女の尿で濡れた陰部を舐め回し、トイレットペーパーの代わりを務めた。
 


 ここで怜美はリモコンを手にして、一旦ⅮVⅮを止めた。怜美は、自分自身に疑問を生じさせていた。

(おぞましい映像なのに、あたしは気分が悪くなるどころか、胸がドキドキしてときめいている…どうして?)

 怜美はデッキからⅮVⅮを取り出し、別のⅮVⅮを入れた。次の映像では、両手を高く吊るされた中年の男が、怜美と同年代位の少女2人に一本鞭で打たれて、悲鳴を上げていた。サンドバッグの様に吊るされている男の体には、既に赤い条痕が縦横無尽に走っていた。それにも関わらず、男の股間部分は下腹を叩く位に硬くそそり立っていた。

鞭打っている少女の1人は、袖の無いレオタードみたいな形の赤色レザースーツを着て、赤色ニーハイブーツを履いていた。もう1人は、同じ形の黒色レザースーツを身に着け、黒色ニーハイブーツを履いていた。この2人の少女を、怜美は先程食堂で見掛けたような気がした。そして怜美は、吊るされて鞭打たれている中年男が、IT長者の先駆けと呼ばれて莫大な資産を所有し、よくテレビのワイドショーでコメンテーターとして出演している有名人なのに気が付いた。

中年男がしばらく鞭打たれた後、赤色レザースーツの少女が一旦離れて、壁のスイッチを押した。すると、ウインチが作動する音がして、男が床に降ろされた。両手を革手錠で拘束されている男は、息も絶え絶えで床に倒れた。黒色レザースーツの少女がしゃがんで、男の革手錠に引っ掛けているワイヤーのフックを外した。それから、少女は床に倒れている男の頭を足蹴にし、跪くよう命じた。男がよろよろと正坐すると、少女は激しい往復ビンタを男に張り、悲鳴を漏らさせた。少女が、なぜ鞭打ってもらったお礼が言えないのかと叱りつけると、男は土下座して少女の黒色ニーハイブーツにキスしながら、お礼を述べた。

赤色レザースーツの少女は、何か突起が付いた貞操帯みたいな形の革ベルトを二つと、筒の形をしたものを手にして、土下座している中年男の所に戻った。映像を見ている怜美にはまだ、それがペニスバンドとオナホールと言う物なのを知らなかった。黒色レザースーツの少女は、まだ黒色ニーハイブーツにキスを続けている中年男に、四つん這いになるよう命令した。男がよろよろと四つん這いになるのを尻目に、二人の少女達はペニスバンドを腰に手際よく装着した。怜美の目には、彼女達がオチンチンを生やしたように見えた。

黒色レザースーツの少女は、四つん這いになっている中年男の前にしゃがみ、ペニスバンドのディルドゥ部分を彼の口に、勢いよく突っ込んだ。男の口から、オェッと空嘔吐が聞こえそうだった。赤色レザースーツの少女は、自分のペニスバンドのディルドゥ部分にオナホールを差し込み、2、3度しごくように動かして抜いた。オナホールには前もってローションが仕込まれていたのか、ディルドゥ部分がぬめって鈍く光った。赤色レザースーツの少女は、四つん這いの中年男の後ろ側にしゃがみ、両手で彼の尻たぶを開くと、ペニスバンドのディルドゥ部分先端を肛門に宛がい、腰を突き出して一気に挿入した。男の口からくぐもった悲鳴が漏れ、彼の体が震えた。赤色レザースーツの少女は、オナホールを男の硬く屹立しているものに差し込み、しごくように動かした。彼女はオナホールを動かしながら、腰を前後に揺らすように動かし始めた。彼女の動きに合わせて、黒色レザースーツの少女の腰が、揺れるように動き出した。ディルドゥ部分を咥えている男の口からは、絶え間無くくぐもった呻き声が漏れていた。

しばらくして、中年男が大きい喘ぎ声を出し、背筋が硬直した。少女2人は男の体からディルドゥ部分を引き抜き、立ち上がった。男が力無くその場にうずくまると、黒色レザースーツの少女が男の頭を黒色ニーハイブーツで足蹴にし、仰向けになって口を開くよう命じた。男がよろよろと仰向けになり、口を大きく開いた。すると赤色レザースーツの少女がしゃがんで、男の開いた口へオナホールに溜まった白濁液を注ぎ込み、飲むように命令した。中年男が、顔を苦し気に歪めて白濁液を飲み下すと、2人の少女は男を酷い言葉で散々侮蔑し、大声で嘲笑った。

怜美はそこでⅮVⅮを止めて、デッキから取り出し、3枚目のⅮVⅮを入れた。それには、40代手前の全裸でマッチョな男が、右手首と右足首、左手首と左足首をそれぞれ革手錠で拘束され、床でアヒル歩きするみたいな格好をしていた。怜美は、その男にも見覚えがあった。その男は、ボディビルが趣味だと公言している有名な美容整形外科医で、かなり稼いで莫大な資産があるらしく、テレビの派手なⅭⅯにいつも顔を出していたのだ。長めの髪を後ろに束ねてポニーテールにし、紺色のスクール水着を着用している小柄な少女が、マッチョな男に近づいた。その少女も、怜美は先程食堂で見掛けたような気がした。少女は、いきなり男の頬に思い切り平手打ちして、分厚い胸を素足で蹴った。拘束されて不自由な体のマッチョな男は、堪らず床に引っくり返って、両手足が拡がった。男の股間が露になり、硬く屹立しているものが、怜美によく見えた。少女は、素足で男の股間部分を踏みにじり、悲鳴を上げさせてから、立つように命じた。少女が男の股間部分から素足を外すと、彼は不自由な体をよじるようにして、何とか体を起こした。すると少女は、男に殴る蹴るを始めた。少女は空手か少林寺拳法でも習っているのか、切れがある突き蹴りの滑らかなコンビネーションで、男を痛めつけた。顔面はさすがに拳ではなく、手を広げた掌底で打っていたが、それでもかなり威力がありそうだった。マッチョな男は、少女から突き蹴りを受ける度に床に転がってしまうのだが、少女は横になるのを許さず、叱って蹴りつけては無理やり体を起こさせた。

それを何度も繰り返し、顔を腫らして、体中が打撲のアザだらけになった男は、今にも泣き出しそうな顔で何とかよろよろと体を起こした。その途端、少女のきれいな回し蹴りがマッチョな男の頬に決まり、ゲボッとヒキガエルが踏み潰されたような呻き声が上がって、男の体は床へ横倒しになった。少女は倒れた男の顔を踏みにじり、早く体を起こすよう叱りつけた。しかし、さすがに男は限界だったようで、必死に許しを請う哀願を、少女の足裏から惨めに繰り返すばかりだった。

少女は、横倒しになっているマッチョな男を蹴り転がし、仰向けにした。それから、後ろ向きに男の顔を跨り、そのまま腰を落として、彼の股間に手を伸ばした。男は、少女からあれだけ殴る蹴るされて痛い目に遭っているにも関わらず、股間のものは硬い屹立を保っていた。男の股間で硬く屹立しているものを握った少女は、腰を揺らして股間で男の顔を蹂躙しながら、それを激しくしごき始めた。マッチョな男は、少女の尻下から苦しそうな呻き声を上げていたが、しばらくすると体を震わせて、しごかれているものから多量の白濁液を噴出させた。

そこで、怜美はⅮVⅮを止めた。デッキからⅮVⅮを取り出した怜美は、ⅮVⅮのケースに戻して、3枚とも勉強机に置いた。リモコンを手にし、テレビとデッキの電源を切った怜美は、椅子を勉強机に戻して座った。怜美は、机の上のⅮVⅮ3枚を見つめて、深いため息をついた。

(これが、千堂先生の言っていた“奉仕作業”てヤツ?変態って言うか、SⅯを小学生にやらせるつもり?もう、信じられない!)

 怜美は呆れながらも、別の感情が湧き出て来るのを自覚し、困惑していた。それは、3枚のⅮVⅮをそれぞれ最後まで見ていないが、もう見たくないという気持ちと、終わりまで見てみたいという気持ちが入り乱れていたのだ。映像を見て、SⅯのおぞましい変態行為だと思いながらも、胸がドキドキして、下半身が疼いてしまった。ふと、壁の時計を見た怜美は、

(食堂で見掛けた女の子達は、今頃こんなSⅯの“奉仕作業”をしているんだろうな…)

とぼんやり考えた。SⅯの変態行為には関わりたくないという思いと、あたしも大人の男を虐めてみたいという思いが交錯し、混乱した怜美は自分の本心が分からなくなっていた。

(ⅮVⅮを最後まで見れば、自分の本当の気持ちが分かるかもしれない…)

と考えた怜美は、ⅮVⅮ3枚を持って、もう一度ブルーレイデッキ付きテレビに向かい合った。

   次の日、朝6時半に起床を告げるアナウンスが響き、怜美は目を覚ました。もう少し寝たかったが、二度寝すると絶対に寝過ごして、朝食に間に合わなくなると思い、怜美は自分を奮い立たせて、何とか起き上がった。寝惚けまなこの怜美は、バスルームでトイレと洗顔を済まし、パジャマから普段着に着替えた。

昨夜はⅮVⅮ3枚を最後まで見終わって、少し経つと夜の10時になり、部屋の灯りが自動的に消された。怜美はロフトベッドに登り、布団に潜り込んで横になったが、ⅮVⅮのSⅯ映像が目に焼き付き、興奮してなかなか寝付けなかった。

下半身が疼いていた怜美は、無意識にショーツの中に手を入れ、指で股間の割れ目をなぞった。

割れ目上部に敏感な突起があり、そこを指の腹でそっと撫でると、背骨に電流が走ったような快感を覚えた。怜美は夢中になり、陰唇に指を這い回して陰核を何度も撫でた。怜美にとっては、これが生まれて初めてのオナニーだった。怜美はオナニーを繰り返して、何度か絶頂に達し、寝入るのがすっかり遅くなり、結局寝不足になってしまったのだった。

7時に朝食を告げるアナウンスが流れ、怜美は部屋を出て、食堂に向かった。食堂入口で、翔子が女の子達の点呼を取っていた。怜美は翔子に朝の挨拶をして、昨日渡されたⅮVⅮ3枚を差し出した。受け取った翔子は、

「怜美さん、全部見てくれた?」

と怜美に尋ねた。怜美は小さな声で、

「はい…見ました」

と言葉少なに答えた。翔子は笑みを浮かべ、

「これで、“奉仕作業”の内容が分かったと思うけど…朝食後に私の部屋へ来て、感想を聞かせてね」


と指示した。怜美は黙って頷くと食堂に入り、カウンターでご飯・味噌汁・焼いた鮭の切り身・納豆・野菜サラダ等が載ったプレートを受け取って、テーブルに着いた。食事自体は旅館の朝食みたいなメニューで、味は申し分なかった。しかし、食事中の私語は厳禁なので、他の女の子達が近くに座っても、黙々と食べるだけで誰も話さないため、怜美は漠然と違和感を感じていた。

 翔子は皆の朝食が済んだのを見計らって、女の子達に自室へ戻るよう促し、怜美を自分の執務室に連れて行った。執務室に入ると、翔子は怜美にソファを勧め、コーヒーを淹れた。翔子は、自分にはブラックコーヒー、怜美にはカフェラテを作って、対面のソファに腰を下ろした。翔子は怜美に、

「怜美さん、食後のコーヒーよ。遠慮せずに飲んでね」

と飲み物を勧め、彼女がカップに口を着けるのを見て、

「怜美さん、昨日渡したⅮVⅮを見て、どう思った?正直に答えてね」

と問い掛けた。怜美はカフェラテのカップをテーブルに置き、

「何て言うか…ただ、びっくりしました」

と遠慮がちに答え、俯いた。翔子は優しそうな笑みを浮かべ、

「まあ、“奉仕作業”の具体的な内容は、分かってくれたと思うけど…それで、怜美さんは、“奉仕作業”が出来そう?それとも、とても無理?どちらかしら?」

と重ねて問い掛けた。怜美はちょっと躊躇う様子を見せたが、顔を上げて翔子の眼を真っ直ぐ見て、

「あたしは、多分出来ると思います…いえ、とてもやりたいです」

ときっぱり答えた。昨日SⅯのⅮVⅮを見た怜美は、生まれて初めてオナニーする程に興奮して、自分が大人の男を虐めたいとはっきり自覚したのだ。翔子は、安堵して胸を撫で下ろした。

「ああ、よかった。怜美さんが、出来ると言ってくれて…絶対無理とか言われたら、どうしようかと思ったわ」

 怜美は翔子の言葉を聞いて、少し首を傾げた。

「あの、千堂先生…もし、あたしが出来ないと言ったら、どうしたんですか?」

 怜美の質問に、翔子は少し顔を翳らせて答えた。

「6、7年前、ここの“奉仕作業”を、断固として拒否した女の子がいたのよ…私達は必死に説得したんだけど、その子は全く言う事を聞かなかった。それどころか、この施設を脱走して島を抜け出そうとまでしたの。今はもう引退しているんだけど、当時の中原理事長は諦めて、その子を別の団体組織に引き渡したわ。ここは、マゾヒストのVIPを相手にする施設だけど、その団体組織はサディストのVIPを接客する所だったの。そこでは、まだ幼くて体力の無い女の子が毎日拷問みたいな酷い虐待をされて、とても長生き出来ないのよ…しばらくして、私は中原理事長に、その女の子がどうなったか、訊いてみたの。そしたら、『あの子なら、色々な子供達の体に分かれて生きているよ…何しろ、子供のドナーはいつも不足しているからね』と軽く答えられて、心底震えが来たわ…だから、怜美さんが出来ると言ってくれて、ほっと安心したのよ」

 臓器移植…翔子の説明を聞いて、怜美は全身に鳥肌が立った。翔子は腕時計を見て、

「怜美さん、授業が始まる前に、朝の歯磨きとシャワーは済ませておいてね…遅刻は厳禁よ」

と言い、怜美に自室へ戻るよう促した。怜美は、まだ温かいカフェラテを一口飲むと、ソファから立ち上がり翔子に一礼して、執務室を出て行った。

 階段を上って自室に戻った怜美は、翔子に言われた通り歯磨きをして、シャワーを浴びた。バスタオルで身体を拭った怜美は、普段着を着て勉強机に着いた。昨日渡された教科書にざっと目を通したが、今まで通っていた小学校の教科書と大して変わりは無かった。ただ、小学生にはレベルが高過ぎる英語の教科書があるのが、少し気になった。

教室に集合するようアナウンスが掛かり、怜美は手提げバッグに教科書や文房具を入れて立ち上がり、部屋のドアを開けた。ほぼ同時に、長い廊下に並んでいるドアが開き、女の子達が出て来て、階段を下りて行った。教室がどこにあるか知らない怜美は、女の子達の後をついて行った。一階食堂の隣に建物を繋ぐ廊下があり、女の子達はそこを歩いて行った。隣接しているコンクリート造りの建物内に、教室があった。怜美が中に入って見回すと、以前通っていた小学校の教室の造りと大して違いは無かった。翔子は既に教壇に立っており、空いている机に着くよう、怜美に指示した。最後に教室に入った怜美が机に着くと、最年長である瑠衣の号令で起立・礼をして、授業が始まった。翔子の隣に、哀川麻美と怜美に名乗った、翔子と同年代の女性がいた。麻美も翔子と同じ位美人だが、目力が強く攻撃的な印象だった。女の子達の学年は小学4年・5年・6年とバラバラなので、授業は翔子と麻美が手分けして行った。

一時限目が終わり、10分間の休憩となった。怜美がトイレに行って、洗面所で手を洗っていると、瑠衣が話し掛けてきた。

「怜美ちゃん、教室じゃ私語厳禁だから、ここで話すわね…千堂先生から、ⅮVⅮを見せられた?」

 瑠衣の問いに、怜美は無言で頷いた。

「やっぱりね…初めて来た子は、必ずⅮVⅮを見せられるのよ。それで、怜美ちゃんはやっていけそう?」

 怜美は、再び無言で頷いた。瑠衣は笑顔になり、

「そう、よかった…それと、先輩として忠告するけど、先生から厳禁と言われた規則は、絶対に守った方がいいわよ。前に、遅刻したり、他の子の部屋に行ったり、教室や食堂でお喋りしたりした反抗的な子がいたの。怒った千堂先生と哀川先生が罰として、その子を裸にして吊るし、他の子の鞭打ち練習の叩き台にしたのよ。哀川先生から、『本気で打たなければ、この子の代わりに吊るす!』と脅かされたから、私も含めてだけど、皆その子をひどく鞭打ったの。その子は体中を赤い筋だらけにして泣き喚き、最後はおしっこを漏らして、ぐったりと白目を剥いていたわ。それ以来、規則を破る子はいなくなったけど…だから、怜美ちゃんも気を付けてね」

と言って、教室に向かって行った。怜美はハンカチで濡れた手を拭きながら、瑠衣の後をついて行った。前の養護施設で札付きの厄介者扱いされていた怜美は、規則破りの常習犯であったが、この施設に来た初日は、様子見で大人しくしていたのが幸いしたようだった。瑠衣の話を聞いた怜美は、食堂で漠然と感じた違和感の理由が、何となく理解出来たような気がした。

 昼食時間になり、女の子達は食堂に移動した。確かに昼食中は誰も話そうとしなかった。昼食後は昼休み時間となり、教室に戻ったが、女の子達は各自で漫画を読んだり、携帯型ゲーム機で遊んだりするだけで、誰もお喋りしなかった。翔子と麻美の目があるからだろうが、女の子達は二人を相当恐れているようだった。

 午後の授業が始まったが、授業の後半は英会話に費やされた。翔子は英語が得意らしく、女の子達に発音の誤りを指摘し、ネイティブな発音に近づけるよう、何度もやり直しさせた。今までろくに勉強をしてこなかった怜美は、慣れない英語に苦労した。政財界の大物を相手にすると翔子が言っていたので、おそらく外国人の大物も相手にしなければならないのだろうと、怜美は推測した。

 最後の授業は、体育だった。体育を行う場所は教室の隣で、フィットネスジムのスタジオみたいな部屋だった。女の子達は、壁際に並んだロッカーをそれぞれ開けて、体操着に着替え始めた。怜美が翔子に指示されたロッカーを開けると、既に体操着が入れられていた。怜美も体操着に着替えていると、翔子は黒色レオタード、麻美は少林寺拳法の道着に着替えた。

 翔子は女の子達を整列させると、ストレッチとウォーミングアップをさせて、体をほぐさせた。次に麻美が女の子達の前に立ち、一緒に基本の突き蹴りを行った。初めての怜美は上手く出来ず、ギクシャクした動きになったが、翔子が傍に来て基本技の指導を行った。それから、女の子達は二人一組になり、麻美の指導の元で関節技や投げ技の練習を行った。怜美には、翔子が相手をして指導した。昨日見たⅮVⅮで、スクール水着の小柄な少女が鋭い突き蹴りをしていた訳が、怜美にはようやく分かった。

 拳法の練習が終わると、翔子は女の子達に指示し、各自のロッカーから一本鞭をそれぞれ取り出させた。怜美も、自分のロッカーに入っていた一本鞭を取り出した。翔子は自分の一本鞭を手にすると、鞭の振り方をよく見ておくよう女の子達に言って、部屋の隅に吊るされているサンドバッグを鞭打ち始めた。黒色レオタード着用の翔子が、滑らかに鋭くサンドバッグを鞭打っている姿は、凄く優雅だった。それから、翔子は女の子達に一人ずつ順番にサンドバッグを鞭打たせ、鞭の握りや振りを指導した。

 怜美の順番が来て、彼女がサンドバッグに一本鞭を振ると、実にいい音がした。一本鞭がサンドバッグを打った際の手応えが、怜美にはとても気持ちよく感じた。怜美は面白くなり、立て続けに一本鞭を振って、打撃音を部屋に響かせた。怜美は翔子から、

「怜美さん、初めてにしては見事な鞭捌きだけど、他の子が順番を待っているから、そろそろ交代して」

と注意されるまで、夢中で一本鞭を振るい続けた。

 体育の時間が終わり、全員普段着に着替えて、隣の教室に戻った。瑠衣の起立・礼の号令で本日の授業は終わり、女の子達は教室を出て、自室に戻って行った。怜美も、女の子達に続いて自室に戻った。

 怜美が自室に入ると、部屋がきれいに掃除されているのに気が付いた。洗濯籠に入れていた下着とタオルも洗濯され、畳まれて置かれていた。

(まるで、ホテルのルームサービスみたい…前の養護施設とは全然違って、至れり尽くせりね)

 怜美が勉強机の椅子に座って、大きく背伸びすると、天井の監視カメラが目に入った。そして、怜美はハッと気づいた。

(これは、ルームサービスの掃除なんかじゃない…部屋の点検をされたんだ!)

