その12
  奈央は嫌がる私の首輪に鎖を付けて第二相談室まで引きずるように鎖を引いて行った。
相談室のドアを開けて中に入ると踵の高いヒールを履いた女性が椅子に座っていた。牡奴隷の身分では御女性様の顔を許可なく見ることは許されていないので、それが安西紗代の足であろうと推測するしかなかった。
「あら、友田先生。こんにちは・・・」
「安西さんのお母さん。どうしたんですか、急に?」
「ええ。今日、娘から電話があって学校に所外実習の牡奴隷が1匹来たって聞いたので、それを見せてもらおうと思って・・」
 当然、彼女はその牡奴隷が誰であるかを知って来たのだが、もちろんその事は言わなかった。
「そうですか。うふ。ちょうどよかったですわ。ここに連れて来ていますから。挨拶させますわ。ほら、511号。御挨拶をおし!」
 私は言い様もない屈辱を感じながら彼女の足下に土下座した。
「本日より所外実習として1週間、皆様方に御使用戴きます牡奴隷511号でございます。どうかこの卑しい牡奴隷めをご存分に御使用下さいませ」
「ふ〜ん。511号って言うの?私にも使ってもらいたい?」
 土下座した私の頭を踏みつけながら言う。
「は・・はい・御女性様に御使用戴くのが牡奴隷の義務であり喜びでございます・・ど、どうか御使用下さいませ・・」
 私は屈辱に震えながら答えた。
「そ、そう。それじゃぁそのお前の汚い顔を見てあげるわ。顔を見ることを許してあげるわ、牡奴隷」
「・・は、はい・・・ありがたき幸せでございます・・」
 私はゆっくりと顔を上げて目の前の女性を見上げた・・紛れもなくあの安西紗代であった。母親と言ってもまだ、30代後半で元モデルだけあってスタイルもいい、しかしそのキツメの顔を見た瞬間、彼女と言い争った事や彼女の怒りにまかせた暴言の数々を思い出した。
 中でも最後に私に言った”いつか必ず思い知らせてやるから”という言葉が何度も頭に浮かんだ。
「おやおや、顔にまで番号書かれてねぇ・・本当に醜い牡奴隷だわねぇ・・くくく・・・」
「・・・」
「ねぇ、友田先生。この醜い顔。どこかで見たことあると思ったら先生の前に娘の担任だった、あの最低最悪の能無し教師に似ているわね?」
「あら、そうですか?でも、こいつは牡奴隷。人間じゃないですから」
「それも、そうねぇ。でも、良かったわ友田先生に担任が代わって、あのバカ教師のままだったらと思うとゾッとするわ。ほほほ・・」
 もちろん私に対する憎しみを込めた言葉であった。
「それにしても、本当に汚らしい卑しい顔だわね、お前?少し綺麗にしてあげようねぇ」
 紗代は私の顔に靴族を押し付けてごりごりと擦りつけた。
 「お前のような汚い牡奴隷にとって、私の靴底がどれだけありがたいものか分かってるでしょうね?」
 そう言って最後は私の顔面を蹴り飛ばした。
 突然の事に私はみじめに倒れこんだ。
「ううう・・ありがとうございます」
 私は直ぐに起き上がり、紗代の足下に土下座してお礼を言う。
「たった、それだけなの?私の靴底を顔に貰って、さらに蹴りまであげたのに、それだけ?牡奴隷の身分が分かってるの、お前?」
高いヒールで私の頭や顔を踏みつけながら罵倒する。
「この、能無し!役立たず!バカ!虫けら以下ね、お前?」
「うう・・くぅ・・お許し・・お許し下さい・・」
 紗代は私の肌にヒールを食い込ませながら奈央に向って言った。
「実はね友田先生、前のバカ教師の時に家にだけ家庭訪問がなかったんですよ。それでできたらその代わりにこの牡奴隷を家に訪問させてもらえないかと思って」
「え、こいつをですか?」
 彼女の要求に奈央も少しビックリしたようだった。ここだけでは虐め足りず、家で恨みを晴らそうとという魂胆なのだろう。
「そうですね。確かそんなに遠くないんですよね?」
「学校から10分程度の距離ですから・・」
いいですわ、私が連れて今日伺いますね」 
いえ、できたら娘に連れてこさせて下さい。先生もお忙しいでしょうから」
「桃子さんにですか?」
「ええ、娘がそうしたいって言ってますから」
 紗代の娘、桃子も私に対して悪感情を抱いている一人だった。私は奈央が断ってくれる事だけを祈ってヒールの痛みに耐えていた。
「そうですね、じゃあそうして下さい。放課後、桃子さんに職員室にこいつを受け取りに来るように言っておきますね」
「ありがとう、友田先生。本当にいい先生にあたってよかったわ」
 そう言い終わると、また私の顔面を蹴り飛ばした。
「わ・・わたくしめのような虫けら以下の存在の汚い顔を御蹴り戴き・・あ、ありがとうございました・・」
 屈辱を堪えて言葉を搾り出す私に・・
「ふん、こんなので終わりと思ったら大間違いよ、家でまってるから、楽しみにしてらっしゃい。このクソ牡奴隷!」
私の頭を思い切り踏みつけてから帰って行った。
 あまりの屈