 ここまで監視して、女の子達を互いに交流させないようにする理由が、怜美には全く分からなかった。部屋や食事等の待遇は、前の施設に比べて格段に良いが、さすがに10歳の怜美でもこの施設の不気味さに感づいた。

不安な思いを振り払おうと首を振った怜美は、翔子から英語の復習を必ずするよう言われていたのを思い出した。壁の時計を見て、夕食までかなり時間があるのを確認し、手提げバッグから英語の教科書とノートを取り出して、アルファベットを書きながら覚えることから始めた。



夕食後、女の子達が自室に戻って行く中、怜美だけが翔子に呼び止められ、彼女の執務室に連れて行かれた。翔子は朝食後と同じ様に、怜美を応接ソファに座らせてコーヒーを淹れ、自分にはブラックコーヒー、怜美にはカフェラテを出した。翔子は怜美に、

「怜美さん、例の“奉仕作業”なんだけど…こればっかりは習うより慣れろと言うところがあるから、早速今日からやってみる?勿論、最初は怜美さん1人じゃなくて、他の子と一緒にしてもらうつもりだけど…」

と切り出した。カフェラテに口を着けていた怜美は、カップをテーブルに置き、翔子の顔を真っ直ぐ見て、

「はい、やってみます」

とはっきり答えた。怜美の答えを聞いた翔子は、嬉しそうに笑顔を浮かべ、

「やってくれるの?嬉しいわ…じゃあ、まず自室に戻って、歯磨きとシャワーを済ませてね。それから、もう一度この部屋に来て頂戴」

と言って、彼女を自室に帰るよう促した。自室に戻った怜美は、言われた通りに歯を磨いてシャワーを浴びた。バスタオルを身体に巻いた怜美は、ドライヤーで髪を乾かしながら、自分が行う初めての“奉仕作業”を思い、胸を高鳴らせていた。

 服を着た怜美は、自室を出て一階に下り、翔子の執務室ドアをノックし、

「失礼します」

と言って入った。翔子の執務室に入った怜美は、彼女の服装を見て目を見開いた。翔子は鍔の付いた軍の制帽を被っており、上衣はダークグレーの東欧の軍服で、下衣は乗馬用白色キュロットに黒革ブーツを履き、本物の女性将校に見えた。

「あら、怜美さん、思ったより早かったわね…ちょっと待ってて」

 翔子は怜美にそう言うと、執務室の隅に置いていた衣装ケースを持って来た。翔子は衣装ケースから、赤色ブラジャーと赤色パンティを取り出し、

「怜美さん、一度素っ裸になって、これを着て」

と怜美に指示した。怜美は言われた通りに一旦裸になり、赤色のブラジャーとパンティを身に着けた。ブラジャーとパンティは、肌が透けて見える位に薄かった。次に翔子は、パンスト型の赤色網タイツを衣装ケースから取り出し、怜美に穿かせた。最後に翔子は、怜美に赤色革ブーツを履かせた。怜美の姿を見た翔子は、

「うん、よく似合うわよ。怜美さんに合うサイズの衣装が丁度あって、よかったわ…それじゃ、一緒に行きましょう」

と感想を述べ、執務室のドアを開けた。

 怜美は翔子の後をついて、食堂横の廊下を通り、教室を通り過ぎた。翔子は廊下で繋がって隣接する建物に入り、並んでいるドアの一つを開けて部屋に入った。その部屋中央には、既に瑠衣が仁王立ちで待っていた。瑠衣の衣装は、怜美が昨日ⅮVⅮで見た通りの、薄手の黒色ブラジャーと黒色パンティにパンスト型の黒色網タイツを穿いて、黒革ブーツを履いていた。怜美は翔子から言われ、瑠衣の隣に並んで立った。怜美と瑠衣が横に並ぶのを見た翔子は、

「うん、やっぱり赤と黒の配色は悪くないわね」

と満足気に呟いた。それを聞いた怜美は、昨日見たⅮVⅮの二人の女の子が、赤と黒の色違いで同じ型のレザースーツを着ていたのを思い出した。そして、自分と瑠衣の衣装が、赤と黒の色違いで全く同じなのに気が付いた。

「瑠衣さん、今日の“奉仕作業”は怜美さんと一緒にしてもらうわ。怜美さんは初めてだから、私がオブザーバーとして一緒にいるけど、瑠衣さんも怜美さんに色々と教えて、リードしてあげてね」

 翔子に言われた瑠衣は、怜美へにっこりと微笑み掛け、

「よろしく、怜美ちゃん。初めてでも緊張せずに、リラックスして“奉仕作業”してね」

と優しく言った。怜美は少しぎこちない口調で、

「こちらこそ、よろしくお願いします…」

と答えて、軽く頭を下げた。

それから怜美は、興味深げに部屋を見回した。床はリノリウム張りで、レンガタイルの壁には色々な種類の鞭が吊るされ、怜美には名称と使い方がよく分からない色々な革製品や道具が棚に並び、三角木馬や滑車台が置いてあって、本当に拷問部屋みたいだった。部屋隅の一部分は少し高い段差に囲まれたタイル張りの床になっており、ステンレス製の和式便器がタイル床に嵌め込まれ、汚れを洗い流すシャワーが壁に設置されていた。

 怜美が部屋を見回していると、ドアをノックする音が聞こえた。翔子がドアに向かい、

「お入り!」

と凛とした声を放つと、ドアが恐る恐る開かれ、全裸で50代半ば位の中年男がオズオズと入って来た。その中年男の股間部分は、既に下腹を叩く程に硬く屹立していた。怜美は、その中年男に見覚えがあった。前に怜美がいた養護施設に、テレビクルーをぞろぞろ引き連れて視察に来た大物国会議員だった。テレビカメラが回っている時は、施設職員や子供達へにこやかに話し掛けていたが、テレビカメラが動いていないと凄く横柄な態度だったので、強く印象に残っていた。

 近づいて来た中年男は、怜美達3人の足元にひれ伏すと、

「瑠衣王女様、本日もご調教を、何とぞよろしくお願い申し上げます」

と卑屈に申し述べた。瑠衣は棚から茶色い革製品をいくつか手にし、ひれ伏している中年男に放り投げた。

「ご託を言ってる暇があったら、さっさと準備おし!本当に、とろい男奴隷ね!」

 瑠衣に叱られた中年男は、

「はい、かしこまりました、瑠衣王女様」

と顔を上げて答え、直ぐに自分の首に茶色の首輪を巻き着け、両手首と両足首にリストバンドみたいな茶色い革手錠を手際よく装着した。その様子を見た怜美は、この国会議員が相当手馴れているのが分かった。首輪と革手錠を装着した中年男は、再度怜美達3人の足元にひれ伏した。



「瑠衣王女様、準備出来ました…どうぞ、私めをお使いになって、存分にお楽しみ下さいませ」

 中年男がひれ伏したままで奴隷の口上を述べると、瑠衣は彼の頭を黒革ブーツで踏みにじり、

「男奴隷、この間は鞭打ちの途中で、泣いて許しを請うたわよね…今日は、いくら泣き喚いても許さないから、覚悟しなさい!」

と言い放った。瑠衣の傍に立っている軍服姿の翔子は、

「男奴隷、今日は瑠衣王女様だけじゃなく、新人の怜美王女様も来ているのよ。怜美王女様は本日デビューだから、お前が初めての奴隷になるわね…今から、瑠衣王女様と二人掛かりでお前を可愛がってくれるから、楽しみにしてなさい」

とひれ伏している中年男に告げた。中年男は瑠衣の黒革ブーツ靴裏から、

「ああ、感激です、翔子女王様…私めを新しい王女様の初めての奴隷にして戴けるなんて、夢のようで身に余る光栄でございます。私めの卑しい体でよろしければ、喜んで王女様御二方に献上致しますので、お気に召すまま如何ようにもお使い下さいませ」

と感激に打ち震えた声を出した。前の養護施設へ視察に来た際には、施設職員やお付きの秘書に対して王様みたいに威張っていたのに、今は女子小学生の足元に全裸でひれ伏し、頭を踏みにじられて、卑屈におべっかを使っている…このギャップを、怜美は面白く感じた。

 中年男の頭を黒革ブーツで踏みにじっている瑠衣は、壁に吊るされている数本の一本鞭を指差し、

「怜美ちゃん、鞭を取って来て…勿論、怜美ちゃんの分もね」

と怜美に指示した。怜美が一本鞭を2本持って来て、1本を瑠衣に渡すと、彼女は中年男の頭から黒革ブーツを外した。翔子は2人から離れて壁にもたれ掛かり、腕組みをして様子見をした。

 一本鞭を受け取った瑠衣は、ひれ伏している中年男から少し離れて鞭の間合いを取り、怜美に彼を挟んで自分の反対側に立つよう、手振りで指示した。怜美が指示通りに反対側に立つと、瑠衣は彼女に、

「さあ、怜美ちゃん、この男奴隷を遠慮無く打ちのめしてやって!」

と言い、自分も一本鞭を構えた。

 怜美が、まだひれ伏している中年男の背中に思い切り一本鞭を振り下ろすと、ビシッといい音がして、

「ギャァーッ」

と絶叫が上がり、中年男の上半身が跳ね上がった。中年男の背中には、赤い筋が見る見る浮き上がって来た。すかさず瑠衣は、一本鞭を水平に振って、中年男の胸を横殴りに鞭打った。

「ギャワァーッ」

と又も絶叫が上がって、中年男は横倒しになり、両手で頭を抱えて芋虫みたいに体を丸めた。中年男の体を鞭打った手応えと、鞭打たれた彼の反応に、怜美は強い快感を覚えて、体が痺れた。

あんなに偉そうに威張り散らしていた国会議員が、女子小学生のあたしに鞭打たれて、こんなに悶え苦しんでいる…興奮した怜美は夢中になり、立て続けに一本鞭を振るった。頭を抱えた中年男は、

「ヒイッ、ヒイィッ」

と悲鳴を上げながら床をのたうち回った。瑠衣も中年男を鞭打ったが、怜美が連続して嵐のように鞭を振るうので、2、3回位しか打てなかった。さすがに見かねた翔子が、怜美に大声で注意した。

「怜美さん、鞭はそれ位にして!それ以上打ったら、男奴隷が壊れてしまうわよ!」

 翔子に注意された怜美は、はっと気づいたように一本鞭を振るうのを止めた。怜美が床の中年男を見下ろすと、彼の体には縦横無尽に赤い条痕が刻み込まれ、息も絶え絶えでぐったりと横たわっていた。怜美は翔子に、

「すみません…つい…」

と済まなそうにあやまって、ペコリと頭を下げた。翔子は笑みを浮かべ、

「そんなに気にしなくていいわ…初めてだから、つい興奮するのも分かるけど、冷静さを失っては駄目よ…それと瑠衣さん、あなたは最年長でベテランなんだから、ちゃんと怜美さんをリードして頂戴…今度から、気を付けてね」

と怜美に答えて、瑠衣には一言注意した。瑠衣はバツの悪そうな顔をして、ぐったりと横たわっている中年男の頭を黒革ブーツで小突き、

「男奴隷、いつまでも寝転がってないで、四つん這いにおなり!」

と怒鳴りつけた。中年男は、

「…はい、瑠衣王女様」

と蚊の鳴くような声で返事をして、よろよろと四つん這いになった。瑠衣は、四つん這いになった中年男の尻を黒革ブーツで蹴り付け、

「ボヤボヤしてないで、滑車台の所までお行き!」

と命令した。中年男は、部屋の壁際に設置してある滑車台に、ヨタヨタと這って行った。中年男が滑車台の下に来ると、瑠衣は、

「男奴隷、跪いて両手をお出し!」

と命じた。中年男が正坐して両手を揃えて出すと、瑠衣は両手首を連結して拘束した。中年男が両手首と両足首に装着しているリストバンドの様な革手錠には、カラビナみたいに連結出来る丈夫な金具が付いていた。瑠衣は滑車台のリモコンを手にして操作し、ワイヤーに繋がれているフックを降ろして、拘束されている両手首の革手錠の金具に引っ掛けた。瑠衣は、またリモコンを操作してフックを引き上げ、中年男がかろうじてつま先立ち出来る位の高さに吊るし上げた。

 瑠衣は怜美に顔を向け、

「怜美ちゃん、あの棒を取って来て」

と言って、壁に立て掛けてある1m位の長さの金属パイプを指差した。怜美がその太さ3cm位の金属パイプを持って来て、瑠衣に手渡すと、彼女は吊るされている中年男に、

「男奴隷、足をお開き!」

と命じた。中年男がオズオズと足を開くと、瑠衣はしゃがんで彼の両足首の革手錠の金具を、金属製パイプの両端に付いている金具に連結し、足を開いたまま固定させた。これで、中年男は“人”型に吊るされたことになった。

 瑠衣は立ち上がると、吊るされて足を開かされた中年男の股間に、手を伸ばした。瑠衣は、中年男の萎えたものを弄りながら、

「ふふん、部屋に入った時は、凄く勢いよかったのに、今は元気無いじゃない…そんなに鞭が痛かったの?」

と嘲る口調で訊ねた。中年男はうなだれて、

「はい…凄く痛うございました」

と答えた。すると瑠衣は、

「うふふ、体中が赤い筋だらけになって、ちょっと可哀想だから、少し慰めてあげるね」

と言って、右手で中年男の萎えている陰茎を撫でながら、左手で縮こまっている陰嚢を優しく揉みほぐした。瑠衣の隣で見ていた怜美は、中年男のものが段々と硬く膨らみ、頭をもたげてきたのを目の当たりにした。瑠衣は、硬く屹立したものを柔らかい手でゆっくりとしごきながら、

「男奴隷、お前は大人の男のくせに、自分を痛い目に遭わせた女子小学生の手で、興奮して気持ちよくなっているのよ…恥ずかしいと思わないの?」

と蔑むように訊ねた。中年男は、恥ずかしそうに顔を赤らめて、

「は、恥ずかしいです…瑠衣王女様の御手で私めのものを弄られるなんて、恥ずかしくて堪りません」

と答えた。瑠衣はしばらく中年男の硬くなったものをしごいていたが、怜美に顔を向けて、

「怜美ちゃんも、こんな感じでやってみて」

と言って、交代した。怜美は、瑠衣がしていたように、中年男の硬く屹立したものを右手で握り、ゆっくりとしごき始めた。瑠衣は中年男に、

「感じはどう?私ばかりじゃなく、新人の怜美王女様に弄ってもらえるのも、気分が変わっていいんじゃない?」

と訊ねた。中年男は喘ぎながら、

「ハァ、ハァ…ああっ、堪りません。もう、果ててしまいそうです」

と身悶えして答えた。中年男の反応を見た怜美は、自分も気分が高まり、しごいている右手の動きが段々と速くなっていった。中年男のものは硬度が増し、下腹を叩く程に屹立して、尿道口から透明で粘っこい液が湧き出て来た。怜美が更に強くしごいていると、中年男が、

「ああっ、そんな、怜美王女様…逝く、逝ってしまいます」

と言って身をよじらせた。すると、瑠衣が大声で、

「怜美ちゃん、手を放して!」

と強くしごいている怜美に指示して、中年男の限界まで硬く怒張したものから、手を放させた。後もう一歩のところで射精を許されなかった中年男は、がっくりとうなだれて、切なそうな吐息を漏らした。

瑠衣は、壁に掛けてある九尾鞭を取って来て、吊るされ足を開かされている中年男の前に立ちはだかった。瑠衣は、

「大人の男が女子小学生の手で逝きそうになるなんて、どれだけ恥知らずなのよ!こんなもの、叩き潰してやるわ!」

と言って、九尾鞭を下から上に掬い上げるように強く振り、中年男の陰嚢を強かに打ち据えた。

「ギョエェーッ」

 男の一番の急所を鞭打たれた中年男は絶叫し、身悶えして苦しんだ。瑠衣は中年男の苦悶に構わず、九尾鞭を続けて掬うように振り、彼の陰嚢を連打した。中年男は反射的に足を閉じようとしたが、金属製パイプの両端に両足首を繋がれているので、それは叶わなかった。あまりの激痛で先程まで怒張していた中年男のものは、見る見る萎えていった。

 瑠衣は、怜美に九尾鞭を手渡し、

「怜美ちゃんは、この鞭を上から下に振り下ろす感じで、男奴隷のオチンチンを打ってみて」

と指示した。瑠衣に代わって、吊るされている中年男の前に立ちはだかった怜美は、九尾鞭を振り上げ、

「こんな醜いもの、ちぎり取ってやるわよ!」

と大声で言って、彼の股間で萎えているものを思い切り打ち据えた。

「ギャアァーッ」

 陰嚢程ではないが、それでも男の急所を鞭打たれた中年男は、絶叫を上げて苦しんだ。中年男の苦しむ反応を見た怜美は、つい興奮して昂ぶり、彼の股間部分を九尾鞭でめった打ちにして、悲鳴を部屋に響かせた。

「怜美ちゃん、ストップ!落ち着いて!」

 瑠衣に大声で注意され、怜美ははっと気が付いたように手を止めた。吊られている中年男は、うなだれて涙をボロボロこぼしていた。中年男の萎えているものは、擦り剥けて血が滲んでいた。

 壁にもたれて様子を見ていた翔子は、

「怜美さんは鞭打ちを始めると、興奮して止まらなくなる癖があるみたいね…今度から、気を付けて頂戴」

と怜美にやんわり注意した。怜美は又も翔子に頭を下げて、

「すみません…」

と済まなそうに謝った。翔子は笑顔で、

「あまり気にしないでいいから、遠慮せずにどんどん進めてね…委縮して躊躇っては駄目よ」

と怜美に言って、“奉仕作業”を続けるよう促した。

 瑠衣は、棚から黒色バイブとローションを取って来た。彼女は先が細めの黒色バイブにローションを塗りたくると、吊られている中年男の背後に回った。瑠衣は左手で中年男の尻たぶを開くと、

「男奴隷、オチンチンがすっかりしょげているじゃないの…少し、元気づけてあげるわ」

と言って、露出された肛門に黒色バイブ先端を宛がい、右手で一気に押し込んだ。

「アヒィッ」

 うなだれて涙をこぼしていた中年男は、短い悲鳴を上げた。瑠衣が黒色バイブのスイッチを入れると、ビィーンと振動音が部屋に響き、中年男が呻き声を漏らして、身をよじらせた。中年男は顔を苦しそうに歪めていたが、それとは裏腹に股間のものが再び頭をもたげ始め、見る見る内に硬く屹立した。傍で見ていた怜美は、中年男の体の変化に目を見張った。

 瑠衣は、激しく振動している黒色バイブを、右手でこねるように動かしながら、

「男奴隷、お前は大人の男のくせに、女子小学生にお尻の穴をほじられながら、感じてよがっているのよ…恥ずかしくないの、最低の変態マゾ!」

と中年男を罵り、左手で硬く屹立したものを握って、ゆっくりしごき始めた。壁にもたれて見物している翔子は、

「怜美さん、分かる?男って、お尻の穴をこういう風に可愛がられると、感じて凄く興奮するのよ」

と怜美に説明した。中年男の硬くなったものをしばらくしごいていた瑠衣は、それから手を放し、

「怜美ちゃん、穿いているパンティを脱いで、これに巻き付けて」

と怜美に指示した。怜美は意味がよく分からなかったが、まず赤色ブーツと赤色網タイツを脱いでから、言われた通りに薄い赤色パンティを脱ぎ、それを中年男の硬く怒張しているものに巻き付けた。瑠衣は振動している黒色バイブを動かしながら、

「怜美ちゃん、そのまま強くしごいてやって」

と指示して、下半身裸の怜美に、赤色パンティを巻かれて怒張しているものをしごかせた。中年男は身悶えし、

「ああっ、痛い、痛いです…お許しを、どうかお許しを…」

と泣きそうな声で哀願した。怜美から九尾鞭でひどく打たれて擦り剥け、今は硬く勃起している陰茎に、巻かれた赤色パンティの布地が擦れて、かなりピリピリとした痛みを生じているようだった。しかし、どういう訳か中年男のものは、更に硬度を増していた。

「あうっ、あううぅ…」

 中年男が呻いて、口の端から涎を垂らすと、瑠衣は黒色バイブのスイッチを切り、肛門から引き抜いた。それから怜美に、

「怜美ちゃん、手を放して、巻き付けたパンティを外して」

と指示した。怜美が瑠衣の指示通りにすると、吊られている中年男は切なそうなため息をついた。瑠衣は中年男に、

「男奴隷、そう簡単に逝かせてもらえると思ったら、大間違いよ!豚より卑しいお前を、もっと虐めて、もっと苦しめてやるからね!」 

と言い放ち、滑車台のリモコンを操作して、彼を床に降ろした。中年男は力尽きた様に、床にうつ伏せた。瑠衣はテキパキと、中年男の両手首を吊っていたフックを外し、両手首の拘束を解いて、開かせた足首に繋げた金属パイプを取り外した。瑠衣の手際よい動きを見た怜美は、自分もぼんやりしてないで、彼女を見習わなければと思った。

 怜美は、中年男のものに巻き付けた赤色パンティには彼の血と体液が付着しているので、さすがに穿く気になれず、床に放り投げた。怜美は先程脱いだ赤色網タイツを穿いてから、赤色ブーツを履いた。

 金属パイプを元の場所に戻した瑠衣は、棚から手綱付きのハミを取って来て、床にうつ伏している中年男の頭を黒革ブーツで小突き、

「男奴隷、寝転んでないで、四つん這いにおなり!」

と命令した。中年男がよろよろと四つん這いになると、瑠衣は彼の口にハミを咬ませ、ハミに繋がっている革紐を後頭部でしっかり結んで固定した。そして、大きさが陸上競技の砲丸位の金属球と繋がっている革紐の端を取り、中年男の陰茎と陰嚢の根元に括り付けた。それから、瑠衣は怜美の方を向き、

「怜美ちゃん、この男奴隷に跨って、馬にしてやって」

と指示した。怜美が四つん這いになっている中年男の背中に跨り、ハミに付いている手綱を握ると、瑠衣から乗馬鞭を手渡された。瑠衣も乗馬鞭を手にして、

「男奴隷、怜美王女様が卑しいお前に乗ってくれたんだから、馬になって一生懸命走るのよ!さあ、とっとと走りなさい!」

と中年男に命じ、彼の尻を強く鞭打った。

「ムグゥオゥ」

 中年男は、ハミを咬まされた口からくぐもった悲鳴を上げ、ヨタヨタと這い始めた。しかし、股間のものを革紐で重りと繋がれているので、なかなかうまく這い進めなかった。

「怜美ちゃんも、その鞭でせかしてやって」

 瑠衣に指示された怜美は、

「ほらほら、もっと速く走るのよ!」

と中年男に命じて、彼の尻や太腿を乗馬鞭で何度も打ち据えた。怜美に鞭打たれる度に、中年男はくぐもった悲鳴を上げて、痛みで体を硬直させた。それでも中年男は股間部分の痛みに耐え、かなり重量のある重りを床でズリズリと引きずりながら、少しずつ懸命に這い進んで行った。

 瑠衣は中年男の後方から、重り付きの革紐で引っ張られている股間部分を、乗馬鞭の先でチョンチョンとつつき、

「男奴隷、もっと速く走らないと、このタマタマを鞭で叩き潰してやるわよ!」

と脅かした。くぐもった呻き声を漏らした中年男は、少しでも速く進もうと焦ったが、重りに引っ張られる陰茎と陰嚢の引きちぎれそうな痛みで、なかなか速く這い進めなかった。

 瑠衣は、先程中年男の肛門に挿入した黒色バイブを取って来て、

「男奴隷、お前が馬みたいに速く走れないのは、馬みたいに尻尾が無いからなのね…それなら、尻尾を生やしてあげるわ!」

と言って、再び中年男の肛門に力強く突っ込んだ。

「ムゴォゥッ」

 中年男は、ハミを咬まされた口からくぐもった悲鳴を上げ、体を震わせて苦しんだが、瑠衣は全く構わずに黒色バイブのスイッチを入れた。ビィーンとバイブの振動音が響くと、

「ウガガァッ」

と中年男は悲鳴を上げて動けなくなり、その場にうつ伏して潰れてしまった。

 中年男に跨っていた怜美は、彼の背中から立ち上がると、

「何するのよ!あたしを転げ落とすつもり!?ふざけるんじゃないわよ!」

と怒鳴り、乗馬鞭を何度も振り下ろした。床にうつ伏している中年男の背中に、何条もの赤い筋が見る見る浮き上がった。

「ほらほら、ストップ!怜美ちゃん、また悪い癖が出てるわよ」

 瑠衣に注意された怜美は、気が付いたように乗馬鞭を振るう手を止めた。黒色バイブのスイッチを切り、中年男の肛門から引き抜いた瑠衣は、

「怜美ちゃん、積極的に鞭を振るうのはいいんだけど、ブレーキを掛けるのも忘れないでね」

と苦笑いしながら、怜美に注意した。

「はい…ごめんなさい」

 済まなそうに謝った怜美に、

「まあ、いいから、この男奴隷の革紐を解くのを手伝って」

と瑠衣は言い、二人で手分けして、中年男の後頭部で結んだハミの革紐と、股間部分に結び付けている重り付きの革紐を解き、取り外した。

 責め道具を元の場所に戻した瑠衣は、床にうつ伏せて喘いでいる中年男の頭を、黒革ブーツで足蹴にし、

「男奴隷、いつまで寝転んでいるのよ!さっさと、跪きなさい」

と叱りつけて、命令した。

「は、はい…かしこまりました、瑠衣王女様…」

 か細い声で返事をした中年男は、よろよろと辛そうに正坐した。正坐した中年男の前で、両手を腰にやり仁王立ちになった瑠衣は、

「男奴隷、これから三角木馬に跨らせてあげようかと思ったけど、体力的にもう無理みたいね」

と彼を見下して言った。中年男は瑠衣の足元にひれ伏し、

「誠に申し訳ございません…瑠衣王女様にご満足戴けない私めが不甲斐無く、情けなくて斬鬼の念に堪えません」

と詫びの口上を述べた。瑠衣は、ひれ伏している男の頭を黒革ブーツ踏みにじり、

「そう思っているのなら、もっと精進しなさい…まあ、今日はここまで頑張ったから、特別にご褒美を恵んであげるわ。何が欲しい?」

と問い掛けた。中年男は瑠衣の黒革ブーツ靴裏から、

「ありがとうございます、瑠衣王女様…もし、私めの望みが叶いますのなら、是非とも瑠衣王女様の聖水をお恵み下さいませ」

と喜びを隠し切れない声で、自分の要望を述べた。瑠衣は、中年男の頭から黒革ブーツを外し、

「分かったから、首輪と手枷足枷を外して、いつもの場所にお行き!」

と命じた。顔を上げた中年男は、嬉々として首輪を外してから、革手錠を両手両足から手早く外した。それから、部屋の隅に這って行ってタイル床に仰向けになり、自分の後頭部をタイル床に嵌め込まれているステンレス製和式便器に入れた。

 瑠衣は、仰向けに横たわっている中年男の顔を跨って立つと、

「男奴隷、口をお開け!」

と命令した。男が口を大きく開けると、瑠衣は身を屈め、

「カーッ、ペッ」

と大きな音をわざと出して、痰混じりの唾を彼の口に吐き入れた。中年男がゴクリと飲み込むと、瑠衣は黒色網タイツと薄い黒色パンティを一緒に膝まで下げ、彼の顔にしゃがみ込んだ。喜悦の表情を浮かべた中年男が、再度口を大きく開けると、

「男奴隷、一滴もこぼすんじゃないわよ!こぼしたら、一本鞭で打ちのめしてやるからね!」

と瑠衣は釘を刺し、直ぐに排尿を始めた。まだ陰毛が生えていない瑠衣の、ツルっとした割れ目から噴き出る黄色い奔流を、中年男は喉仏を上下させて必死に飲み続けた。排尿が終わると、中年男は命じられてもないのに、自ら頭をもたげて舌を伸ばし、尿で濡れている瑠衣の陰部を舐め始めた。

 怜美は、瑠衣が中年男に尿を飲ませるのを間近で見て、目を丸くしていた。ⅮVⅮで瑠衣の聖水シーンは見た事があるが、実際に見てみると迫力と雰囲気が違った。

 中年男に陰部を適当に舐めさせたところで、瑠衣は立ち上がり、黒色パンティと黒色網タイツを引き上げ、怜美に顔を向けた。

    「怜美ちゃんも、この男奴隷におしっこを飲ませてみて…それとも、今はおしっこが出ない?」

 瑠衣に訊かれた怜美は、

「いえ、丁度したかったです」

と答え、瑠衣と入れ違いに、仰向いている中年男の顔を跨って立った。怜美の足元から、

「ああ、怜美王女様の聖水も賜ることが出来るなんて、夢のようです」

と中年男の感激した声が聞こえた。既に赤色パンティを脱ぎ捨てていた怜美は、赤色網タイツを膝まで下し、中年男の顔にしゃがみ込んだ。怜美は排尿しようとしたが、なかなか尿が出なかった。本当に催してはいるのだが、実際に人間の口に排尿するとなると、無意識に緊張してしまうのかもしれなかった。怜美の股下で口を開けて待っている中年男は、じれったそうに目線で彼女に催促していた。

 なかなか排尿しない怜美に、

「どうしたの、怜美ちゃん?おしっこが出ないの?」

と瑠衣が問い掛けた。怜美は瑠衣の方に、情けなく歪めた顔を向け、

「あの、本当におしっこしたいんだけど、なかなか出ないんです…」

と泣きそうな声で返事をした。瑠衣はニッコリと微笑んで近づき、

「怜美ちゃん、そんなに緊張しないで気を楽にして、肩の力を抜いて」

と言って、しゃがんでいる怜美の肩をポンと叩いた。その瞬間、怜美の無駄な力みが抜け、スベスベの割れ目から黄色い奔流が噴き出した。怜美の股下で口を開けていた中年男は、待ちかねたように喉を鳴らして、尿を飲み続けた。

 怜美の排尿が終わると、中年男は同じ様に頭をもたげて舌を伸ばし、尿でぬれている陰部を舐め始めた。中年男の舌が陰部に触れた瞬間、怜美は背骨に電流が走ったような快感を覚えた。昨夜初めてのオナニーを体験して、性感に目覚めた怜美は、中年男の舌が陰部を這い回る度に、下半身がとろけそうな程に感じた。

 怜美は、このまま快感に溺れて体を横にしたいと思ったが、この男奴隷の前では毅然としなければならないと本能的に察知し、意を決して立ち上がった。赤色網タイツを引き上げた怜美は、仰向いて後頭部を和式便器に嵌めている中年男の顔面を、赤色ブーツで踏みにじり、

「しつこく舐めてるんじゃないわよ、このスケベ奴隷!」

と罵った。その瞬間、中年男の体が震えて、硬く屹立したものから白濁液が噴出してしまった。壁にもたれて、中年男が射精する様子を見ていた翔子は、感嘆のため息をついた。

 瑠衣は壁に設置されているシャワーを手にして、横たわっている中年男の顔と股間をぬるま湯で洗い流した。瑠衣はシャワーを止め、棚からタオルを取って、中年男に放り投げ、

「男奴隷、さっさと体をお拭き!」

と命じた。起き上がって濡れた体を拭いた中年男は、瑠衣と怜美の足元にひれ伏し、

「瑠衣王女様、怜美王女様、卑しい私めが御二方にご調教を賜りまして、身に余る光栄でございます。誠にありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します」

と礼を述べてから立ち上がり、そそくさと全裸のまま部屋を出て行った。

 壁にもたれ掛かって見物していた翔子は、瑠衣と怜美に近づき、

「怜美さん、今日初めてにしては、素晴らしいミストレス振りだったわ。怜美さんは、才能があるみたいね…それと、瑠衣さんのリードも凄く良かったわよ。さすがに、最年長のベテランだけあるわね」

と2人を褒めた。瑠衣は少し照れた様子で、

「恐れ入ります、千堂先生…それでは、お先に失礼します」

と言って、先に部屋を出て行った。翔子は、

「それじゃ、怜美さんは私の部屋に戻りましょう」

と怜美に声を掛け、部屋を出て自分の執務室に向かった。怜美は、床に放り投げた赤色パンティを拾い、翔子について行った。



 翔子の執務室で普段着に着替えた怜美は、ソファに座るよう言われた。怜美の向かいのソファに座った翔子は、

「部屋でも注意したけど、怜美さんには、鞭打ちが止まらなくなる悪い癖があるみたいね。この悪癖は、意識して必ず直して頂戴。もし直さなかったら、政財界の大物達に大怪我をさせて問題になり、施設の運営に支障が出てしまうからね」

とやや厳しい口調で注意した。

「はい…気を付けます」

 小さい声で済まなそうに返事をした怜美に、翔子は笑顔で、

「でも、その癖さえ直してもらえれば、怜美さんは素晴らしいミストレスになれるわよ。マゾ男の顔を踏みつけるだけで、射精に追い込むなんて…怜美さんは、生まれながらのミストレスね。怜美さんには凄い才能があって、10年に1人の逸材だわ」

と褒め讃えた。怜美は、

「はい…ありがとうございます」

と少し恐縮した声で、礼を言った。翔子は怜美に、

「それで怜美さんには、しばらく瑠衣さんとペアを組んでもらおうと思うの…さっきの部屋で、瑠衣さんがマゾ男に『大人の男のくせに、女子小学生に虐められるなんて、恥ずかしくないの?』等と、何度も罵っていたのを覚えてる?ロリコンやペドフィリアのマゾ男は、大人なのに子供に虐められるのを強調して罵倒されると、凄く興奮するのよ。そんな感じの罵り言葉を、瑠衣さんの傍で学んで欲しいの。他にも、どんな方法でマゾ男を虐めるかとか、その流れもね…最年長の瑠衣さんはまだ小学6年生だけど、この施設では場数を踏んだベテランミストレスだから、傍で見ているだけでも、怜美さんにはいい勉強になるわ」

と告げた。怜美が、

「はい、分かりました、千堂先生」

と素直に返事をすると、翔子は嬉しそうに目を細めて、

「理解してくれて、嬉しいわ…じゃあ、もう遅いから、自室に戻って、ゆっくり休んでね」

と言って、怜美を解放した。

 自室に戻り、シャワーを浴びてパジャマに着替え、ロフトベッドに横たわった怜美は、今日の“奉仕作業”を思い返した。偉そうに威張り散らしていた国会議員である中年男の、まだ小学生の怜美が振るう鞭で泣き喚いて惨めにのたうち回る姿が目に浮かび、彼女を昂らせて体を火照らせた。怜美は、昨日と同じように知らず知らずショーツに手を入れ、ついオナニーをしてしまった。



 翌日の授業は昨日と殆ど変わらなかったが、最後の体育の授業は、麻美が最初に徒手での武術を指導し、それから竹刀を使って剣道の練習を行った。翔子は怜美に、他にも棒術や薙刀、それに緊縛術の練習の日もあることを伝えた。

 夕食後に歯磨きとシャワーを済ませた怜美は、翔子の執務室を訪れて“奉仕作業”用の衣装に着替えた。それから、翔子と一緒に部屋へ行き、瑠衣と一緒に財界人の大物マゾ男の相手をした。怜美は意識して自分を律し、“奉仕作業”の2回目以降は、鞭打ちが暴走して止まらなくなることはなかった。



 一緒に“奉仕作業”を行うことで、年上の瑠衣と打ち解けた怜美は、休み時間にトイレで彼女と話をすることが多くなった。怜美は瑠衣に、疑問に思っている事や自分の気持ちを打ち明けたりした。

瑠衣からは、自室・食堂・教室・“奉仕作業”用の部屋以外へ勝手に建物内をうろついてはいけない事、特別な許可無しに建物を出て島を自由に歩けない事、余程の急病で大病院にヘリ搬送する等の緊急事態以外は島から出られない事、スマホやネットに繋がるパソコン等の通信機器以外なら、翔子に申し込めば菓子でも漫画でもゲーム機でも大抵の物品は何でも支給してもらえる事等の、この施設での決まり事を色々と教えてもらった。



 2、3回瑠衣と一緒に“奉仕作業”を行った怜美は、ある程度自信がついたので、朝食後に翔子へ1人で“奉仕作業”をしてみたいと申し出た。翔子は満面の笑みを浮かべ、

「さすがは怜美さん、積極性があるわね。自分から言ってくれるなんて、嬉しいわ…それじゃ、授業中に怜美さんの部屋へ衣装ケースを運ばせておくわ。衣装の指定がある場合以外は、これから怜美さんのセンスで、衣装を選んでね」

と言って、許可した。

 その日の授業が終わり、自室に戻った怜美は、部屋に衣装ケースとハンガーラックに吊るされた色々な種類の衣装に、各種色違いのブーツやハイヒールが置いてあるのを見つけた。衣装ケースを開けてみると、中には色とりどりのブラジャーやパンティ等の下着と網タイツが入っていた。机の上には、ミストレスファッションのカタログ本が置いてあった。そのカタログ本をパラパラとめくった怜美は、

(ふ~ん、これを参考にして、衣装を選んで着こなせって訳ね)

と察した。

 夕食後に歯磨きとシャワーを済ませた怜美は、色々な衣装から薄手の黒色ブラジャーと黒色パンティを選んで身に着け、黒色ハイヒールサンダルを履いた。肌が白い怜美には、黒色がよく似合った。そして“奉仕作業”の時間が来ると、黒で衣装を統一した怜美は、指定された部屋に向かった。

 一本鞭を丸めて輪にし、右手で持っている怜美が、部屋の中央で仁王立ちになって待っていると、ドアをノックする音が聞こえた。

「お入り!」

 怜美が大きな声で言うと、ドアがゆっくり開き、全裸で60代後半の頭が薄く、腹の出た初老の男がおずおずと入って来た。怜美は、その初老の男を知らなかったが、どちらにしても政財界の大物であることに間違いなかった。初老の男は怜美に近づくと、彼女の足元にひれ伏し、

「怜美王女様、本日は下賤な私めのために貴重なお時間を戴きまして、恐悦至極に存じます。私めは怜美王女様に絶対服従致しますので、どうか私めの卑しい体をお好きなようにお使いになられて、ご存分にお楽しみ下さいませ」

と奴隷の挨拶を述べて、黒色ハイヒールサンダルの先から出ている爪先にキスした。政財界の大物である大人の男が、まだ女子小学生の自分にひれ伏して、爪先にキスするのを見下した怜美は、得も言われぬ快感を覚えて興奮が高まった。

「男奴隷、顔をお上げ!」

 怜美に命じられた初老の男は、恐る恐る上体を起こした。怜美は右手の一本鞭を左手に持ち替えると、初老の男に右手で力強く往復ビンタを張った。

「ヒィッ」

 悲鳴を漏らした初老の男に、怜美は革製品や責め道具を並べている棚を指差し、

「男奴隷、あたしの貴重な時間を使ってるのが分かっているのなら、何で準備してないのよ?さっさと、首輪と手枷と足枷を付けなさい!」

と些か理不尽な命令をした。初老の男は慌てて土下座し、

「申し訳ございません、怜美王女様、直ちに準備致します」

と言ってから立ち上がり、急いで棚に向かって首輪と革手錠を手にした。首輪を着けて、両手首と両足首に革手錠を付けた初老の男は、怜美の所に戻って来ると、再び足元にひれ伏した。

「怜美王女様、お待たせ致しました。奴隷の準備が整いました」

 怜美は、足元で卑屈に報告した初老の男に、

「男奴隷、立って気をつけしなさい!」

と命じた。顔を上げた初老の男が、立ち上がって気をつけすると、彼の股間部分は年甲斐も無く、既に硬く屹立していた。怜美は右手を伸ばし、初老の男が屹立させているものを握ると、ゆっくりしごきながら、

「男奴隷、何であたしの許しも無しに、勝手に勃起しているのよ!勃起した理由を言いなさい!」

と彼の顔を見上げて、勃起している理由の説明を求めた。初老の男は、

「ああっ、申し訳ございません、怜美王女様…何とぞ、ご無礼をお許し下さいませ」

と苦し気な声で詫びを言った。怜美はしごく手の動きを段々と速く強くしながら、

「私は、勃起した理由を訊いているのよ!それも分からないの、老いぼれの馬鹿奴隷!」

と詰め寄った。初老の男は、直立不動の姿勢を崩さないように体を硬直させて、

「そ、それは、怜美王女様があまりにお美しいからでございます…」

と何とか答えた。怜美は硬度が増したものを更に激しくしごきながら、

「つまり、お前は年が自分の孫くらいのあたしに興奮したってことね…いい歳をした大人の男のくせに、小学生の女の子に興奮して勃起するなんて、恥ずかしくないの?この、ロリコンの変態!最低のマゾ豚!」

と酷く罵倒した。初老の男は顔を苦しそうに歪め、直立した体を震わせて、

「誠に申し訳ございません…あうっ、怜美王女様、御手を、御手をお緩め下さいませ…果ててしまいます…何とぞ、お許しを…」

と怜美に懇願した。怜美は、初老の男が射精する寸前に、しごいている右手をパッと放した。後一歩で射精出来なかった初老の男は、極限まで怒張しているものを揺らせながら、切なそうにため息をついた。





 左手の一本鞭を右手に持ち替えた怜美は、後ずさりして初老の男と間合いを取ると、

「女子小学生の前で、恥知らずに興奮して勃起する変態ロリコンのマゾ豚なんて、許せないわ!お仕置きよ!」

と言って、一本鞭を振り上げた。黒光りする一本鞭を見た初老の男は、目を見開き顔色を変えて、

「ヒィッ、怜美王女様、お許しを…」

と脅えた声で怜美に哀願した。しかし、怜美は一切構わずに、

「うるさいわね、最低のロリコンマゾ豚!」

と言って一本鞭を勢いよく振り下ろし、直立している初老の男の胸を袈裟懸けに鞭打った。

「ウギャアァーッ」

 真っ赤に焼けた日本刀で胸を切り裂かれたような激痛に、直立の姿勢を保っていた初老の男は絶叫を上げて、その場にしゃがみ込んだ。怜美は、

「誰が気をつけを止めていいと言ったのよ、ロリコンの変態マゾ豚!」

としゃがみ込んだ初老の男を怒鳴りつけ、一本鞭を立て続けに振り下ろした。初老の男は両手で頭を抱え、悲鳴を上げながら床をのたうち回った。初老の男を鞭打つ手応えと、彼の悶え苦しむ反応に、怜美は昂って体が火照ったが、もう鞭打ちを暴走させることはしなかった。それでも、一本鞭で7、8回程打ち据えられた初老の男は、床にぐったりと伸びてしまった。

 怜美は、床でぐったりとうつ伏せている初老の男の頭を、黒色ハイヒールサンダルで踏みにじり、

「誰が横になっていいと言ったのよ!変態ロリコンのマゾ豚のくせに、偉そうに寝そべってないで、膝立ちにおなり!」

と命令した。怜美が初老の男の頭からハイヒールサンダルを外すと、彼は鞭痕で引きつる体を辛そうに動かし、何とかよろよろと膝立ちになった。初老の男の硬く屹立していた股間のものは一本鞭の激痛のために、萎えて惨めに縮こまっていた。

一本鞭を床に放った怜美は、膝立ちになっている初老の男の背後に回り、

「男奴隷、両手を背中にお回し!」

と命じた。初老の男が両手を背中にやると、怜美は革手錠の金具を連結し、彼を後ろ手に拘束した。それから棚に行って、Ⅼ字型になっている金属製のコックケージを取って来た。怜美は膝立ちしている初老の男の前に回ってしゃがみ、彼の股間で萎えて縮こまっているものにⅬ字型金属製コックケージを手早く嵌め、根元のネジを閉めてしっかり固定した。

 立ち上がった怜美は、

「男奴隷、膝を立てたまま、額を床に着けなさい!」

と初老の男に命令した。後ろ手に拘束されている初老の男が、怜美の命令通りにすると、ひれ伏して尻を高く上げている惨めな姿勢になった。

 怜美は、棚から先端が細めのバイブとローションを取って来て、バイブにローションを塗りたくった。それから、怜美は初老の男の後ろに回り、左手で彼の尻たぶを開き、肛門を露出させた。怜美は、右手に持っているバイブの先端を初老の男の肛門に宛がうと、ゆっくりと、しかし力強く押し込み始めた。

「ああーっ、怜美王女様、お許しを、どうかお許しを…」

 初老の男は情けない声で怜美に許しを請い、本能的に肛門を窄めた。しかし、怜美は鼻で笑い、

「フンッ、お前がお尻の穴を弄られるのが好きなのは、聞いて知っているわ。それより、絶対に姿勢を崩すんじゃないよ。もし今の姿勢を崩したら、お前が大好きな一本鞭が待っているわよ!」

と脅かした。初老の男は、

「ヒィッ、一本鞭だけはご勘弁を…」

と言って力を抜き、括約筋を緩めた。怜美はその機を逃さず、バイブを一気に押し込んだ。

「アヒィッ」

 初老の男は悲鳴を漏らしたが、怜美は全く構わずに、彼の肛門に根元まで挿入したバイブのスイッチを入れた。ビィーンとバイブの振動音が部屋に響き、初老の男の悲鳴が喘ぎ声に変わった。振動しているバイブが、初老の男の前立腺を刺激し、彼に快感を与えたようだった。しかし、喘ぎ声は直ぐまた悲鳴に変わった。

「アギャーッ、痛い、痛いです、アガァッ、痛い、怜美王女様、助けて、助けて下さいませーっ」

 前立腺を刺激されたことで、初老の男の陰茎は力強く勃起しようとしたのだが、その陰茎にはⅬ字型金属製コックケージが嵌められていたため、折れ曲がるように圧迫されて強い痛みを感じたのだ。その上、そのコックケージの内側には鋭い突起がいくつも埋め込まれており、皮膚を切り裂くまではいかないが、勃起して硬く膨らませると陰茎に刺さって、強い痛みが生じる構造になっていた。

「アハハ、老いぼれのくせして、生意気に勃起するから痛いのさ…痛いのが嫌なら、勃起するのを止めればいいのよ、変態ロリコンのマゾ豚!」

 怜美は初老の男を嘲笑いながら、彼の肛門に挿入されているバイブをこねるように動かし、更に刺激を与えた。怜美から姿勢を崩すなと命じられていた初老の男だったが、股間の激痛に耐え切れず、遂に先程と同じく床にのたうち回って悶え苦しんだ。しかし、振動しているバイブは肛門から抜けずに前立腺を刺激し続け、勃起しようとしている陰茎の勢いが止まらないので、股間の激痛が止むことはなかった。

 怜美はしばらく、初老の男が悶え苦しんでいるのを楽しんで見ていたが、床に放った一本鞭を拾い、

「男奴隷、そんなに痛くて苦しいのなら、あたしがお前の勃起を鎮めてあげるわよ」

と言って、床でのたうち回って苦しんでいる彼を鞭打ち始めた。

「アギャワァーッ」

 股間の激痛に苦しんでいるところに、一本鞭の激痛まで追加された初老の男は、獣じみた絶叫を上げて苦しみもがいた。しかし、怜美に一本鞭で4、5回打たれると、真っ赤に焼けた刃物で体を切り刻まれるような激痛を受け、陰茎の勃起しようとする勢いがなくなったようだった。

 一本鞭を振るう手を止めた怜美は、床に横倒しになって息も絶え絶えになっている初老の男を見下し、またも一本鞭を床に放った。そして、しゃがんで初老の男の肛門から振動しているバイブを引き抜き、スイッチを切った。それから、彼の股間からⅬ字型金属製コックケージを取り外した。コックケージ内側の鋭い突起で圧迫されたために、初老の男の萎えた陰茎には多くの赤い斑点が出来ていた。

 バイブとコックケージを棚に戻した怜美は、床に力無く横たわっている初老の男の頭をハイヒールサンダルで足蹴にし、

「男奴隷、いつまでも寝転がってないで、正坐しなさい!」

と命令した。初老の男は、後ろ手に拘束されて不自由な上に、新たに鞭痕が増えて引きつる体を無理に動かしてよじらせ、何とか正坐した。腰に両手をやって仁王立ちになった怜美は、正坐している初老の男を見下し、

「男奴隷、あたしは姿勢を崩すなと言ったのに、何で寝転がったりするのよ!お前は、あたしが小学生の女の子だと思って、心の底ではバカにしてるんでしょう?女子小学生の言うことなんか、馬鹿馬鹿しくて聞けないと思っているのね!」

と問い詰めた。焦った初老の男は、凄い勢いで首を横に振り、

「い、いえ、決してそんな事はございません。恐れながら、怜美王女様の誤解でございます。私めは、怜美王女様を女神様と思って崇拝し、絶対服従をお誓い申し上げております」

と必死に弁明した。怜美は、初老の男に思い切り往復ビンタを張って、悲鳴を漏らさせた。

「ヒイィッ」

「フンッ、口だけなら何とでも言えるわよね…それなら、何で姿勢を崩したのよ!」

 怜美に詰められた初老の男は、上体を倒して額を床に着け、

「申し訳ございません…あまりの痛みに我慢出来なくて、つい姿勢を崩してしまいました。どうか、お許し下さいませ…何とぞ、お慈悲を…」

と懸命に謝罪し、慈悲を請うた。怜美は、初老の男の頭をハイヒールサンダルで踏みにじり、

「男奴隷、今度だけは大目に見てあげるけど、次に同じ事をしたら承知しないからね!」

と言い放った。怜美に勘弁してもらえたことが分かった初老の男は、ハイヒールサンダルの下から、

「ああっ、ありがとうございます…怜美王女様、誠にありがとうございます…」

と繰り返し礼を述べた。怜美は、初老の男の頭からハイヒールサンダルを外すと一旦離れて、革紐と繋がっている陸上競技の砲丸みたいな金属球を2個持って来た。怜美は、上体を起こして正坐に戻った初老の男に、

「男奴隷、膝立ちにおなり!」

と先程と同じ命令をした。後ろ手に拘束されている初老の男が膝立ちになると、怜美はしゃがんで、金属球と繋がっている革紐の1本は陰茎の根元に、もう1本は陰嚢の根元にしっかりと括り付けた。

「男奴隷、正坐おし!」

 怜美は、初老の男を正坐の体勢に戻すと、彼の背後に回った。怜美、初老の男の後ろ手に拘束している金具を一旦外すと、両手首と両足首に嵌めてある革手錠の金具を、右手首と右足首、左手首と左足首にそれぞれ繋いで連結した。正坐している初老の男の前に回った怜美は、彼の目の前で恥ずかし気も無く薄手の黒色パンティを脱ぎ、

「男奴隷、かなり痛い思いをしたみたいだから、ちょっとご褒美をあげるわね」

と言って黒色パンティを裏返し、陰部に一番接触するクロッチ部分を彼の鼻に押し付けた。すると、女子小学生とはいえ陰部の臭いを嗅がされて興奮してしまった初老の男の陰茎は、根元が革紐でしっかりと括られているにも関わらず、たちまち硬く屹立した。怜美は黒色パンティのクロッチ部分を、しばらく初老の男の鼻に擦り付けていたが、その黒色パンティを床に放り投げると、後ずさりして彼と少し距離を取った。

 怜美は脚を少し開き、腰をちょっと前に突き出して、まだ陰毛が生えておらず、スベスベで少しぷっくりしている自分の陰部を指差して、

「男奴隷、ここを舐めたい?」

と初老の男に訊ねた。初老の男はガクガク頷き、

「は、はい、舐めたい…いえ、舌奉仕したいです。是非とも、私めに舌奉仕をさせて下さいませ」

と些か上ずった声で答えた。怜美はニッコリ笑うと、

「じゃあ、舐めさせてあげるから、ここまで来なさいよ」

と言った。初老の男は、手首と足首を右側と左側でそれぞれ連結されているので、普通に歩くことが出来ずに、よちよちとアヒル歩きで怜美に近づこうとした。しかし、後少しで舌が怜美の陰部に届くというところで、股間に強い痛みを感じて歩みが止まってしまった。初老の男が体を丸くして自分の股間部分を見ると、陰茎と陰嚢の根元にそれぞれ括り付けられている革紐が、繋がっている砲丸のような金属球によってピンと張られていた。

「男奴隷、どうしたの?もっと近づかないと、舐められないわよ」

 怜美から嘲るように言われた初老の男は、陰茎と陰嚢が引きちぎられそうな痛みに耐え、重量のある金属球2個をズリズリ引きずり、アヒル歩きで懸命に前進した。そして、首を突き出して伸ばした舌が怜美の陰部に届きそうになると、彼女はいたずらっぽい笑みを浮かべ、また少し後ずさりして距離を取った。初老の男は辛そうに顔を歪めたが、それでも陰茎と陰嚢の強い痛みを堪えて、重い金属球をズリズリと引きずり、怜美に近づこうとした。しかし、精一杯首を突き出して伸ばした舌が怜美の陰部に届きそうになると、また彼女は後ずさりして距離を取った。怜美が初老の男に、そんな虚しい行為を何回か繰り返させると、遂に彼は膝を着いてすすり泣いてしまった。

「男奴隷、急に泣いたりして、一体どうしたのよ?」

 怪訝な顔をした怜美が訊ねると、初老の男は肩を震わせ、

「怜美王女様、あまりにも酷うございます…辛過ぎます…」

と泣き声で答えた。呆れたように肩をすくめた怜美は、

「仕方ないわね…ちょっと、待ちなさい」

と言ってしゃがみ、初老の男の陰茎と陰嚢の根元に括り付けた革紐を解いて、重い金属球2個を元の場所に戻した。

 アヒル歩きの格好をしている初老の男の所に戻って来た怜美は、

「大人の男のくせに、小学生の女の子に泣かされるなんて、恥ずかしいと思わないの?本当に情けないロリコンのマゾ豚ね!」

と怒鳴りつけ、彼の胸をハイヒールサンダルで押すように蹴り、仰向けに倒した。そして、仰向いた初老の男の顔へ後ろ向きに跨ってしゃがみ、

「あたしのここが舐めたかったんでしょう?さっさと舐めなさいよ!」

と命じた。初老の男は感激に打ち震えた声で、

「ああっ、ありがとうございます、怜美王女様…身に余る光栄でございます。これでいつ死んでも、悔いはありません」

と大げさな礼を述べ、舌を伸ばして怜美のスベスベした陰部を舐め始めた。まだ小学4年生で10歳の怜美だが、オナニーが癖になってしまい性感が発達しているので、初老の男の舌使いを存分に楽しむことが出来た。このままずっと舐めさせて、快楽に耽りたかった怜美であったが、“奉仕作業”としてこの初老の男にもっと屈辱を与えなければならないと自制し、一旦腰を浮かせた。怜美は両手で自分の尻たぶを開き、肛門を露わにすると、

「男奴隷、前の方ばかりじゃなく、後ろの方もお舐め!人間様の一番汚いお尻の穴を舐めるのが、変態ロリコンのマゾ豚にはお似合いよ!」

と言って腰を下ろし、初老の男の口に自分の肛門を押し付けた。初老の男は、嬉々として怜美の肛門に舌を這わせた。神経が集中している敏感な肛門を舐められた怜美は、背中がゾクゾクするような快感を覚えた。怜美は、このまま舐め続けさせてやりたかったが、まだこの初老の男に、普通の男ならとても耐えられない屈辱を与えようと考え、また腰を浮かせた。

 怜美は仰向いている初老の男を見下し、

「男奴隷、お前は女子小学生のお尻の穴を喜んで舐める、最低のマゾ豚なのよ。もう、人間じゃないわ。変態のロリコンで最低のマゾ豚らしく便器になって、あたしのおしっこを飲むのよ!」

と言い放った。しかし、初老の男は喜悦の表情を浮かべ、

「ああっ、ありがとうございます。怜美王女様の聖水を下賜して戴けるなんて、身に余る光栄でございます」

と謝意を述べ、口を大きく開けた。

 初老の男に耐え難い屈辱を与えるつもりが、逆にご褒美になってしまって、怜美は少し戸惑った。本当は、嫌がる初老の男に無理やり尿を飲ませ、彼が屈辱に悶える姿を見たかったのだ。それでも、怜美は気を取り直して初老の男の顔面にしゃがみ、開いた口に自分の陰部を押し当てた。怜美は初老の男に、

「男奴隷、おしっこが出るわよ。絶対にこぼすんじゃないわよ!」

と言って、彼の開いた口に黄色い奔流を注ぎ込んだ。初老の男は喉を上下させ、一滴もこぼすまいといった気迫で、怜美の尿を飲み続けた。怜美が排尿を終えると、初老の男は命じられてもないのに、舌を伸ばして尿で濡れた陰部を舐め回した。

 怜美は初老の男の舌使いをしばらく楽しんでいたが、ふと前を見ると、初老の男の股間で硬くそびえ立っている存在に気づいた。怜美は陰部を舐めさせながら、初老の男の硬く屹立しているものに手を伸ばした。“奉仕作業”の刺激で昂っている怜美は、初老の男の股間で屹立しているものを握ると、最初から激しくしごき始めた。怜美の股下からくぐもった呻き声が上がり、極限まで硬く怒張しているものから夥しい白濁液が噴出したのは、直ぐのことだった。



 怜美は天性のミストレスなのか、政財界の大物達に彼女のリピーター増えた。怜美の“奉仕作業”を一度受けた者は、病みつきになり、彼女を何度も指名するようになった。そのため、平日は基本1日1回の“奉仕作業”を2回することが度々あり、土日祝日は午前・午後・夕方と続けて“奉仕作業”することも珍しくなかった。地位の高い大人の男を虐めて楽しむのは、怜美の性に合っているようで、彼女はハードスケジュールを全然苦にしておらず、むしろ喜んで積極的に“奉仕作業”をこなした。

怜美の人気と働きぶりに翔子と麻美は喜び、統括の三浦早紀に彼女のミストレスとしての天賦の才を詳しく報告した。報告を受けた早紀も喜んで、笑顔を浮かべたが、

「本来なら、怜美さんをこの施設の指導教官候補生にしたいところだけど、彼女は出自が問題なのよねぇ…」

と意味深に呟き、翔子と麻美に少し怪訝な表情をさせた。



 怜美が施設に来て10ヶ月位経った頃、“奉仕作業”で珍しく衣装の指定があった。夕食後に翔子の執務室に呼ばれた怜美は、今日の“奉仕作業”には着物を着て、下着は赤色腰巻だけを着用するように言われた。今日の“奉仕作業”はストーリープレイらしく、そのシナリオについて怜美は翔子から詳しい説明を受けた。説明を聞いた怜美は、

「千堂先生、あたしに務まるでしょうか…」

と少し不安げな表情で訊ねたが、翔子は、

「怜美さんなら、大丈夫よ。私が保証するわ。シナリオにこだわらず、流れに応じて臨機応変にアドリブしても一切構わないから、緊張しないで気楽にやってね。何しろ怜美さんはクラスの女の子達の中で、武術の腕前がずば抜けて優れているから、適任だわ」

と笑顔で答えた。実際、運動神経の良い怜美は、武術の練習で上級生と互角にスパーリングが出来る程上達していた。また、怜美は元々頭が良く、この施設に来てから勉強を真面目にしたので成績がグングン伸び、英語は簡単な会話くらいはこなせるようになっていた。

 翔子に励まされた怜美は、自室に戻って歯磨きとシャワーを済ませ、沢山の衣装の中から着物と赤色腰巻を取って、身に着けた。着物と言っても本格的な振袖の和服ではなく、形は浴衣に近かった。

 “奉仕作業”の時間になり、草履を履いた怜美は自室を出て、指定された部屋に向かった。部屋の前に着き、深呼吸して気を落ち着かせた怜美は、思い切ってドアを開けた。その部屋は、他と違って畳張りの和室になっており、壁沿いに色々な責め道具が置かれていた。和室の中央には既に、60歳過ぎの体格がいい男が立って怜美を待っていた。その男は、出演しない時代劇は無いと言っても過言では無い程で、テレビ・映画業界では“大御所”と呼ばれて、誰も文句が言えない超大物俳優だった。彼はがっしりした裸に白色の六尺褌だけを締め、竹刀を握っていた。

 草履を脱いで畳に上がった怜美を見て、大物俳優は竹刀を中段に構え、

「怜美姫様とお見受け致す…密命により、お命頂戴つかまつる!」

と時代劇みたいな大仰な台詞を怜美に発した。怜美は右腕を袂から出して片肌を脱ぎ、畳に転がっていた薙刀竹刀を拾って構え、

「下郎が小癪な事を…妾の命が取れるものなら、取ってみよ!」

と翔子に教えられた通りに、時代劇みたいな台詞を言った。大物俳優は竹刀を上段に構えると、

「お命頂戴!」

と言って、薙刀竹刀を構えている怜美にゆっくりと打ち込んだ。怜美は難無く竹刀を打ち払い、薙刀竹刀で大物俳優の腹を強かに打った。

「うぐっ」

 大物俳優は腹を押さえて、畳にしゃがみ込んだ。怜美は続けて打ち込み、しゃがんだ大物俳優の肩を薙刀竹刀で打った。

「ぐわぁっ」





 悲鳴を上げた大物俳優は、畳に転がって怜美から間合いを取り、立ち上がった。怜美は、薙刀竹刀の穂先を大物俳優に向け、

「ふんっ、その程度の腕前で、妾を亡き者にするつもりか、下郎めが!」

と嘲る口調で台詞を言った。大物俳優が、

「いや、怜美姫様、まだまだ勝負はこれからでござる」

と台詞を言い、竹刀を中段に構えたところで、今度は怜美が攻撃した。怜美は、薙刀の素早い連続技で大物俳優を攻撃したが、彼は竹刀で怜美の打ち込みを全て払いのけた。怜美は、大物俳優は役作りのため、若い頃から剣道と居合道と空手の練習を熱心にしてきた武道の有段者だから、遠慮せずに本気で打ち込むようにと、翔子から前もって言われていた。

 怜美の薙刀竹刀による素早い打ち込みを、全て竹刀で払いのけていた大物俳優であったが、怜美が上段から急に下段に変化して脛を攻撃した打ち込みには、対応出来なかった。剣道では相手の上半身しか攻撃しないので、下半身は死角になってしまうのだ。脛を薙刀竹刀で強く打たれた大物俳優は、

「あうっ、あつつ…」

と呻いてしゃがみ込んだ。そこに、怜美の薙刀竹刀が嵐のように打ち込まれ、大物俳優をめった打ちにした。

「ヒィッ、ヒイィッ」

悲鳴を上げた大物俳優は、竹刀を放して両手で頭を抱え、畳に転がって怜美から距離を取ろうとした。しかし、追いかけて来た怜美から、更に薙刀竹刀で打たれて、また悲鳴を上げた。それでも大物俳優は何とか立ち上がり、空手の構えを取った。しかし、徒手の武術と薙刀では間合いとスピードが全く違い、大物俳優は怜美から薙刀竹刀で全身を好きなように打ち込まれて、悲鳴を上げ続けた。

「下郎めが、先程の大口はどうしたのじゃ?その程度の腕前で妾を亡き者にしようとは、自惚れが過ぎるわ。ほれほれ、己の下賤な身分を思い知らせてやろうぞ!」

 怜美は、時代劇みたいな台詞で大物俳優を嘲りながら、薙刀竹刀で大物俳優を打ち続けた。遂に立てなくなった大物俳優は、両手で頭を抱えて畳に横倒しになり、芋虫みたいに体を丸めた。怜美は体を丸めている大物俳優に近づき、彼が締めている六尺褌を剥ぎ取り、真っ裸にした。怜美は一旦離れて間合いを取り、横倒しで身体を丸めている大物俳優に、

「立て、下郎め!立たぬなら、打ち殺してやろうぞ!」

と命じた。全裸にされた大物俳優は、よろよろと立ち上がり、両手で股間を覆って陰部を隠した。大物俳優の体中は、薙刀竹刀による打撲で赤く腫れていた。怜美は、全裸にされた大物俳優の胸に薙刀竹刀の穂先を突き付け、

「下郎め、そち如きの腕前で、妾の命が頂戴出来ると思うてか?お笑い種じゃわ」

と侮蔑した。すると、大物俳優は、

「怜美姫様、御免つかまつる!」

と言い、素早く薙刀竹刀を掴んで、力ずくで怜美から奪い取ると、和室の隅に放り投げた。そして、怜美に向き合い、

「仰せの通り、拙者は剣術では怜美姫様に敵いませぬ…しからば、柔術で勝負つかまつる!」

と言って、小学生の怜美の身長に合わせるため、ハンデとして畳に膝立ちになり、両手で空手の構えをした。怜美から散々痛い目に遭っていたのに、大物俳優の股間のものは、硬く屹立して前に突き出ていた。怜美は、

「下郎めが、まだ己の力量が分からんのか!思い知らせてくれようぞ!」

と言って着物を脱ぎ、赤色腰巻一枚の裸になった。怜美は、体育の授業で習った少林寺拳法の突き蹴りを、膝立ちになっている大物俳優に連続で浴びせた。大物俳優は、出来る限り怜美の突き蹴りを両手でブロックしようとしたが、膝立ちでフットワークが使えないので、殆ど人間サンドバッグ状態だった。大物俳優は、怜美の突き蹴りで畳に倒されては、起き上がって膝立ちになるのを繰り返していたが、段々と動きが鈍くなっていった。

怜美は手加減してであるが、大物俳優の股間に鋭い蹴りを入れた。急所の陰嚢を蹴られた大物俳優は、

「グゥワアァッ」

と呻き声を上げ、両手で股間を押さえて、畳に倒れた。怜美は、倒れた大物俳優の頭を素足で踏みにじり、

「オホホ、下賤な輩は一物を蹴られれば、それでお終いじゃな…これで、そちがいくら意気込んでも、妾には敵わぬことが分かったであろう」

と侮蔑した。怜美が大物俳優の頭から素足を外すと、彼は股間の痛みを堪えて、よろよろと上体を起こして膝立ちになり、

「何の、まだ傷は浅うござる…」

と苦し気な声で言い、右手ですぐ近くに立っていた怜美の左手首を掴んだ。

「とうとう捕まえましたぞ、怜美姫様!」

 大物俳優が勝ち誇ったような声を出すと、怜美は少林寺拳法の柔法(関節技)を使って彼の右手首を逆に捻り、畳にねじ伏せた。怜美が大物俳優の右手首を更に捻ると、

「あいーっ、い、痛い、痛い!」

と演技を忘れて大声を出し、本気で痛がった。怜美が手を緩めて、

「どうじゃ、そちでは妾に敵わぬことが、これで身に染みて分かったであろう」

と大物俳優に言うと、彼は、

「わ、分かり申した…降参致します。降参致しますゆえ、何とぞお許しを…」

と泣きを入れた。怜美は大物俳優から一旦離れると、和室の壁沿いに置いてあった麻縄の束を持って来た。怜美はうずくまっている大物俳優に、

「下郎、両手を後ろに回すのじゃ!」

と命じた。大物俳優が素直に両手を背中に回すと、体育の授業で緊縛術の基本をマスターしていた怜美は、麻縄でテキパキと彼の両手首を縛り、後ろ手に拘束した。怜美は大物俳優に、

「下郎、そこへ直れ!」

と言って、彼を畳に正坐させた。赤色腰巻一枚の怜美は、正座した全裸の大物俳優に、思い切り往復ビンタを張った。

「ヒイィッ」

 悲鳴を漏らした大物俳優に、怜美は、

「さあ、誰の命で妾を亡き者にしようとしたのか、吐くのじゃ!」

と大声で詰め寄った。大物俳優は気弱そうにうなだれ、

「それは…義によって、申し上げられませぬ」

と小さな声で答えた。怜美は更に往復ビンタを張り、

「申せぬのなら、申したくなるまで、痛い目に遭う事になるぞよ。覚悟せい!」

と言って、和室の壁沿いから竹鞭を持って来た。怜美は正坐している大物俳優の前で、竹鞭をヒュンッと振り、

「さあ、白状するなら、今の内じゃぞ」

と言った。大物俳優は、怯えたように身震いしたが、

「申せぬものは、申し上げられませぬ」

ときっぱり答えた。怜美は、

「ほう、その強情がどこまで貫き通せるか、見ものじゃの」

と言って、正坐している大物俳優の後ろに回り、彼の背中を竹鞭で打ち据えた。ビシッと音がして、大物俳優の口から、

「アヒィッ」

と悲鳴が漏れた。怜美は、

「さあ、吐け、吐くのじゃ!」

と言いながら、大物俳優の背中を何度も竹鞭で打ち、彼に何度も悲鳴を上げさせた。大物俳優の背中が赤い筋で覆われると、怜美は正坐している彼の前に回った。

 怜美は、竹鞭の先で大物俳優の顎を掬うように上げ、彼の顔を覗き込み、

「下郎、これで白状する気になったであろう?」

と得意げに訊いた。しかし、大物俳優は首を横に振り、

「恐れながら、怜美姫様、申し上げる訳にはいきませぬ」

と答えた。怜美は、竹鞭で大物俳優の胸を横殴りに打ち、彼に悲鳴を上げさせてから、

「ええいっ、強情な奴め!立て、立つのじゃ、下郎!」

と命じた。大物俳優がよろよろと立ち上がると、股間のものは萎えることなく、まだ硬い屹立を保っていた。怜美は竹鞭を振り上げると、

「ふんっ、まだ幼い妾の前で、よくまあ恥知らずに勃起出来るものよのう…こんな醜いもの、へし折ってくれるわ!」

と罵って、ある程度手加減してであるが、大物俳優の屹立しているものを竹鞭で上から下に鋭く打ち、その竹鞭をツバメ返しのように下から上に掬い上げるように跳ね上げ、陰嚢を強かに打ち据えた。

「ギャワァッ」

 男の急所を連続して打たれた大物俳優は、堪らずに悲鳴を上げて畳に膝から崩れ落ちた。怜美は、畳でうずくまっている大物俳優を蹴り転がし、

「妾の責めは、まだまだ終わらぬぞえ…そこに直るのじゃ!」

と命じた。全裸で後ろ手に縛られている大物俳優は、苦し気な呻き声を漏らしながら、不自由な体をよじらせて何とか正坐した。

「下郎、頭を畳に着け、膝を立てるのじゃ!」

 大物俳優が怜美の命令通りにすると、ひれ伏して尻を上げる惨めな格好になった。怜美は、和室の壁沿いから水牛の角で作られた張形を手にし、一緒に置いてあった椿油の瓶を開けた。張形の先端を椿油の瓶に突っ込んで回した怜美は、その張形を持って尻を上げている大物俳優の後ろに行った。怜美は、左手で大物俳優の尻たぶを開き、肛門を露出させた。怜美が右手で張形の先端を露出した肛門に宛がうと、大物俳優の口から、

「ヒィッ」

と短い悲鳴が漏れ、肛門がキュッと窄まった。怜美は左手で大物俳優の陰嚢を掴み、じわじわと握り締めて、

「下郎めが、尻の力を抜くのじゃ!抜かぬのなら、睾丸を握り潰してくれようぞ!」

と脅かした。陰嚢の痛みに怯えた大物俳優は、力を抜いて括約筋を緩めた。怜美は、すかさず右手で張形を一気に肛門へ押し込んだ。

「アガァッ」

 椿油のおかげで張形はすんなりと挿入されたが、それでも肛門の異様な刺激に、大物俳優は悲鳴を上げた。怜美は右手で張形を出し入れするように動かしながら、左手を陰嚢から硬く屹立しているものに移した。怜美は張形を動かしながら、硬く屹立しているものをゆっくりとしごき始め、

「おやおや、尻の穴を弄られて、一物をこんなに硬くしているではないか…さては、殿に衆道の味を教わったのであろう。男色の変態めが!」

と大物俳優を侮蔑した。

「ああっ、お許しを、どうかお許し下さいませ、怜美姫様…」

 大物俳優は情けない声で怜美に許しを請うたが、それとは裏腹にしごかれているものは、ますます硬くなっていった。怜美は張形としごく左手の動きを段々と速くしていき、大物俳優を悶えさせた。そして、大物俳優が、

「ああっ、怜美姫様、果てそうです…」

と苦しそうに言った瞬間、怜美はしごいていた左手をパッと放し、彼の肛門から張形を抜いた。

「はあぁ…」

 後一歩のところで射精出来なかった大物俳優は、切なそうなため息をついた。怜美は張形を元の場所に戻し、代わりに細紐の束を取って来た。まだ尻を上げた惨めな格好をしている大物俳優の頭を、素足で足蹴にした怜美は、

「下郎、きりきりお立ち!」

と命じた。後ろ手に縛られた大物俳優が、不自由な体をよじって何とか立ち上がると、怜美は彼の硬く屹立しているものに、細紐を括り付けた。怜美は大物俳優に、

「下郎、妾と来るのじゃ!」

と言って細紐を強く引っ張った。大物俳優は、股間のものが引きちぎれそうな痛みに顔を歪め、

「ああっ、お待ちを、お待ち下さいませ、怜美姫様…」

と情けなく懇願し、腰を突き出した惨めな格好で、怜美について行った。怜美は和室の端にある柱に細紐を括り付け、2m位の長さを取って大物俳優を柱に繋げた。それから、和室の壁沿いに置いている一本鞭を取って来た。

 怜美は、大物俳優の前で黒光りする一本鞭を振り、空中でバチンッと大きな鞭音を響かせた。大物俳優は一本鞭の威力を熟知しているらしく、目を見開いて恐怖で顔を青くした。怜美は、

「下郎、先程はそちを責めるつもりが、逆に喜ばしてしまったようじゃ…これは長崎出島のオランダ商館からわざわざ取り寄せた、南蛮渡来の鞭という代物じゃ。さぞかし、そちをいい声で鳴かせてくれるじゃろうの」

と言って、一本鞭を振り上げた。大物俳優はガクガク震え出し、

「れ、怜美姫様、その鞭だけはご勘弁を…どうか、お許しを…何とぞ、お慈悲を…」

と恐怖に引きつった顔をして、慈悲を請うた。しかし、怜美は鼻で笑い、

「ふんっ、白状しようとせぬ己の自業自得であろう!覚悟せい!」

と言い放ち、一本鞭を勢いよく大物俳優に振り下ろした。空気を切り裂き、凶悪な唸りを上げた一本鞭が大物俳優の体に絡みついて、

「ギャアァーッ」

と獣じみた絶叫が和室に響き渡った。

「ほれほれ、逃げられるものなら、逃げてみい」

 怜美は大物俳優を嘲り、再度一本鞭を振りかぶった。後ろ手に縛られている大物俳優は、激痛で硬直した体を無理やり動かし、怜美の一本鞭から逃れようとした。しかし、陰部を細紐で柱に繋がれているため、2、3歩動いただけで細紐がピンッと張り、股間のものが引きちぎれそうな痛みが生じて、動けなくなってしまった。そこに、一本鞭が風を切って襲って来た。

「グワアァーッ」

 真っ赤に焼けたワイヤーロープで殴られたような、竹鞭とは比較にならない激痛と衝撃に、大物俳優はまたも絶叫を上げた。

「どうした、下郎めが、逃げぬのか?」

 怜美はからかうように嘲り、大物俳優へ立て続けに一本鞭を振るった。大物俳優は、一本鞭で打たれる度に絶叫を上げていたが、6、7回も打たれると立つことすら出来なくなり、畳にうずくまって動けなくなってしまった。

 一本鞭を手にしている怜美は、うずくまった大物俳優を足蹴にして転がし、彼の頭を素足で踏みにじりながら、

「どうじゃ、これで白状する気になれたであろう…それとも、まだ鞭が足りぬと申すか?」

と訊ねた。大物俳優は、怜美の足裏から、

「いえ…もう鞭だけは、ご勘弁下さいませ…白状致します。白状致しますゆえ、何とぞお許しを…」

と哀れな声で、許しを請うた。怜美は、

「オホホ、この程度の鞭で白状するとは、そちには武士の矜持と言うものが無いのじゃな。もう少し、楽しませてくれるかと思うてたが…まあ、よい。それにしても、強情を張らずば、痛い目に遭うことも無かったろうに」

と言って、大物俳優の頭から素足を外し、しゃがんで彼の股間のものから細紐を解いた。それから、一本鞭を元の場所に戻し、和室の中央に移動した。怜美は、自分が立っている前の畳を指差し、

「下郎、ここへ直れ!」

と和室の端の方で横たわっている大物俳優に命じた。大物俳優は、鞭痕で引きつる体を無理に動かし、後ろ手に縛られている体をよじって、何とか立ち上がった。そして、怜美が指差した所に移動して、正坐した。怜美は、正坐した大物俳優に力強い往復ビンタを張った。

「ヒィッ」

 短い悲鳴を上げた大物俳優に、

「さあ、下郎、誰の命で妾を亡き者にしようとしたのか、申せ!」

と問い詰めた。大物俳優はうなだれて、

「は、はい…殿の側室が、自分の赤子を跡取りにしようと企て、拙者に命じたものでございます」

と白状の台詞を述べた。怜美は、

「そうであったか…側室については、追って沙汰する。そちは、妾の命を狙った罪があるゆえ、身分を武士から非人に落とす。今から嬲り抜いて、非人の身分を思い知らせてやるから、覚悟せい!」

と台詞を言い、正坐している大物俳優の顔を素足で押すように蹴り、彼を仰向けに倒した。

 怜美は、畳に仰向けになった大物俳優の顔を跨いで立ち、赤色腰巻を捲って彼の顔にしゃがみ込んだ。怜美は腰を揺らし、自分のスベスベの陰部を大物俳優の鼻と口元に擦り付けて、

「どうじゃ、女のあそこを顔に押し付けられる気分は?これが、非人に相応しい扱いよのう」

と蔑んだ。大物俳優は怜美の股下から、意味をなさない喜悦の声を出した。

 しばらく陰部を大物俳優の顔面に擦り付けていた怜美は、少し腰を浮かし、

「妾だけが動くのは、大儀じゃ。そちも舌を動かし、妾を慰めよ!」

と彼に命令した。大物俳優は、嬉々として頭をもたげ舌を伸ばして、怜美の陰部に舌を這わせて、夢中で舐め回した。怜美は、大物俳優の舌使いに下半身がとろける程の快感を覚え、体を横たえたくなったが、何とか我慢した。

 大物俳優の舌使いをたっぷり堪能した怜美は、

「下郎、舐めるのは、もうよい…今から、そちを非人に相応しく、便器にする。口を大きく開けよ!」

と命じた。大物俳優は、思わず喜びの笑みを浮かべたが、直ぐ苦し気に顔を歪め、

「そ、そんな、怜美姫様、あまりに酷うござる…どうかお許しを…」

と一応嫌がる素振りを見せた。怜美が、

「ええい、妾の言う事が聞けぬと申すか!まだ鞭が足りぬと申すのじゃな!」

と叱りつけると、大物俳優は、

「ひぇっ、鞭だけはご勘弁を…口を開けますゆえ、鞭だけはお許しを…」

と脅えた風に言って、口を大きく開けた。しかし、喜悦の表情は隠し切れなかった。怜美が、

「さあ、出るぞよ!一滴たりともこぼすでないぞ!」

と言った途端、彼女のスベスベした陰部から黄色い奔流が噴出し、大物俳優の開いた口に注ぎ込まれた。大物俳優は喉を鳴らして、怜美の尿をゴクゴク飲んだ。怜美は、地位の高い大人の男に尿を飲ませるのが大好きで、大物俳優が自分の尿を飲んでいるのを見下し、得も言われぬ快感を覚えていた。

 排尿を終えた怜美は、

「下郎、そちの舌を落とし紙代わりに使って、妾のここを拭うのじゃ!」

と大物俳優に命じた。大物俳優は、

「ああっ、怜美姫様、あまりに酷過ぎます…」

と嘆いたが、それとは裏腹に喜んだ顔で頭をもたげ、舌を伸ばして怜美の尿で濡れた陰部を舐め回した。大物俳優の舌使いを適当に楽しんだ怜美は、立ち上がると彼の足側に回った。怜美は、仰向けに横たわっている大物俳優に、

「下郎、そこへ直れ!」

と命じ、後ろ手に縛られている全裸の彼を再度正坐させた。赤色腰巻一枚の怜美は、大物俳優の股間を指差し、

「下郎、何じゃ、それは!そちは、まだ幼い妾の前で昂り、その醜いものを硬くしておるのか!この、不埒者めが!」

と罵倒した。大物俳優のものは、年甲斐もなく下腹を叩く程に硬く屹立していた。大物俳優は恥ずかしそうにうなだれ、

「申し訳ございません、怜美姫様…」

と小さい声で詫びた。怜美は素足で大物俳優の屹立しているものを踏みつけ、

「口は重宝なものよのう…口では詫びておるが、ここは全然詫びておらず、偉そうに頭を上げておるではないか!」

と叱りつけた。大物俳優は苦しそうに顔を歪め、

「ああっ、怜美姫様、お許しを…折れてしまいます、どうかお慈悲を…」

と哀願した。しかし怜美は、大物俳優の硬くなっているものを、強く踏みにじりながら、畳に擦り付けるように素足を前後に動かして、

「こんな醜いものは、折れても構わぬ!いや、へし折ってくれるわ!」

と言い放った。自分の硬く怒張しているものを、怜美の素足と畳に挟まれて、擦り付けるようにしごかれた大物俳優は、

「うあぁっ、お許しを、怜美姫様、どうかお許しを…」

としばらく哀願を繰り返していたが、遂に体を震わせ、

「ああぁーっ、怜美姫様、果てます、果ててしまいますぅ」

と叫んで、多量の白濁液を噴出し射精してしまった。正坐している大物俳優は、力無くがっくりとうなだれた。

 怜美は、素足で大物俳優の胸を押すように蹴り、彼を再び仰向けに倒した。怜美は、畳に仰向けになった大物俳優の顔を素足で踏みにじり、

「下郎、そちは非人の分際で、妾の足を己の体液で汚すとは、何事ぞ!そちの舌で、妾の足裏をきれいに拭うのじゃ!」

と命じて、足裏を彼の口元に押し付けた。大物俳優は舌を伸ばし、怜美の足裏に付着した自分の精液を舐め取り始めた。女子小学生の足裏の汚れを舐め取らされるのは、普通の男には耐えられない屈辱の筈であるが、大物俳優の股間のものは射精したばかりにも関わらず、再び硬くなり始めていた。



 翌日、朝食後に怜美は、翔子から凄く褒められた。

「怜美さん、昨日はお疲れ様だったわね。あの大御所俳優は、怜美さんを絶賛していたわよ。是非とも、怜美さんを自分が経営しているプロダクションで引き取り、子役デビューさせたいと熱心にオファーされて、断るのに苦労したわ。何しろ昨日使った部屋は、大御所俳優好みの和室にするために、本人が資金を出してわざわざ改装したのよ。それ位、この施設の運営資金を出してくれている大口の出資者だから…それにしても、あの気難しい大御所俳優を相手に、“奉仕作業”を完璧にこなすなんて、さすがは怜美さんだわ。これからも、その調子でお願いね」

 翔子に労いの言葉を掛けられた怜美は、少し恥ずかしそうに、

「いえ、あたしなんか…あたしより、6年生の瑠衣さんの方が凄いと思います」

と控えめに答えた。翔子は笑顔を浮かべ、

「そんなに謙遜しなくていいわよ。瑠衣さんも優れたミストレスだけど、怜美さんには生まれながらミストレスの才能があるわ。だから、もっと自信を持って“奉仕作業”に励んでね」

と言って、自分の執務室に向かった。怜美も自室に戻り、歯磨きとシャワーを済ませて、教室に向かった。そして、いつもの授業が始まった。

 授業の合間の休憩10分間に、怜美はトイレで瑠衣と話をした。

「怜美ちゃん、聞いたわよ…昨日の“奉仕作業”で大御所俳優に凄く気に入られて、怜美ちゃんを子役に引き取りたいって申し出があったのを…」

 怜美は、少し恥ずかしそうに答えた。

「いえ、瑠衣さん、まぐれで偶然に気に入られただけですよ」

 瑠衣は微笑んで、

「やっぱり、怜美ちゃんには才能があるのよ…でも、せっかくのチャンスを天堂先生が断って、ここから脱出が出来なくなったのは残念ね」

と言い、怜美は首を傾げた。

「あの…脱出って、どういう意味ですか?」

 瑠衣は苦笑を浮かべ、

「その内、怜美ちゃんにも分かるわよ…そろそろ、授業が始まるわ。教室に戻らなきゃ」

と言って、先にトイレから出た。怜美は、瑠衣の言った意味を考えながら、彼女の後をついて行った。



 怜美がこの施設に来て、一年近く経った。五日後には、怜美は小学5年生となり、瑠衣は中学1年生となる。中学生になると、女の子の部屋と教室は島内の離れた別の建物になり、交流は一切禁じられているので、怜美は瑠衣と別れることになった。瑠衣は二歳年上ではあるが、怜美にとっては初めて出来た友達だったので、凄く寂しい思いをした。

 最後の授業日の休み時間に、怜美と瑠衣はトイレで話をして、別れを惜しんだ。怜美は目に涙を浮かべ、

「瑠衣さんと離ればなれになるなんて、凄く寂しいです」

と瑠衣に告げた。瑠衣は寂しそうに微笑み、

「私も怜美ちゃんと離れるのは、もの凄く辛いわ」

と言って、怜美に近づいてハグした。二人はちょっとの間、抱き合っていたが、瑠衣は怜美から離れると、急に真剣な表情になった。

「怜美ちゃん…怜美ちゃんが去年この施設に来た時、私が食堂で話し掛けたのを、覚えてる?」

 涙をこぼしていた怜美は、コクンと頷いた。瑠衣は真剣な表情のまま、

「あれはね、千堂先生から命令されて、怜美ちゃんに話し掛けたの…それから打ち合わせ通り、千堂先生に怒られたけど…」

と言った。怜美は驚いた顔をして、思わず両手を口にやった。瑠衣の話は続いた。

「今だから言うけど、私は怜美ちゃんと親しくなって、怜美ちゃんが何を考えているのか報告するようにと、千堂先生に命令されてたの…こんな事をするのは、私だけじゃなく、他の女の子も皆お互いに監視し合っているのよ。それを皆が分かっているから、クラスの女の子は誰ともお喋りしようとしないでしょう?」

 怜美は愕然として、涙を流すのを忘れた。そして、今まで感じていた違和感の正体が、はっきりと分かった。

「だから、怜美ちゃん、ここでは誰も信用してはダメよ。それと、千堂先生や哀川先生に命令されたら、どんな事でも絶対に断ってはいけないわ。もし断ったりして、反抗的と見なされたら、この施設から姿を消すことになるわよ。臓器移植のドナーにされてね…私は怜美ちゃんが好きだから、ここまで打ち明けるけど…これは、先輩として友達としての、最後の忠告よ」

 瑠衣はそう言い残すと、足早にトイレを出て、教室に向かって行った。怜美は呆然とトイレに立っていたが、そろそろ授業が始まるのに気づいて、急いで教室に向かった。怜美の顔は無表情になり、彼女の心には寒々しい荒涼感が広がっていた。



 小学5年生になった怜美は、周囲を注意深く観察するようになった。年度が替わって女の子の出入りがあったが、新しく入って来た女の子数人の内、月日が経つといつの間にか1人2人と姿を消していた。いなくなった女の子達は、怜美から見ても素行が良くなく、翔子と麻美に反抗的だった。彼女達がどんな運命を辿ったのか、瑠衣から話を聞いていた怜美には、容易に想像がついた。また、年度替わりでなくても、新しい女の子が入って来たりするので、クラスの人数に大した変動は無かった。 

 怜美は、翔子から新しく入って来た女の子の1人と仲良くなって、何か悩み事が無いか、何か考え込んでいる事が無いか、聞き出して欲しいと頼まれた。怜美は瑠衣の話を思い出し、直ぐに引き受けた。断ったら、自分の身が危うくなるからだ。怜美は、翔子と麻美を全く信用しなくなったが、表面上は従順で模範的な生徒に徹した。

 この異様な施設から脱出したいと思った怜美だったが、その方法が思いつかなかった。島から本土に行くには、船かヘリを使うしかないが、監視が厳しくて船やヘリに潜り込むのはとても無理だし、失敗すれば臓器移植のドナーにされてしまうだろう。仮に脱出に成功して、無事本土に辿り着けたとしても、保護者がいない小学生の怜美には、自分一人で生活する能力が無い。今になって、瑠衣が“せっかくのチャンスを天堂先生が断って、ここから脱出が出来なくなったのは残念ね”と言った言葉の意味が、痛い程分かった。

 怜美は、翔子や麻美の前では優等生として振る舞っていたが、内心は荒んでいた。“奉仕作業”も以前は楽しんで行っていたのだが、今の怜美は荒んだ心のはけ口として、政財界のマゾの大物達を酷く虐めるようになった。しかし皮肉な事に、情け容赦無く虐めてくれる怜美の人気が高まり、リピーターが増えて、逆に翔子と麻美を喜ばせる結果となった。

 そうしている内に、瞬く間に1年が過ぎ、怜美は小学6年生の最年長になった。



 怜美が小学6年生になって9ヶ月後、夕食後に翔子の執務室に呼ばれた。怜美を応接用ソファに座らせ、対面のソファに座った翔子は、

「怜美さん、今日の“奉仕作業”の相手はアメリカ人で、英語しか通じないのよ。怜美さんは、英会話に自信があるかしら?」

と急に流暢な英語で話し掛けた。怜美は一瞬戸惑ったが、

「あまり自信はありませんが、約2年半は英語の勉強を一生懸命しましたから、簡単な会話なら出来ると思います」

と、これまた流暢な英語で返事をした。翔子はニッコリと笑い、今度は日本語で、

「それだけ話せれば、何の問題も無いわね。さすがは優等生の怜美さん、大したものだわ…今日の相手は、あまり詳しい事は言えないんだけど、外交に関係するアメリカの大物上院議員なの。家柄はアメリカ独立戦争を戦ったと言う由緒ある名門の大富豪で、金髪碧眼の絵に描いたようなWASPで、白人至上主義のレイシストらしいわ…まあ、さすがに今のご時世では、白人至上主義を大っぴらにはしてないらしいけど…ただ重度のマゾヒストで、もう白人の成人女性に虐められるのでは満足出来ず、自分が差別している有色人種の、それも東洋人の幼い女の子に虐められたいと言うのよ。それで、外務大臣である大物国会議員がこの施設に連れて来たの…この“奉仕作業”を任せられるのは、やっぱり怜美さんしかいないわね」

と説明した。怜美が少し困った顔をして、

「あたしで、本当に大丈夫でしょうか?あたしがアメリカ上院議員の機嫌を損ねたりしたら、政治と言うか、日米外交に問題が起きたりしませんか?」

と質問すると、翔子は笑って、

「今までの怜美さんの“奉仕作業”のキャリアと、その語学力だったら、何の問題も無いわよ。逆に他の女の子には、とても任せられないわ。お願いだから、引き受けて頂戴」

と答えた。怜美は一瞬考え込んだが、直ぐに、

「分かりました、やってみます」

と返事をして、翔子を安心させた。

 翔子の執務室を出た怜美は自室に戻って、とりあえず歯磨きとシャワーを済ませた。怜美は、色々な下着の前でどれにしようかと迷ったが、薄手の黒色ブラジャーと黒色パンティ、黒色ガーターベルトと黒色網タイツを選んだ。履物は、赤色のハイヒールにした。

選んだ衣装を身に着け、ハイヒールを履いた怜美は、壁の鏡で自分の姿をチェックした。色白の怜美には黒を基調とした衣装が映え、ハイヒールの赤色がアクセントを付けて、全体を引き締めていた。これなら大丈夫と判断した怜美は、ハンガーラックに吊るされた衣装の中から赤色のチャイナドレスを選んで、下着姿の上に纏った。怜美は、壁の時計を見上げてそろそろ時間なのに気づき、自室を出て“奉仕作業”を行う部屋に向かった。



 色々な拷問器具が揃っている部屋の中央で、赤色チャイナドレス姿の怜美が一本鞭を丸めて右手に持ち、仁王立ちで待っていると、ドアをノックする音が聞こえた。怜美が英語で、

「お入り!」

と言うとドアが開き、全裸で50代後半の白人男が両手で股間を押さえて、おずおずと入ってきた。翔子から聞いていた通り、些か薄くなっている頭髪はブロンドで、青い目をしていた。背が高く小太りで胸毛の濃い白人男は、怜美に近づくと足元にひれ伏し、

「プリンセス・レイミ、調教をお願いします」

と英語で言って、赤色ハイヒールのつま先にキスした。すると、怜美は右手を振り、丸めて輪にしていた一本鞭を伸ばすと、それで白人男の背中を強く打ち据えた。

「ウギャアァーッ」

 背中を真っ赤に焼けた刃物で切り裂かれたような激痛に、白人男は絶叫を上げ、上体を跳ね上げるように起こした。すかさず怜美は一本鞭を横に振り、白人男の胸を水平に打った。

「ギャアァーッ」

 再び絶叫が湧き、白人男は床へ横倒しになって、激痛に悶え苦しんだ。怜美は、横倒しになった白人男の頭を、赤色ハイヒールで踏みにじりながら、流暢な英語で、

「卑しい白豚め!“調教をお願いします”とは、どういう意味よ!白豚奴隷の分際で、この高貴な私に調教するようにと要求するつもりなの?奴隷だったら、“私めをお好きなようにお使いになって、存分にお楽しみ下さい”とか言うものよ。奴隷としての立ち振る舞いが、全然なってないのね!」

と叱りつけた。白人男は、怜美の赤色ハイヒールの下から、

「プリンセス・レイミ、申し訳ございません…以後気を付けますので、何とぞお許しを…」

と苦し気な声で詫びた。怜美は、白人男の頭から赤色ハイヒールを外すと、

「白豚奴隷、寝転がってないで、跪くのよ!」

と命じて、彼を床に正坐させた。怜美は一本鞭を左手に持ち替えると、右手で正座している白人男に思い切り往復ビンタを張った。

「ヒィッ」

 短い悲鳴を上げた白人男に、怜美は流暢な英語で、

「白豚奴隷!お前はアメリカが先進国だと勘違いしているようだけど、元々アメリカなんてヨーロッパで落ちこぼれた食い詰め者が、原住民を虐殺し土地を奪って出来た、ならず者国家じゃないの。それも建国250年位しか経ってなくて、文化がろくに育っていない未開で野蛮な国だわ。それに比べて、日本は神武天皇即位から2700年の歴史と伝統を誇る、由緒正しい文明国なんだからね。お前は、文化と伝統がろくに無い未開の国からやって来た卑しい白豚なのを自覚して、文明国の高貴なる日本女性の私の前では、分をわきまえてひれ伏すのが当然なのよ!」

と歴史の授業で習った知識を使って、酷く侮蔑した。白人男は、大人の自分が女子小学生の怜美から両頬を平手打ちされたのと、自国を貶された屈辱で、顔を赤くして体を震わせた。しかし、白人男の股間のものは、見る見る硬くなり仰角になった。

 怜美は、一旦正座している白人男から離れ、首輪と革手錠を四つ取って来た。白人男の首に茶色い首輪を着けた怜美は、

「これで、少しは奴隷らしくなったかしら…白豚奴隷、右手をお出し!」

と言って、彼に右腕を差し出させた。怜美は白人男の右手首に革手錠の一つをしっかり取り付けると、残り三つを彼に放り、

「白豚奴隷、これで革手錠の付け方が分かったでしょう…左手と両方の足首に、自分で付けなさい!」

と命じた。白人男は、怜美がしたように自分の左手首と両足首に革手錠を取り付けた。取り付け終わった白人男が改めて正坐すると、怜美は彼の前で赤色チャイナドレスを脱ぎ、丸めて部屋の壁際に放り投げた。薄手の黒色ブラジャーにパンティ、それとガーターベルトで吊った黒色網タイツを身に着け、下着は黒で統一して赤色ハイヒールを履いた怜美の姿を見た白人男は青い目を見開き、まだ女子小学生でありながら、何とも言えない妖艶な魅力を発している彼女に見とれた。

「オウッ、プリンセス・レイミ、何とお美しい…」

 思わず感嘆の賛美を口にした白人男に、怜美は再度力強い往復ビンタを張り、彼の硬く屹立したペニスを赤色ハイヒールで踏みつけた。

「ヒェッ…アウゥッ、い、痛い、折れてしまいます、プリンセス・レイミ…」

 往復ビンタの痛みで悲鳴を漏らした白人男は、硬く仰角になっていたペニスを怜美に踏まれて、痛そうに訴えた。怜美は硬く屹立しているペニスを踏みにじりながら、

「白豚奴隷、どうしてお前は私の前で、この醜いものを硬くさせているのよ?」

と問い詰めた。白人男は苦し気な声で、

「それは…プリンセス・レイミがあまりにもお美しいからです」

と答えた。すると、ペニスをハイヒールで踏みにじっている怜美は、又も白人男に強烈な往復ビンタを張り、

「つまり、お前は私の身体を見て興奮し、勃起した訳ね!いい歳をした大人のくせに、まだ女子小学生の私に興奮するなんて、ペドフィリアで最低最悪の変態だわ!アメリカでは、幼い児童に対する性犯罪は、最低でも30年の懲役よね。だから、お前は私に対して、それ程の重罪を犯したことになるわ。この重罪は、お前のブクブク肥えた見苦しい体で償ってもらうからね。今から、ひと思いに殺して下さいと哀願する程の目に遭わせてやるから、覚悟しなさい!」

と罵倒した。白人男は苦しそうに顔を歪めて、

「オウッ、プリンセス・レイミ、どうかお許しを…何とぞお慈悲を…」

と切なそうに訴えた。しかし、白人男の顔には、これから怜美に虐められる悦楽への期待感がにじみ出ていた。

 怜美は、白人男のペニスからハイヒールを外すと、部屋の壁に掛けてある乗馬鞭と、手にしている一本鞭を取り替えた。それからリードを持って来て、正坐している白人男の首輪に取り付けた。リードを左手に持った怜美は、右手で乗馬鞭を空中でヒュンッと振り、

「さあ、女子小学生に欲情するペドフィリアの変態に相応しく、最初は犬になって散歩するのよ!四つ足になって、部屋を這い回りなさい、白豚奴隷!」

と白人男に命令した。白人男が、

「かしこまりました、プリンセス・レイミ」

と返事をして四つん這いになると、怜美はすかさず彼の背中を乗馬鞭で強かに打った。

「アヒイィッ」

 白人男は、背中へ真っ赤に焼けた鉄棒を押し付けられたような強い痛みを感じ、大声で悲鳴を上げた。怜美は、乗馬鞭の痛みで体を丸めて硬直させた白人男に、

「お前は犬のくせに、何で人間の言葉を喋るのよ!それも分からないのかい、この低脳の白豚!」

と罵った。白人男は、自分を情けなく思いながらも、

「バウッ、バウッ」

と犬の鳴き真似をして、四つ足で部屋を這い始めた。すると、白人男の後ろでリードを持っていた怜美は、彼の尻を乗馬鞭で横殴りに強く打ち据えた。

「アガァッ」

 尻肉を切り裂かれたような酷い痛みを感じた白人男は、悲鳴を上げ両手で打たれた尻を押さえ、床に突っ伏した。怜美は白人男に、

「何で膝を着いているのよ!犬が膝を着く訳無いでしょう?本物の犬みたいに、手の平と足裏だけ床に着けて、這い回りなさい!」

と命じた。白人男は、

「は、はい…いえ、バウッ、バウバウッ」

と返事を慌てて犬の鳴き真似に変え、怜美に命じられた通り、手の平と足裏だけを床に着けて這い進み始めた。そうすると、どうしても尻を高く上げて、振りながら這い回るようになった。怜美は白人男の後ろから、乗馬鞭の先でブラブラしている硬いペニスと陰嚢をつつき、

「大人の男が四つん這いになっている姿は、本当に見苦しいわね…こんな醜いものをブラブラさせて、まだ女子小学生の私に見せつけながら這い回るなんて、恥ずかしいとは思わないの?まあ、ヨーロッパの食い詰め者が作ったアメリカから来た白豚奴隷には、恥も外聞も無いわよね」

と酷く侮蔑した。白人男は強い屈辱を感じ、顔を真っ赤にして体を震わせたが、逆に彼のペニスは更に硬度を増していた。

 白人男はしばらく部屋を這い回っていたが、直ぐに手足に震えが来て、動きが鈍くなった。手の平と足裏だけを床に着ける四つん這いの姿勢は、膝を着けるより遥かに手足の負荷が大きく、普段から運動不足で小太りの白人男にはかなり負担のようだった。這い進む速度が遅くなった白人男の尻を、怜美は乗馬鞭で強く打ち据えた。

「アギャーッ」

尻を刃物で切り付けられたような強い痛みに、白人男は悲鳴を上げた。怜美は、

「何をのんびりしているのよ!それじゃ、犬の散歩にならないわ。もっと犬らしく、速く這い回りなさい!」

と白人男を叱りつけた。慌てた白人男は、

「バウッ、バウッ」

と犬の鳴き真似をして、手足を懸命に動かし、速く這い進もうとした。

這い回るのが少し速くなった白人男であったが、直ぐに疲れてしまい、また動きが鈍くなった。怜美は又も乗馬鞭を振り上げたが、ふと何かを思いついた様子で鞭を降ろした。怜美は、

「白豚奴隷、そこに跪くのよ!」

と命令して、四つん這いになっていた白人男を床に正坐させた。息を荒く乱している白人男に、

「両手を後ろにお回し!」

と怜美は命じ、彼が背中に回した両手の革手錠金具を連結して、後ろ手に拘束した。そして、白人男の首輪からリードを外して丸め、部屋の壁際に放り投げた。

白人男から一旦離れた怜美は、部屋の隅に設置されているシャワーでバケツにぬるま湯を溜め、グリセリン原液を一瓶注いだ、それから注射器の形状をしている、かなり大型のガラス製シリンダー式浣腸器をバケツに突っ込み、よく掻き混ぜてグリセリン浣腸液を作った。浣腸液の入ったバケツと浣腸器を持って、正坐している白人男のところに戻った怜美は、

「白豚奴隷、額を床に着けて、膝をお立て!」

と命令した。怜美の命令通りにした白人男は、床にひれ伏して尻を高く上げる惨めな格好になった。怜美は、バケツに突っ込んだガラス製浣腸器のシリンダーを引き、グリセリン浣腸液を吸い上げた。そして、左手で白人男が高く上げている尻を拡げ、右手で露出した肛門にグリセリン浣腸液で満たされた浣腸器の先端をズブリと挿入した。

「アゥッ」

 肛門に異様な感覚を覚えた白人男は、思わず口から短い悲鳴を漏らした。怜美は白人男に、

「白豚奴隷、お前が犬みたいに速く這い回れないのは、はらわたに悪いものを溜め込んで、体が重くなっているからでしょう?だから今から浣腸して、お前のはらわたをスッキリときれいにしてあげるわ。これは元々、牧場で使われる馬用の浣腸器だから、お前のはらわたをグリセリン浣腸液でたっぷりと満たしてくれるわよ」

と言って、浣腸器のシリンダーを強く押し込んだ。直腸にかなりの量のグリセリンの浣腸液を注ぎ込まれた白人男は、下腹に内側から不快な圧迫感を覚え、呻き声を漏らした。怜美はバケツのグリセリン浣腸液を吸い上げては、白人男の肛門に注ぎ込む作業を繰り返し、バケツを殆ど空にした。怜美が浣腸を済ませた時、白人男の下腹はカエルの様に膨れていた。

 白人男が漏らさない内に、怜美は急いで責め道具を陳列している棚に行き、後部がチューブで空気ポンプと繋がっているゴム製ディルドゥを手にして戻って来た。怜美は、左手で白人男の尻たぶを開くと、右手で露出した肛門にゴム製ディルドゥの先端を素早く宛がい、一気に押し込んだ。

「アグウゥッ」

 肛門にゴム製ディルドゥを押し込まれた白人男は、苦しそうに呻いた。怜美はチューブで繋がっている空気ポンプを握ったり緩めたりして、ゴム製ディルドゥに空気を送り込み、そのディルドゥの亀頭に当たる先端部分を膨らませていった。多量の空気を送って、ディルドゥの先端部分を限界まで膨らませた怜美は、空気ポンプから手を放して立ち上がった。

 グリセリンの濃度が高い浣腸液は、直ぐに効き始めた。額を床に着けて尻を上げた惨めな格好の白人男は、下腹がグルグルと鳴り出して強く痛み始めた。怜美は横から白人男をハイヒールで蹴り倒し、後ろ手に拘束されている彼を床へ横倒しにした。

「グワァッ、く、苦しい、どうかお許しを、プリンセス・レイミ…お願いします、トイレットを使わせて下さい…」

 白人男は、苦しそうな声で怜美に懇願した。しかし、怜美は全く構わずにせせら笑い、

「ふふん、直ぐトイレに行ったら、浣腸の意味が無いわ。もっと我慢して、グリセリン液を腸全体に行き渡らせなさい!」

と冷酷に命じた。濃いグリセリン浣腸液の効果は加速度的に増加し、白人男は下腹の痛みに耐えられなくなった。

「プリンセス・レイミ、お願いします…後生ですから、トイレットを使わせて下さい…」

 白人男は横倒しになったまま、怜美に哀願した。しかし、怜美は白人男を蹴り転がして仰向けにすると、彼の膨らんだ下腹をハイヒールで踏みつけた。

「ウガアァーッ」

 まだ体が軽い女子小学生とは言え、痛む下腹を怜美に体重を掛けて踏みつけられた白人男は、腸が捻じ切れそうな激痛に絶叫を上げた。怜美は、白人男の下腹をハイヒールで踏みにじりながら、

「ふんっ、そんなにお腹が痛くて苦しいのなら、この場で漏らせばいいじゃないの…まあ、漏らすことが出来ればの話だけど」

と言い捨てた。白人男も漏らせば楽になるのは分かっているが、直腸に挿入されて膨らませたゴム製ディルドゥが栓となって、漏らすことを許さなかった。後ろ手に拘束されているので、自分を踏みつけている怜美の足を払いのけることも出来ない。白人男は顔を青ざめ、脂汗を流して悶え苦しんだ。

しばらく白人男の下腹を踏みにじり、苦しむ姿を楽しんでいた怜美だったが、そろそろ頃合いと判断し、彼の下腹からハイヒールを外した。怜美は、部屋の隅に設置されている和式便器を指差し、

「白豚奴隷、漏らしたいのなら、あそこまでお行き!」

と白人男に命じた。白人男は、腸が捻じ切れそうな下腹の激痛を堪え、何とか上体を起こしたが、立ち上がることが出来ずに膝歩きで和式便器を目指した。普通に歩けば3秒も掛からない短い距離であったが、今の白人男には果てしなく遠い距離に感じた。空気ポンプ付きのチューブを尻から生やした白人男が、苦しみながらよちよち歩きで和式便器に向かう姿は、怜美をサディスティンの喜びでゾクゾクさせた。それでも、気力で辿り着いた白人男は、何とか和式便器を跨いだが、今まで洋式便器しか使ったことが無いので、しゃがんだ姿勢を上手く保てず、尻もちを着いた格好で動けなくなってしまった。

 仕方ないと肩をすくめた怜美が、空気ポンプの弁を開け、空気を急速に排出させると、和式便器に尻もちを着いている白人男の肛門から、大きな音を立ててゴム製ディルドゥと多量の軟便が噴出した。臭いが拡がらないように、怜美は直ぐに壁のボタンを押し、和式便器の水洗を勢いよく流した。排便を済ませた白人男は、下腹の激痛が楽になり、全身の力が抜けて力無くうなだれた。

 ゴム製ディルドゥに付着している軟便の汚れを水洗で流してから回収した怜美は、ガラス製シリンダー式浣腸器と一緒にバケツに入れて、部屋の壁沿いに置いた。それから、尻もちを着いた格好でうなだれている白人男の背中を、ハイヒールで押すように強く蹴り、彼を前のめりにさせた。壁に設置されているシャワーを手にした怜美は、

「全く、大人の男が女子小学生の前で派手にお漏らしするなんて、恥ずかしくないの?糞まみれの白豚!」

と酷く罵りながら、白人男の尻廻りに付着している軟便を洗い流した。腸が捻じ切れそうな激痛から解放された白人男は、恥ずかしく感じる余裕が戻ったのか、羞恥で顔を真っ赤にして身震いした。シャワーを壁に戻した怜美は、タオルで白人男の濡れた尻をざっと拭い、

「白豚奴隷、さっきの所に戻って、跪くのよ!」

と命令した。白人男は、後ろ手に拘束された不自由な体をよじり、今度は何とか立ち上がることが出来た。白人男は部屋の中央付近まで歩くと、しゃがんで正坐した。

 怜美は、長さ1.2m、直径3cm位の金属パイプ先端に、後ろがネジになっているディルドゥを捻じって嵌め込んだ。短い槍みたいなディルドゥと一本鞭を持って来た怜美は、正坐している白人男の背中に回り、彼の両手首に嵌めている革手錠の金具を外し、後ろ手の拘束を解いた。怜美は白人男に、

「白豚奴隷、犬の散歩が途中だったから、続きをするわよ…四つん這いにおなり!」

と命じた。白人男は、

「バウッ、バウッ」

と犬の鳴き真似で返事をして、先程みたいに膝を着けない四つん這いになった。怜美は、左手で白人男の尻たぶを開き、右手で露出した肛門へ金属パイプに嵌め込んだディルドゥの先端を宛がい、ゆっくりと捻じ込むように挿入した。

「オウッ、ノウッ…バウッ、バウバウッ」

 肛門に違和感を感じた白人男は、思わず呻き声を上げたが、慌てて犬の鳴き真似に変えた。怜美は金属パイプの端を左手に持ち直し、右手で一本鞭を握った。怜美は、右手を振って一本鞭を空中でバシンッと鳴らすと、左手で金属パイプをぐいっと押し、

「さあ、白豚奴隷、さっさとお歩き!」

と命令した。白人男は、

「バウッ、バウッ」

と犬の鳴き真似をして、ヨタヨタと這い進み始めた。怜美は金属パイプをこねるように動かし、白人男の肛門を刺激して苦しめた。白人男が曲がる方向は、怜美が金属パイプを押す向きを変えてコントロールした。白人男が疲れて、這うのが遅くなると、怜美は容赦無く一本鞭を彼の背に振るい、絶叫を上げさせた。怜美は金属パイプを押しながら、

「白豚奴隷、調子はどう?お腹がスッキリと軽くなって、犬の散歩が楽になったでしょう?まあ、浣腸しておかないと、ディルドゥが汚れるし、深く突っ込めないけどね」

と嘲り、白人男の目に屈辱の涙を浮かばせた。しかし、怜美から受ける酷い屈辱のためか、もしくは肛門に挿入されたディルドゥが前立腺を刺激するためなのか、白人男のペニスは下腹を叩く程に硬く怒張していた。

 しばらく白人男に部屋を這い回させていた怜美は、彼が疲労で動きが鈍くなったのと、自分が犬の散歩に飽きたことで、金属パイプを引いて彼の肛門からディルドゥを抜き取った。ディルドゥを引き抜いた際、白人男の口から喘ぎ声が漏れたのを、怜美は面白く感じた。

 怜美は、白人男の傍の床を一本鞭で叩き、鞭音で彼に怯えた悲鳴を漏らさせた。怜美は滑車台を指差し、

「白豚奴隷、あの滑車台の下で跪きなさい!」

と命じた。白人男が滑車台に向かって這い進むと、怜美は金属パイプを元の位置に戻しに行き、代わりに紐が付いた金属製洗濯バサミ数個を取って来た。

 怜美は、滑車台の下で正坐している白人男に、

「白豚奴隷、両手を前にお出し!」

と命じて、差し出させた両手首の革手錠金具を連結し、今度は前で拘束した。怜美はリモコンを操作して、滑車台からワイヤーに繋がっているフックを降ろし、それを連結した革手錠金具に引っ掛けた。怜美は再度リモコンを操作し、フックを引き上げて、白人男をぎりぎり爪先立ちが出来る位の高さに吊るした。

 怜美は手を伸ばして、バネの強い金属製洗濯バサミで白人男の両乳首を挟み、彼の顔を痛みで歪ませた。怜美は、白人男の濃い胸毛に3個洗濯バサミを挟んで付けた。白人男のペニスは勃起が治まっていなかったが、白人特有なのか包皮が先まであった。怜美は、その包皮を指で摘まんで伸ばし、洗濯バサミで挟んだ。陰嚢の皮も同じ様に伸ばして、それにも2個洗濯バサミを挟んだ。

 怜美は洗濯バサミに付いている紐をツンツン引っ張り、

「白豚奴隷、どんな気分?気持ちいいでしょう?」

とからかうように白人男に訊ねた。白人男は口を閉じ、痛みと屈辱で顔を歪めていた。怜美は、濃い胸毛を挟んだ洗濯バサミの内1個の紐を思い切り引っ張り、胸毛を抜いて外した。

「アウチッ…痛いです、プリンセス・レイミ…」

 白人男が痛みを訴えると、怜美は、

   

「私が訊ねているのに、答えないお前が悪いんでしょう?白豚奴隷のくせに、礼儀知らずにも程があるわよ!」

と言って、胸毛に挟んでいる残り2個の洗濯バサミも紐を勢いよく引っ張り、同じ様に胸毛を抜いて外した。

「オウッ、い、痛い、痛いです…どうかお許しを、プリンセス・レイミ…」

 白人男は痛みに打ち震え、泣きそうな声で怜美に許しを請うた。しかし、怜美は口の端を歪め、

「ふんっ、卑しい白豚奴隷は痛い目に遭わないと、礼儀が分からないのね」

と言って、乳首を挟んでいる洗濯バサミの一つを思い切り引っ張って取り、白人男に悲鳴を上げさせた。白人男は涙目になり、

「プリンセス・レイミ、痛いです、乳首がちぎれたかと思いました…お願いします。どうかもう、洗濯バサミを引っ張らないで下さい…」

と泣き出しそうな声で怜美に哀願した。すると、怜美は意外にも、

「分かったわ。そんなに痛いのなら、洗濯バサミを引っ張って取るのは、止めにしてあげる」

と答え、吊られている白人男から一旦離れた。白人男がホッと一息ついていると、怜美が九尾鞭を持って戻って来た。

「洗濯バサミを引っ張って取るのが嫌なら、この鞭で払い落してあげるわよ、白豚奴隷!」

 怜美はそう言って、吊られている白人男の体を九尾鞭で滅多打ちにし始めた。もう片側の乳首を挟んでいた洗濯バサミは弾き飛ばされ、あまりの痛みに白人男は悲鳴を上げた。怜美が嵐の様に振るう九尾鞭は、白人男の胸と腹から股間部分へと移った。

「アギャワァーッ」



怜美に股間部分を九尾鞭で酷く打たれ、ペニスの包皮と陰嚢の皮を挟んでいた洗濯バサミが弾き飛ばされた強い痛みと共に、男の急所であるペニスと陰嚢を引きちぎられたような激痛を感じ、白人男は絶叫を上げて白目を剥いた。

 九尾鞭を振るうのを止めた怜美は、床に散らばった金属製洗濯バサミを拾い、元の場所に戻した。それからリモコンを手にし、あまりの痛みに半分意識を失っている様な白人男を、滑車台で更に高く吊り上げた。怜美はコロの付いた三角木馬を押して、吊られている白人男の脚の間に移動した。

「白豚奴隷、お前に乗馬をさせてあげるわ」

そう言った怜美が、リモコンを操作して白人男を降ろすと、彼の両脚の間に三角木馬が挟まれるように入り、自重で彼の股間を圧迫した。股間の強い痛みで、白人男の意識がはっきりし始めた。怜美が、三角木馬の台座に幾つかあるボタンの一つを押すと、モーター音がして小舟が揺れるように三角木馬が大きく揺れ出した。

「オウッ、ノウッ、アウチッ…痛い、痛いです、プリンセス・レイミ、助けて下さい…」

 白人男は怜美に懇願しながら、吊られている両腕を懸垂みたいに曲げ、体を少しでも浮かせて、股間への圧迫を減らそうとした。しかし、怜美は滑車台のリモコンを操作して、白人男が体を浮かせた分だけ吊っているフックを降ろして、彼の股間を自重で三角木馬に押し付けた。怜美が三角木馬台座の他のボタンを押すと、揺れに激しい振動が加わり、彼に地獄の苦しみを与えた。

「アワアァーッ、痛い、許して、許して下さい、プリンセス・レイミ…」

 白人男は身をよじり、殆ど泣き声で怜美に哀願した。

「うふふ、大人の男が女子小学生に泣かされて、許しを求めるなんて、全然プライドが無いのね…最低の白豚!」

 怜美は白人男を侮蔑し、彼が悶え苦しんでいるのを、しばらく楽しんで見ていた。それから、リモコンを操作して、一旦白人男を吊り上げると、三角木馬台座のボタンを押して動きを止めた。怜美は三角木馬を押して、元あった場所に戻してから、リモコンを操作して白人男を床に降ろした。白人男は、股間に受け続けた激痛のために体力を使い果たし、立つことが出来ずに、床へ崩れ落ちるように横たわった。怜美はしゃがむと、白人男の両手首に引っ掛けていたフックを外した。

 立ち上がった怜美は、横たわっている白人男の顔付近の床を、ハイヒールでドンッと踏み鳴らし、

「白豚奴隷、この私がわざわざお前に乗馬をさせてあげたのに、お礼も言えないの?言えるように、鞭が必要なのね!」

と礼を要求して、脅かした。白人男はよろよろと怜美の足元にひれ伏すと、

「プリンセス・レイミ、私めを木馬に乗せて下さいまして、心から感謝致します。本当にありがとうございました」

と礼を述べて、彼女のハイヒールつま先にキスをした。

 白人男を見下していた怜美は、

「ふふん、大の男が、それも白人のいい大人が、東洋人の女子小学生の足元に真っ裸で跪いて、靴にキスするなんて…今のお前の姿を、お前の奥さんや子供が見たら、どう思うかしらね」

と彼を酷く蔑んだ。ひれ伏している白人男は、屈辱で顔を真っ赤にして身震いしたが、痛みで萎えていたペニスが、マゾヒストの性で硬く屹立してしまった。怜美は白人男に、

「白豚奴隷、顔をお上げ!」

と命じて、上体を起こさせた。怜美は、白人男の両手首を拘束していた革手錠の金具を外し、彼に両手を背中に回させて、改めて後ろ手に拘束した。そして、乗馬鞭とオナホールを取って来た。怜美は、

「白豚奴隷、そこにお立ち!決して、動くんじゃないわよ!」

と命令して、白人男をその場で直立させた。彼の股間で硬く屹立しているペニスにオナホールを嵌めた怜美は、それをしごくように動かし始めた。怜美はオナホールで白人男のものをしごきながら、

「射精は許さないからね、白豚奴隷!もし勝手に射精したら、お前の股にぶら下がっている醜いものを、ちぎれるまで鞭打ってやるわよ!」

と脅した。後ろ手に拘束されている白人男は、直立不動の姿勢を崩さないように努めながらも、顔を苦し気に歪めて、

「ああっ、プリンセス・レイミ、御手の動きを少しお緩め下さいませ…果ててしまいます…後生ですから…」

と怜美に懇願した。しかし、手の動きを段々と速めていた怜美は、

「ふんっ、普通の大人だったら、女子小学生の手で射精なんかしないわよ!お前が大人の男のくせに、女子小学生に興奮する変態だから、射精しそうなんでしょう?自分がペドフィリアで、最低最悪の変態だと自覚して、自分を恨めばいいわ!」

と鼻で笑って言い放ち、オナホールを持つ手を更に早く動かした。白人男は苦しそうな声で、

「アウゥッ、プリンセス・レイミ、お許しを…」

と言って、体を硬直させた。その瞬間、怜美は白人男のペニスからオナホールをさっと抜き取った。後一歩で射精出来なかった白人男は、深いため息をついた。怜美は再度、硬く仰角を保っている白人男のペニスにオナホールを嵌め、

「お前を可愛がってやったら、手が疲れちゃったわ…オナホールを持っていてあげるから、今度はお前が腰を振りなさい!」

と彼に命令した。白人男は怜美の命令通りに、恥ずかしそうにオズオズと腰を前後に振り始めた。最初はゆっくりだったが、オナホールの気持ちいい感触には抗えず、白人男は段々と速く腰を振るようになった。

「アハハッ、今のお前は、発情期の犬が人の脚に抱きついて腰を振っているのと、全く同じよね。お前は白人の男のくせに、東洋人の女子小学生が持っているオナホールにペニスを突っ込んで、不様に腰をヘコヘコ振っているのよ。こんな姿をお前の奥さんが見たら、ショックで失神した後に、絶対離婚を申し立てるわ。お前の子供が見たら、きっと泣き出して家出するわよ。それ程の醜態を晒しているのよ、お前は!この、変態の白豚奴隷!」

と酷く罵り、侮蔑した。白人男はあまりの屈辱に顔が紅潮したが、ペニスの硬度は更に増し、腰の振りは一層速くなった。そして、白人男が目をつぶり顔を上向かせて口を開け、射精する兆候を見せた瞬間、怜美は又もオナホールをサッと引き抜いた。紙一重の差で射精を許されなかった白人男は、空中で虚しく腰を振って、切なそうな吐息を出した。

 手にしていたオナホールを部屋の壁際に放り投げた怜美は、

「白豚奴隷、跪くのよ!」

と白人男に命じて、その場に正坐させた。怜美は何の恥ずかし気も無く、正坐している白人男の目の前で薄手の黒色パンティを脱ぎ捨て、スベスベの陰部を露出した。怜美は両手で、後ろ手に拘束されて正坐している白人男の金髪を掴み、

「催してきたから、お前を便器に使って、おしっこを飲ませてあげるわ…白豚奴隷、口を大きくお開き!」

と命じて、彼に口を開かせた。金髪を引っ張って白人男の顔面を自分の股間に引き寄せ、彼の開いた口に自分の陰部を宛がった怜美は、

「白豚奴隷、出るわよ!一滴もこぼすんじゃないわよ!もしこぼしたら、お前の硬くしているペニスがへし折れてちぎれるまで、乗馬鞭で打ってやるからね!」

と言って、排尿を始めた。白人男は喉を上下に動かしながら、勢いよく噴出する怜美の尿を一滴もこぼすまいと、必死に飲み続けた。白人男の口腔と鼻孔に強いアンモニア臭が充満し、刺激的な味がする怜美の尿が舌と喉を焼き、胃に重く溜まっていった。

怜美は、自分の尿を懸命に飲んでいる白人男を見下し、

「お前は大人の白人のくせに、東洋人で女子小学生のおしっこを飲んでいるのよ。おしっこなんて、豚でも飲まないわ。お前はもう、白豚奴隷ですらないわね。お前は白いうじ虫奴隷に落ちたのよ、最低の変態マゾ!」

と酷く侮蔑した。怜美の侮蔑を聞かされた白人男は、胸を引き裂かれる程の強い屈辱を感じて体を震わせ、今まで耐えに耐えてきたペニスから多量の白濁液を噴出させ、射精してしまった。

 排尿を終え、白人男に陰部を舐めさせて後始末させた怜美は、彼から離れて初めて射精していたのに気づいた。怜美は、後ろ手に拘束され正坐してうなだれている白人男の背中を、乗馬鞭で強く打ち据えた。

「ギャアッ」

 背中を切り裂かれたような強い痛みで、白人男は悲鳴を上げて、背を反らせた。すかさず怜美は乗馬鞭を水平に振り、白人男の胸を打ち、続けて悲鳴を上げさせた。

「誰が射精していいと言ったのよ!私の許しも無く、勝手に射精するなんて、絶対に許さないからね!まず、床をお前の臭い精液で汚した責任を取って、お前の舌で全部舐め取りなさい!許しも無く射精したお仕置きは、それからよ!」

 乗馬鞭の痛みで体を丸めている白人男に、怜美は非情に言い放った。白人男は、

「アウウ…かしこまりました、プリンセス・レイミ…」

と卑屈に返事をして、膝歩きで前に進み、後ろ手に拘束された不自由な上体を倒して、床に飛び散った自分の精液を舐め取り始めた。怜美は床を舐めている白人男に、

「膝を立てて、お尻を上げてご覧」

と命じて、彼に尻を上に突き出させた。白人男の後ろに回った怜美は、彼の股間でぶら下がっているものを乗馬鞭の先でつつきながら、

「自分の精液を舐め取るなんて、豚でもしないわよ…ああ、うっかりしていたわ。お前は白豚奴隷から、白いうじ虫奴隷に落ちたのよね。白いうじ虫には、全くお似合いだわ。今のお前の姿を奥さんが見たら、きっと愛想を尽かせてお前を夫から奴隷に落とし、私みたいにおしっこを飲ませるようになるわよ…でも、そうされた方が、最低の変態マゾのお前には嬉しいかもね。アハハハ…」

と嘲笑った。床の精液を舐め取っていた白人男は、度を越えた屈辱に顔を真っ赤にして、目から涙をこぼし身震いした。しかし、萎えて股間にだらしなくぶら下がっていた白人男のペニスは、先程射精したばかりにも関わらず、又もムクムクと硬くなってしまった。



 翌日、朝食を終えた怜美は、翔子の執務室に呼ばれた。応接用ソファに座った怜美の前に、笑顔の翔子がカフェラテを置いた。対面のソファに座った翔子は、コーヒーを口にしながら、

「怜美さん、昨日はお疲れ様…あのアメリカの上院議員は、怜美さんを絶賛していたわよ。是非とも、怜美さんを通訳兼秘書として採用したいとオファーがあったわ…さすがに、怜美さんはまだ小学生だからと言って断ると、養子にしてアメリカに連れて帰りたいとまで言い出して、連れて来た大物国会議員と一緒に上院議員をなだめて諦めさせるのに、かなり時間が掛かって苦労した位よ…怜美さんは英会話の実力もずば抜けているし、歴代の女の子の中でも最高のミストレスだわ」

と怜美を褒めたたえた。カフェラテを口にしていた怜美は、カップを置き、

「それはどうも…恐れ入ります」

と控えめに返事をした。怜美は翔子が上機嫌な様子を見て、今が訊ねるチャンスだと考え、思い切って質問した。

「あの、天堂先生…たまには島の外に出てみたいんですけど、どう手続きすればいいんですか?」

 怜美の質問に、今まで上機嫌だった翔子から、一瞬で笑顔が消えた。翔子は怜美にどう話そうかと、少し悩んでいたが、重い口調で説明し始めた。

「うーん、そうねぇ…優等生で聡明な怜美さんなら理解してもらえると思うけど、この施設で行われている“奉仕作業”は、絶対の秘密なのよ。何しろ、政財界の大物達が絡んでいるから…だから、秘密保持のために、女の子達は原則、高校を卒業する年齢に達しないと、島の外には出られないのよ。それも、理事長が問題無いと判断した女の子だけね…実は、私と哀川先生も小学4年生の時に他の養護施設から連れて来られた、この施設出身の同級生なの。ここは文部省から中学までしか認可されてなく、中学を卒業すると希望者には3年間大検の勉強をさせてもらえるわ。勿論“奉仕作業”もしながらね…私は英文科の大学に進み、哀川先生は武道大学に進学したわ。大学生になって、ようやく島の外に出られたんだけど、大学を卒業しても結局外の一般的な社会生活には馴染めず、二人共自分から希望してこの島に戻って来たの…何しろ、小学生の時からずっと“奉仕作業”をしてきて、普通の少女時代を過ごしてなかったから、まともな社会生活は出来なかったわ」

 翔子の説明を聞いた怜美は、彼女に質問した。

「あの…もし、理事長が問題無いと判断しなかったら、一生この島から出られないんですか?」

 怜美に質問に、翔子は少し顔を歪めたが、無理に笑顔を作り、

「まあ、それは優等生の怜美さんには、関係無いことよ…つまり、それだけここの秘密保持が厳しいということなの」

と言って、はっきり答えなかった。怜美は

(そりゃあ、女の子同士を監視させて、密告させる位だものね…)

と内心呟いた。翔子の説明は続いた。

「ここの秘密保持の厳しさと言えば…こんな事、まだ小学生の怜美さんに言っていいのかと思うんだけど…7年位前だったか、この島の施設に職員として就職し、潜入取材を試みたフリージャーナリストがいたの。それが発覚した時、当時の中原理事長がそのフリージャーナリストの奥さんと幼い娘さんを拉致して、この施設に連れて来てね…フリージャーナリストを全裸にして、後ろ手に針金で縛り、両足首を1m位の金属パイプ両端に針金で縛って、脚を開いた状態に固定して拘束し、床に転がしたの。中原理事長は奥さんも全裸にして、普通の一本鞭より短めで太いロシア鞭を持たせ、『この鞭で、亭主を打ち殺せ。それが出来たら、君と娘さんは無傷で家に帰す。出来なかったら、家族3人とも臓器移植のドナーになってもらう。言っておくが、臓器を取り出すのに麻酔は使わずに、生きたまま体を切り裂く。真っ先に、5歳の娘さんから切り刻む』と脅して、奥さんにフリージャーナリストの夫をロシア鞭で打ち殺させたのよ。それも、娘さんの見ている前でね…これは、中原理事長の奥さんである雅子夫人の発案だそうだから、女の残酷さは男の比じゃないわね」

 翔子の説明を聞いた怜美は、心の奥底で何かが強く響いた。怜美は翔子に、

「それで、奥さんと娘は、どうなったんですか?」

と訊ねた。翔子は複雑な表情をして、

「中原理事長は約束を守って、奥さんと娘さんは無事に自宅へ返したわ。奥さんには『君が亭主を鞭で打ち殺した動画は、しっかり撮影してあるから、警察に駆け込んでも君が殺人罪に問われるだけだよ』と念押ししてね…私達には『迫力のある動画が撮れたよ。引退記念に丁度よかった』と言って喜んで、その動画のⅮVⅮを職員全員に配ったから、並みの神経じゃないわね」

と答えた。怜美は出来るだけ平静を装い、

「千堂先生、そのⅮVⅮを見せて戴けませんか?今後の“奉仕作業”の参考にしたいと思いますので…」

と翔子に申し出た。翔子は難しそうな顔をして、

「でも、まだ小学生の怜美さんには、刺激が強過ぎるわ…本当に壮絶だから」

と言って断ろうとしたが、怜美は、

「大丈夫です…今まで色々な大人の、想像を超える色々な凄い姿の男性を見てきましたから」

と粘った。翔子は少し考え込んだが、

「まあ、今の女の子達の中で“奉仕作業”の場数を一番踏んでいて、優等生の怜美さんなら、大丈夫かしら…ちょっと待ってね」

と言って、ロッカーを開けて中を探した。それから、一枚のⅮVⅮを取り出し、

「これは、明日の朝食の時に返してくれればいいから」

と怜美に言って、手渡した。礼を言って自室に戻った怜美は、直ぐにでもⅮVⅮを見たかったのだが、翔子の執務室で長話をしたので、授業開始まで時間が無かった。怜美は授業後に見ることにして、大急ぎで歯磨きとシャワーを済ませ、教室に向かった。



 授業を終え、自室に戻った怜美は、直ぐに翔子からわたされたⅮVⅮをデッキに入れた。スイッチを入れ、テレビ画面に映った動画を見た怜美は、驚きで目を見開き、両手を口に当てた。テレビ画面には、ガランとした部屋の壁沿いに猟銃や警棒を持った屈強そうな男達が立ち並び、部屋の中央には、全裸で拘束されて床に転がされている父親と、全裸でロシア鞭を持って立っている母親が映っていた。それを見た怜美は、5歳から7歳までの欠落した記憶が突然蘇った。怜美はリモコンを手にして、一旦動画を一時停止した。

(そうだ…お母さんが泣きながらお父さんを鞭打っているのを、私も大泣きしながら見ていたんだ。裸のお母さんが、裸で縛られているお父さんを鞭打っているのを、5歳の私は訳が分からずに、『止めて、止めてよ、お母さん!』と泣き喚いていたんだ…)

 怜美は深呼吸し、気を落ち着かせてから、動画を再生した。翔子が言った通りに、確かに壮絶な動画だった。最初、母親は泣きながら『あなた、ごめんなさい、ごめんなさい…』と謝りつつ、父親にロシア鞭を振り下ろしていた。父親は鞭打たれる度に、悲鳴を上げて体をよじらせていた。その内に母親は顔を上気させて『死んで、お願いだから死んで、早く死んで!』と大声で言いながら、父親にロシア鞭を振り下ろすようになった。それから母親は狂気を露わにした顔になり『死ぬのよ、あんたなんか死ぬのよ、早く死ぬのよ!』と叫びながら、ロシア鞭を振るうようになった。そして、母親は『殺してやる、お前を殺してやる!潰してやる、叩き潰してやるわ!早く死ぬのよ!死なないなんて、許さない!お前を絶対に殺すわ!殺すのよ、私はお前を殺すのよ!』と狂った様に大声で喚き散らしながら、鬼女みたいな顔で白目を剥き、髪を振り乱し豊かな乳房を揺らして、ロシア鞭で父親をめった打ちにした。母親はロシア鞭で打つだけではなく、素足で父親を何度も蹴りつけたり、踵で体を踏みつけたりした。最初は鞭打たれて悲鳴を上げ、身悶えしていた父親であったが、その内にぐったりとして、声も出せなくなった。しかし、母親に踵で陰嚢を強く踏まれて絶叫を上げ、体をエビのように跳ね上がらせると、口から血の混じった泡を吹いて倒れ、動かなくなった。そして、遂に息絶えた父親にロシア鞭を振り下ろしていた母親は、いくら鞭打っても何の反応も無いことに気づいて、崩れ落ちるように床にしゃがんで座り込み、呆然とした表情であらぬ方向を見ていた。動画は、その場面で終わった。

 ⅮVⅮを見終わった怜美の心は、一旦空虚になった後、溶岩が渦巻くようにドロドロと熱くなった。しかし、怜美の顔は全くの無表情になっていた。母親が父親をロシア鞭で打ち殺したのは、おそらく怜美の命を救うためだったのだろう。それまで優しかった母親が精神的におかしくなって、家事を放棄して家をゴミ屋敷にしたり、怜美に暴力を振るったり、最後は線路に飛び込んで自殺した理由が、怜美にはようやく分かった。

 フリージャーナリストの父親は取材で忙しく、家にあまりいなかったが、それでも家にいる時は一日中怜美と遊んでくれた。父親と母親は仲が良く、二人共怜美をよく可愛がってくれた。5歳までの怜美は、優しい両親と幸せな生活を送っていたのだ。それを中原理事長と雅子夫人、それにここの保養所“桃源郷”の職員達が両親の命を奪い、怜美にとても辛い生き方を強いたのだ。怜美は亡き両親の無念を晴らすために、復讐を堅く誓った。



 その日の夕食時、怜美は翔子に、

「天堂先生、凄く迫力のある動画でした…今後の“奉仕作業”の参考にしたいと思います。ありがとうございました」

と礼を言って、ⅮVⅮを返した。受け取った翔子は、

「もう見たの?早かったわね…刺激が強過ぎるかと心配したけど、怜美さんの勉強になったのなら、嬉しいわ…今日の“奉仕作業”も頑張ってね」

と答えて、自分の執務室に向かった。

 自室に戻り、歯磨きとシャワーを済ませた怜美は、“奉仕作業”に使う下着と衣装を選びながら、ふと思った。“奉仕作業”を初めて行った時、興奮して鞭打ちを止められなかったのと、自分が大人の男を虐めて昂るのは、狂乱した母親が父親をロシア鞭で打ち殺した場面が、心の奥底に刻み込まれたためかもしれない…怜美は頭を振って、取りあえず今からの“奉仕作業”に集中するために、気持ちを切り替えようとした。煽情的な下着と衣装を身に着け、“奉仕作業”の部屋に向かう怜美の心は、氷のように冷え切っていた。

 その日の怜美による“奉仕作業”は、今までにない凄みがあり、相手の中年マゾ男は阿鼻叫喚の地獄を味わされ、最後は血の混じった精液を出して気を失った。



 怜美にとって、中原理事長と雅子夫人は勿論だが、教師の翔子と麻美も、いや、この高級保養所“桃源郷”と施設の職員全員が憎悪の対象となった。しかし、怜美は心の内を晒すことなく、表面上は今まで通りに模範的な優等生として振る舞い、面従腹背を徹底して貫いた。怜美は早くこの施設から脱出して、復讐を行いたかったが、どのように脱出するのか、また小学生の自分がどうやって復讐出来るのか、その方法が思い付かなかった。とりあえず怜美は、この施設から脱出する方法を色々と考えた。



 高級保養所“桃源郷”の理事長室で、理事長の吉田裕司と統括の三浦早紀が話をしていた。早紀は困ったような顔で、

「…吉田理事長、ですから千堂翔子を厳しく叱ったんです。知らなかったとは言え、怜美は当事者の女の子なのに、どうして例のⅮVⅮを見せたのかって…前任の中原理事長と雅子夫人が自分の両親を死に追いやった事を知った怜美が、これからどの様な行動を取るのか、予想がつきませんよ」

と裕司に訴えた。裕司は肩をすくめ、

「まあ、済んだ事をとやかく言っても、仕方がない。それに、怜美がこれからどう動くか、私は心理学的に興味がある…どちらにしても怜美の処遇は、今後の彼女の行動次第だ。千堂君と哀川君には、怜美から目を離さないように伝えてくれ…それはそうと、ご主人の浩明君は、この保養所の共同運営を了承してくれたかね?」

と早紀に質問した。早紀の夫である三浦浩明は、財閥系大企業の商社部門で辣腕を振るっていた。早紀は困ったような顔のまま、

「主人は44歳の脂が乗った働き盛りで、海外を飛び回る商社の仕事をもう少し続けたいそうです…でも、時期が来たら、是非この保養所の運営に参加したいと言っていました」

と答えた。裕司は微笑んで、

「浩明君には海外のマゾの要人にコネをつけてもらっているから、今の仕事を続けてもらっても、都合はいいんだが…ただ、私も今年で78歳だから、そろそろ浩明君にこの保養所の運営を引き継ぎたいんだよ。最初は弟子の萩原教授を後継者にと考えていたが、彼は大学で潜在的なサディスティンの女子学生とマゾヒストの男子学生を発掘して勧誘し、あるグループの運営をしているからね。萩原教授は、学長になってグループの規模を拡大したいと言っていたから、我々とは方針が違うんだ…まあ、萩原教授には、大学を卒業したサディスティンの女子学生を、この保養所にミストレスの職員として斡旋してもらっているけどね」

と言った。早紀も微笑み、

「でも、吉田理事長には、まだまだ頑張って戴かないと…年齢のことを言えば、理事の聡美夫人は今年73歳でも、現役のミストレスじゃないですか。海外では60代、70代のミストレスも珍しくはないと言われますけど、さすがに聡美夫人は凄いですね。今でも、聡美夫人目当てに、昔からの常連マゾヒスト達が保養所を度々訪れますもの」

と答えた。裕司は手を振り、

「いやいや、先代理事の雅子夫人は、80歳を超えてもミストレスをしていたから、とても敵わないよ…それに早紀さんだって、なかなかのものだ。歳のことを言っては何だが、44歳になった早紀さんの調教を受けに来るリピーターの数は、20代の若いミストレス達と比べても、群を抜いているからね。さすがに、この保養所と施設の統括を任せられるだけのことはあるよ」

と言って褒め、早紀を照れさせた。



 怜美目当てに、高級保養所“桃源郷”に度々通い詰めるマゾヒスト達の中に、日本で五本指に入る大財閥の御曹司で、若手国会議員でもある大泉進三郎という38歳の男がいた。大泉進三郎は三男で、大泉財閥の運営は長兄と次兄が担っており、進三郎は財閥と政界との繋がりを持つために、国政選挙に出て国会議員になっていた。進三郎は生まれながらに重度のマゾヒストで、もう成人女性に虐められるのでは物足りなくなり、自分より小さくて非力な幼い女の子に虐められるのに快感を覚えるようになった。進三郎は普通のセックスでは全く興奮出来ずに、魅力的なグラマー美人とベッドインしてもインポ状態で、顔立ちが整った男前なのに恋愛も政略結婚も無理だった。長兄と次兄には子供が複数いて、跡継ぎの心配は無かったので、親族は進三郎の結婚を諦め、彼はずっと独身を通していた。

 3月下旬となり、10日後には小学生から中学生になる怜美が、リピーターである進三郎相手の“奉仕作業”のため、自室で衣装を選んでいた。その時、以前アメリカの上院議員を相手にした翌日に、翔子が“養子にしてアメリカに連れて帰りたいとまで言い出して…”と言っていたのを、ふと思い出した。怜美は、これだっ!と閃き、思わず指を鳴らした。



 怜美は“奉仕作業”の部屋中央に、上半身は薄手の黒色ブラジャーのみ、下半身は白色キュロットに黒革ニーハイブーツを履いた姿で、右手に乗馬鞭を持って仁王立ちになっていた。ドアからノックの音が聞こえ、怜美が、

「お入り!」

と大声で言うと、全裸の進三郎が部屋に入って来て、彼女の足元にひれ伏した。進三郎は如何にも慣れたリピーターらしく、

   
「怜美王女様、本日は私如きのために、貴重なお時間を戴きまして、恐悦至極にございます。私めの卑しい体でよろしければ、喜んで献上致しますので、お好きなようにお使いになり、存分にお楽しみ下さいませ」

と定番の奴隷の挨拶を流暢にして、黒革ニーハイブーツのつま先にキスをした。

 怜美はひれ伏している進三郎から一旦離れ、首輪・革手錠・手綱付きのハミ・膝当てパットを持って来た。怜美は進三郎に、

「男奴隷、顔をお上げ!」

と言って、彼に上半身を起こさせた。怜美は、持って来たモノを正坐している進三郎に放り投げ、

「私の貴重な時間を使っているのが分かっているなら、ぼうっとしてないで、さっさと人間馬の準備おし!」

と彼に言い放った。

「は、はい、怜美王女様、ただ今…」

 進三郎は些か慌てた口調で返事をし、急いで自分の首に首輪を巻き付け、両手首と両足首に革手錠を取り付けた。それから両膝に膝当てパットを装着し、ハミを咥えてハミに繋がっている革紐を後頭部で結び、しっかり固定した。進三郎が、再度床に正坐すると、怜美はすかさず乗馬鞭で彼を袈裟懸けに打った。

「ウグウゥッ」

 ハミを咥えているために、くぐもった悲鳴を上げた進三郎を、怜美は叱りつけた。

「男奴隷、私は人間馬の準備をするよう言ったのよ!何で四つん這いにならず、座ったりするのよ?そんなことも分からないなんて、どこまで低脳なの、この馬鹿奴隷!」


 怜美に叱られた進三郎は、乗馬鞭で打たれてヒリヒリする痛みを堪え、慌てて四つん這いになった。怜美は、

「ちょっと、そのまま待ってなさい!」

と進三郎に言って、責め道具の陳列棚に行き、よく光る鋭い拍車を手にした。拍車を黒革ニーハイブーツに取り付けた怜美は、進三郎のところに戻って来ると、彼の背中にドカッと跨った。左手で手綱を握った怜美は、

「さっさとお進み、男奴隷!」

と命じ、右手で乗馬鞭を振るって進三郎の尻をピシリと打ち、彼の下腹に尖った拍車を蹴り込んだ。乗馬鞭と拍車の強い痛みで、くぐもった悲鳴を漏らした進三郎は、よたよたと這い進み始めた。怜美は、進三郎の尻を乗馬鞭でピシピシ打ちながら、

「お前は大人の男のくせに、女子小学生の私から家畜の馬にされているのよ…まあ、最低の変態マゾには相応しいけどね」

と彼を蔑んだ。進三郎は屈辱で顔を赤くさせたが、普通のセックスでは萎えたままのモノが、直ぐに硬く屹立した。進三郎の背中に跨っている怜美は、彼を部屋で這い回らせながら、どの様に話を切り出そうかと考えていた。

 いい加減、進三郎を這い回らせたところで、考え事をしていた怜美は手綱をグイッと引き、

「止まれ、男奴隷!」

と命じて、彼を止めた。まだ小学生で、体重が成人女性より遥かに軽い怜美を背にしていた進三郎であったが、延々と這い回されて、さすがに息が荒くなっていた。怜美は進三郎の背中から降りると、

「男奴隷、ぼうっとしてないで、ハミと膝当てを戻しておいで!」

と命じた。進三郎は、息を弾ませながら後頭部で結んだ革紐を解き、ハミを外した。そして、両膝から膝当てパットを外し、手綱付きのハミと一緒に陳列棚に戻した。

 怜美のところに戻って、彼女の足元で正座した進三郎は、

「男奴隷、私の調教を受ける前に、ちゃんとはらわたを掃除して、きれいにしてあるんでしょうね?」

と怜美に訊かれた。進三郎は、一瞬しまったという表情をして、

「いえ…まだ、しておりません…」

と小さい声で答えた。その途端、怜美から激しい往復ビンタを張られ、

「ヒィッ」

と短い悲鳴を漏らした。怜美は進三郎を、

「何をとぼけているの、お前は!私の調教を受けるのは、これが初めてじゃないでしょう?調教の前には、直腸洗浄をしておくようにって、前に言ったわよね?お前は、私の言う事が聞けないのね。私が女子小学生だと思って軽く見て、私の言う事なんて馬鹿馬鹿しくて聞けないと思っているんでしょう!」

と責め立てた。進三郎は直ぐに土下座し、

「いえ、決してそんなことはございません。私めは、怜美王女様を崇拝しています。私めが直腸洗浄を忘れていたのは、ひとえに私めが愚か者だからでございます。どうか、お許し下さいませ」

と急いで謝罪した。怜美は土下座している進三郎から離れ、右手に持っている乗馬鞭と部屋の壁に吊るしてある一本鞭を取り替えた。土下座を続けている進三郎のところに戻った怜美は、

「男奴隷、顔をお上げ!」

と命じて、彼に上半身を起こさせた。進三郎は、怜美が黒光りする一本鞭を持っているのを見て、顔色を変えた。怜美は一本鞭を振りかぶり、

「男奴隷、自分が愚か者だと自覚しているなら、どうして忘れない工夫をしないのよ!結局、私を馬鹿にして、舐めているんじゃないの!」

と責め立てた。正坐している進三郎は、開いた両手で顔面をカバーするように、両腕を顔の高さに上げ、

「ヒィッ、そんなことは、ございません。怜美王女様、その鞭だけは、お許しを…どうか、お慈悲を…」

と慌てた口調で、慈悲を請うた。しかし、怜美は進三郎に、

「お黙り!口だけ調子のいいことを言っても、この私には通用しないわよ!」

と言い放って、一本鞭を鋭く振り下ろした。

「ギャアァーッ」

風を切り、不気味な唸りを上げて鞭が進三郎の体に絡み付き、体を切り裂かれるような激痛と、内臓まで響く不快な衝撃に、彼の口から絶叫が上がった。進三郎は正坐の姿勢を崩し、両手で頭を抱えて横倒しになった。怜美は、床に倒れた進三郎へ立て続けに一本鞭を振り下ろした。進三郎は悲鳴を上げ続けて、床にのたうち回った。

進三郎が悶え苦しむ姿を見下ろしている怜美は、鞭打ちに興奮して気が昂ったが、母親が父親にロシア鞭を振り下ろすⅮVⅮの動画場面をふと思い出し、冷静にならねばと自制した。例のⅮVⅮを見て以来、怜美の“奉仕作業”は少し過激になり、射精しながら気絶するマゾ男が続出した。しかし、皮肉にもそれが怜美の人気を更に高めていた。

進三郎を5、6回鞭打ったところで、怜美は一本鞭を振るうのを止めた。それでも一本鞭の威力は凄まじく、床にうつ伏せている進三郎は、息も絶え絶えになっていた。怜美はうつ伏せに倒れている進三郎の頭を、黒革ニーハイブーツで小突き、

「男奴隷、時間が勿体無いから、さっさと直腸洗浄おし!」

と命じた。進三郎は鞭痕で引きつる体を何とか動かし、怜美の足元で土下座して、

「かしこまりました、怜美王女様…直腸洗浄を直ちに行います」

と言ってから立ち上がり、部屋の隅によろよろと歩いて行った。隅の壁に設置されているシャワーを手にした進三郎は、シャワーのヘッドを回して外すと、床に嵌め込まれている和式便器にしゃがみ、慣れた手つきでシャワーホースの先端を自分の肛門に挿入した。進三郎はシャワーのコックを捻り、ぬるま湯を自分の直腸に注いだ。進三郎の下腹が若干膨らむと、彼はシャワーホースを肛門から引き抜き、軟便を排出した。軟便の臭いが拡がらない内に、直ぐに壁のボタンを押して水洗を流した進三郎は、再度シャワーホースを自分の肛門に挿入し、直腸にぬるま湯を注入した。その作業を3回程繰り返すと、進三郎の肛門から出るのは透明なぬるま湯だけになった。新三郎が直腸洗浄している間、怜美は一本鞭を壁の元あった場所に吊るして、ペニスバンドを腰に装着し、部屋の中央に戻った。

 新三郎は、シャワーヘッドをシャワーホースに嵌め込み、壁に掛けて元に戻すと、タオルで濡れた尻周りを拭いた。そうして、直腸洗浄を済ませた進三郎は、怜美のところに行き、彼女の足元にひれ伏した。

「怜美王女様、大変お待たせ致しました。ただ今、直腸洗浄が終了致しました」

 新三郎の報告を聞いた怜美は、黒革ニーハイブーツで彼のひれ伏している彼の頭を踏みにじり、

「これからは、ちゃんと準備して、二度と私を待たせるんじゃないわよ!」

と厳しく注意した。進三郎は、女子小学生の怜美からブーツで頭を踏みにじられる屈辱に、喜びと興奮を感じながら、

「誠に申し訳ございません。今後は二度と同じ粗相をしないように、注意致します」

とニーハイブーツの靴裏から返事をした。怜美は、新三郎の頭からニーハイブーツを外すと、

「男奴隷、顔をお上げ!」

と命じて、彼に上体を起こさせた。怜美は腰を突き出し、正坐している進三郎の口元に、ペニスバンドのディルドゥ部分先端を突き付けて、

「男奴隷、フェラチオおし!お前も一応男だから、どこをどう舐めれば気持ちいいか、分かるでしょう?心を込めて、丁寧に舐めるんだよ!」

と命令した。進三郎は、直ぐにディルドゥ部分を咥えて、舌を懸命に動かして舐め回した。ディルドゥ部分を舐めている進三郎を見下している怜美は、

「もっと、念入りにお舐め!これがお前の肛門に入るんだから、唾をよく付けていないと、肛門が裂けて泣くことになるよ」

と嘲るように注意した。

 新三郎にたっぷり舐めさせた怜美は、腰を引いて彼の口からディルドゥ部分を引き抜いた。怜美は進三郎に、

「男奴隷、後ろを向いて、四つん這いにおなり!」

と命じた。それから、怜美はしゃがんで、四つん這いになった進三郎の尻たぶを両手で開き、肛門を露出させてペニスバンドのディルドゥ部分先端を宛がった。

「お尻の力をお抜き!下手に力んだら、肛門が裂けて切れ痔になって、一生苦しむわよ!」

 怜美はそう注意すると、腰を力強く押し出し、ディルドゥ部分を新三郎の肛門に挿入した。進三郎の口から小さな悲鳴が漏れたが、初めて肛門を犯された訳でもなく、直腸洗浄をした後だったので、彼の唾にまみれたディルドゥ部分はスムーズに挿入された。

 怜美は、ゆっくりと腰を前後に揺らし始め、右手を新三郎の股間に伸ばした。新三郎のものは、既に硬く屹立していた。新三郎の硬くなっているものを掴んだ怜美は、腰の動きに合わせて、右手をゆっくりと動かしてしごき始めた。

「ハアッ、アアウッ、アアッ…」

進三郎は言いようもない快感を覚え、喘ぎ声を出して体を震わせた。怜美は腰の動きと手の動きを、段々と速くし出した。ペニスバンドで前立腺を刺激され、同時に硬く屹立しているものを怜美の柔らかい手でしごかれて、進三郎は直ぐに果てそうになった。

しかし、進三郎が射精しそうになると、怜美は腰と手の動きをピタッと止めた。後もう少しなのに射精出来なかった進三郎は、切なそうなため息をついた。そして、進三郎が落ち着くと、怜美は腰と手の動きを再開して、彼に快感を与えた。だが、進三郎が射精しそうになると、怜美はまたも腰と手の動きをピタッと止めた。そして、進三郎が落ち着くのを待って、腰と手を動かし始めた。

怜美は何度もこの動作を繰り返し、さすがに進三郎も焦らし責めだと気が付いた。堪りかねた進三郎は、

「ああっ、怜美王女様、お願いです…もう、逝かせて下さいませ…お願いします、これ以上、焦らさないで下さい…蛇の生殺しは勘弁して下さいませ…」

と半泣きの声で、怜美に哀願した。

怜美は、今が話を切り出すタイミングだと判断した。怜美は進三郎が射精しないように、注意して腰と手を凄くゆっくり動かし、

「男奴隷、お前は私を崇拝していると言うけど、その割にはそんなに訪ねて来ないわよね?本当は、それ程私に会いたくないんじゃないの?」

と問い掛けた。進三郎は慌てた様子で、

「決してそんなことは、ございません…本当は毎日でも拝謁させて戴きたいのですが、とても忙しくて来られないのでございます…」

と弁解した。怜美は、腰と手をゆっくりと動かしながら、

「あら、そう?でも、本当に私に会いたければ、どんなに忙しくても、もっと頻繁に来れる筈よ。口では調子のいいことを言っても、お前の態度が私にそれ程会いたくないと表しているじゃないの…本当は、そうなんでしょう?」

と進三郎を問い詰めた。進三郎は泣きそうな声で、

「いいえ、そんな事は決してありません。私めは自分の全てを投げ出してでも、この島に住み込んで、毎日怜美王女様に拝謁致したいと思っているのです。どうか、信じて下さいませ…」

と必死に訴えた。すると怜美は、

「そうなの、そんなに私と毎日でも会いたいの…それなら、いい方法があるわ。私をこの島から連れ出して、お前の家で引き取ればいいのよ。お前が私と養子縁組すれば、それが出来るわ。どう?」

と進三郎に提案した。急に意外なことを言われた進三郎は、困惑の表情を浮かべた。確かに、怜美を養女にすれば、自宅で毎日のように彼女から調教を受けられる。しかし、養子縁組するとなると、大泉一族の了承を取る必要がある…答えに困っている様子の進三郎を見下した怜美は、ここでブラフをかました。

「…まあ、お前じゃなくてもいいのよ。私を養子縁組して引き取りたいと申し出ている男奴隷は他にもいるから、そっちの話に乗ることにするわ」

 新三郎は慌てて、

「いえ、それだけはお止め下さいませ…是非とも、この私めと養子縁組して下さいませ。お願い致します、怜美王女様…」

と答えて、怜美との養子縁組を申し出た。怜美は、してやったりと笑顔を浮かべ、

「そう、お前がそれ程言うなら、養子縁組してあげるわ」

と言って、いきなり腰と手の動きを速くした。散々焦らされていた新三郎は、

「ああっ、怜美王女様、激し過ぎます…」

と喘ぐように言って、あっと言う間に射精してしまった。

 怜美は、進三郎のものから右手を放し、腰を引いて立ち上がった。怜美は射精した進三郎に、

「男奴隷、お前の汚い精液で、床を汚すなんて何事よ!責任をとって、お前の舌できれいにおし!」

と命じて、彼に床に飛び散った精液を舐め取らせた。その間に、怜美は腰からペニスバンドを外して、元の場所に戻した。

進三郎が床の精液を舐め取り終えると、怜美は、

「男奴隷、跪いて顔を上に向け、口を大きくお開け!」

と命令し、彼を正坐させて顔を上向かせ、口を開かせた。怜美は、正坐している進三郎の前で、カチャカチャと音を立てて革ベルトを緩め、何の恥ずかし気も無く白色キュロットを膝まで下した。怜美はパンティを穿いてなかったので、スベスベした陰部が露わになった。

 怜美は、進三郎の髪を両手で掴み、彼の顔面を自分の股間に引き寄せた。自分の陰部を進三郎の開いた口に宛がった怜美は、

「男奴隷、養子縁組の契りの盃として、私のおしっこを飲ませてあげるわ…一滴もこぼすんじゃないわよ!」

と言って、排尿した。怜美の陰部から噴き出た、アンモニア臭の強い尿を懸命に飲んでいる進三郎は、つい先程射精したばかりなのに、股間のものを猛々しく怒張させていた。



 怜美の“奉仕作業”が終了して30分後、高級保養所“桃源郷”理事長室で、理事長の吉田裕司は、大泉進三郎から運営費の多額な寄付と引き換えに、怜美を養女にして引き取りたいとの申し出を受け、頭を悩ませた。

 前任の中原理事長と雅子夫人、それにここの保養所を恨んでいるに違いない怜美を島の外に出すのは、虎を野に放つようなものだ。保養所で行われている“奉仕作業”の秘密保持にも、問題が生じる…しかし、獅子身中の虫でもある怜美を、大泉進三郎に養女として引き取ってもらえれば、ある意味厄介者払いが出来る。ここでの“奉仕作業”の秘密が公けになれば、保護者である国会議員の大泉進三郎も失脚してしまうから、彼が怜美には秘密を堅く守らせるだろう…色々考えた裕司は、結局大泉進三郎の申し出を受けることにした。進三郎は喜び、九桁の数字が打ち込まれた小切手を裕司に手渡した。



 よく晴れた翌朝、怜美は施設から退所した。退所する際、怜美の手荷物は翔子と麻美、それと屈強な警備員に徹底して調べられた。翔子は怜美に、

「怜美さん、島の外に出ても、勉強を頑張ってね…優秀なあなたなら、どこでも通用するわ」

と別れの挨拶をした。怜美も、

「天堂先生、哀川先生、今まで大変お世話になりました。先生方の教えを忘れず、努力を怠らないようにします。本当にありがとうございました」

と模範的な別れの挨拶を返したが、内心では恨み言の一つも言ってやりたいと思っていた。

 進三郎と一緒に車に乗った怜美は、港に着くと大型クルーザーに乗り替えた。大型クルーザーに揺られ、窓から3月下旬の青い海を見つめた怜美は、

(この島へ連れて来られた時の海と、同じ青さだわ…もう、3年位前になるのね。ようやく、この島から脱出することが出来たわ…)

と感慨深く思った。



 本土に着いた怜美は、進三郎の邸宅に連れて行かれ、彼の親族を紹介された。進三郎の親族は、何の相談も無く怜美を養女に迎えたことに驚き、怒って反対したが、進三郎が強引に反対を押し切り、自分の顧問弁護士と養子縁組の手続きを着々と進めたので、親族も諦めた。4月から中学生になる怜美は、進三郎のコネで中高一貫の有名私立進学校に入学が決まった。また、怜美は進三郎に、格闘プレイに役立つからと言って、実践空手の道場に通わせてもらうようになった。

 進三郎は、適当な部屋を完全防音にリフォームして、色々な責め道具と怜美の衣装を揃えた。復讐のためには大泉家の財産と権力が必要と理解していた怜美は、進三郎に飽きられないよう、頭を捻ってSⅯプレイの色々な内容を考え、創意工夫をして彼を虐めた。幸い、進三郎は国会議員としてやらねばならない事が多くて忙しく、自宅も留守がちで、SⅯプレイの頻度は平均して週一回程度だった。

 中高一貫の有名私立進学校に入学した怜美は、脇目も振らずに勉強と空手の稽古に励んだ。一日も早く引退している中原理事長と雅子夫人を探し出し、復讐したかった怜美であったが、今は復讐出来る実力を養う時期だとわきまえていた。空手を懸命に稽古しているのは、中原理事長と雅子夫人に対峙した時に凶器を携帯出来ない可能性を考え、素手で殺すためだった。亡き両親の無念を晴らすためならば、怜美はどんな苦労も厭わなかった。



 年月が経つのは早いもので、怜美は地元の国立大学に合格し、四月から大学生になった。元々美少女だった怜美は、成長するに従って美少女から魅力的な美人になり、交際を申し込む男子中学生・高校生は山ほどいたが、彼女は全てお断りしていた。怜美には、復讐する事しか頭に無かったのだ。

 大学生になった怜美は、探偵事務所に依頼して、中原理事長と雅子夫人の行方を捜した。その結果、中原理事長はとっくの昔に鬼籍に入っていたが、今年101歳になる雅子夫人は、ある高級老人ホームで静養中であることが判明した。怜美は早速バスに乗って、その高級老人ホームを訪れ、介護職員に遠縁の者だと言って、雅子夫人に面会を求めた。

 ガリガリに痩せている雅子夫人が座る車椅子を押して来た介護職員は、認知症がひどくて、あなたが誰かも分からないだろうと、怜美に説明した。怜美は雅子夫人に話し掛けてみたが、彼女は虚ろな目をあらぬ方向に向け、意味不明のことを支離滅裂に話すだけで、全く会話にならなかった。

 介護職員が目を離した隙に、怜美は手刀で雅子夫人の細い首をへし折ってやろうかとも思ったが、今の彼女の状態を見て、これでは復讐の対象にならないと諦め、高級老人ホームから引き上げた。帰りのバスに揺られている怜美には、高級保養所“桃源郷”を壊滅させることだけが、復讐の目標となった。

 怜美は義父の進三郎に、将来は政治に関わってみたいので、新三郎の事務所を手伝いたいと申し出た。進三郎は喜んで、怜美を事務所スタッフのバイトに迎え入れた。怜美は、大学の講義を終えて課題をこなした後、新三郎の事務所に行き、彼の公設秘書から色々な事務作業や、後援会回り等の仕事を学んだ。怜美には、政財界の大物達と繋がりのある高級保養所“桃源郷”を壊滅させるには、政治権力が必要だと考えていた。



 しかし、怜美が大学4年生になった時、事態が急変した。既に高級保養所“桃源郷”の理事長は、吉田裕司から三浦浩明に、理事も聡美夫人から早紀夫人に代替わりしていた。

 マゾヒストのハリウッド大物俳優が“奉仕作業”受けた後、職員に多額のチップを渡して、持ち出し厳禁の色々な人物が映っている“奉仕作業”ⅮVⅮを何枚か横流しさせ、アメリカに持ち帰ったのだ。日本国内ならともかく、アメリカなら問題無いだろうと、職員は軽く考えてⅮVⅮを渡したようだった。しかし、どういう経緯かは分からないが、ⅮVⅮがハリウッド大物俳優の豪邸から紛失し、ネットのSNSに動画が流出してしまった。アメリカのマスコミは、ハリウッドの大物俳優だけではなく、日本の政財界や芸能界の大物達が、幼い女の子を相手にSⅯの変態行為を行っているスキャンダルを、大々的に報じた。

 理事長で54歳の三浦浩明は、それを衛星放送の海外ニュース見ていて知り、顔色を変えた。高級保養所“桃源郷”で、非合法な汚れ仕事も厭わずに警備を担っている屈強な男性職員達は全員、政財界の大物達から派遣されていた。彼らは、理事長の自分より、政財界の大物達からの指示命令を優先させることに、浩明は気が付いていた。

 政財界の大物達が映っている“奉仕作業”ⅮVⅮは、初代の中原理事長が趣味を兼ねて、いざという時の保険のために保管していたものだが、ネットで動画が流出してしまっては、逆に命取りとなる。アメリカ発のスキャンダルは、政財界の圧力で日本のマスコミは報道しないだろう。しかし、理事長である浩明は、おそらく口封じに警備役の屈強な男性職員達から殺される。

 浩明は、直ちに手を打った。政財界の大物達には、高級保養所“桃源郷”を移転させると連絡して時間を稼ぎ、ミストレスの職員達と施設の女の子達全員を、速やかに本土へ移動させた。ミストレスの職員全員には、一斉メールで事情を説明し、各自の口座にそれなりの退職金を振り込んだ。施設の女の子達は、苦労して日本各地の養護施設に振り分け、引き取ってもらった。その作業と並行して、浩明は自分の財産を全て現金化し、早紀夫人を連れてヨーロッパに飛び立ち、そのまま行方をくらませた。



 進三郎から、高級保養所“桃源郷”が閉鎖されたと聞いた怜美は、耳を疑った。怜美は直ぐに渡し船をチャーターし、島に向かった。高級保養所“桃源郷”に辿り着いた怜美は、建物が既に人っ子一人いないガランとした廃墟になっているのを見て、全身の力が抜け、地面に膝を着いた。

 帰りの渡し船に揺られている怜美は、両親の復讐のために青春を全て犠牲にしてきた自分の生き方を振り返った。遊ぶこともせずに脇目も振らず勉強し、痛くて辛い思いをしながら空手の稽古に励み、進三郎から飽きられないようにと頭をフル回転させてSⅯプレイの内容を考えてきたのだ。復讐の対象が無くなってしまった怜美には、今までの血のにじむような努力が全く意味の無いものとなり、虚無感しか残らなかった。

 しかし、進三郎の事務所に戻った怜美は、考えを変えた。

(両親を死に追いやったのは、マゾ男の情欲よ…マゾ男さえいなければ、お父さんもお母さんも死ぬことはなかったわ…だから日本中の、いや世界中のマゾ男に復讐してやる!)

暗い目に鬼火を燃やした怜美は、自分自身にそう言い聞かせた。



 20××年、国会で議長の声が響いた。

「それでは、賛成者過半数をもちまして、“異常性欲者隔離収容法”が可決されました。この法律は、1ヶ月後に施行されます」

 女性初の総理大臣となった58歳の怜美は、満面の笑みを浮かべて拍手した。“異常性欲者隔離収容法”…通称“マゾ男奴隷化法”と呼ばれるこの法律は、男性マゾヒストのみが対象とされるものだった。具体的な内容としては、女性捜査員にマゾヒストと認定された男は、人権を剥奪されて逮捕拘束され、私有財産は全て没収されて、強制収容所に連行され隔離される。強制収容所では、女性看守から毎日酷い虐待を受け、身元引受人となる女性が現れて身柄を引き取るか、定期的に開かれる奴隷競売で女性に落札されない限りは、釈放されない。釈放されても、身元引受人の女性や落札した女性に絶対服従しなければならない奴隷の身分に落とされ、女性からどんな酷い目に遭わされても、一切文句が言えず逆らえない。もし、少しでも口答えしたり逆らったりした場合には、即強制収容所に逆戻りといった、マゾ男には真に過酷な法律だった。

 怜美は大学を卒業すると、進三郎に申し込んで彼の公設秘書となった。怜美は進三郎の傍で、政治家としての活動を色々と学び、高齢になった彼が国会議員を引退すると、地盤を譲ってもらい国政選挙に打って出て、大泉家の財力も活用し見事に当選して、国会議員となった。怜美が国会議員になった当初は、“美し過ぎる議員”と話題になり、テレビ出演のオファーが数多くあった。それでも、怜美は舞い上がること無く議員活動に邁進し、内閣に入って大臣に任命された。それから自分の派閥も作り、長い期間を経て、遂に女性初の総理大臣になった。総理大臣になった怜美は、与野党を問わずに根回しして、紆余曲折を経て、遂に“マゾ男奴隷化法”を成立させたのだった。

 怜美は法案成立の拍手をしながら、心の中で、

(天国のお父さん、お母さん、見てる?これで、お父さんとお母さんを死に追いやった日本中のマゾ男達に、生き地獄を見せてやれるわ)

と亡き両親に語り掛けた。

 怜美は、この“マゾ男奴隷化法”を日本だけではなく、国連を通じて世界中に広めるつもりだった。



 1ヶ月後、日本中のマゾ男達は、片っ端から女性捜査員に検挙され、強制収容所に送られては女性看守に酷い虐待を受け、生き地獄を味わされた。釈放されたとしても、女性の足元に這いつくばる最底辺の奴隷にされ、女性から虐待を受ける生き地獄に変わりは無かった。

 半年後には、世界中で“マゾ男奴隷化法”に類似した法律が制定され、世界中のマゾ男達が生き地獄を見る羽目になった。こうして、怜美の長年にわたる復讐は果たされたのだった。



終わり
 HDC Produce  ガチ恋させ系美女 みら様のM男 貢がせ見下し足置き踏みつけ唾かけ超絶罵倒靴コキ弄び人間ATM扱い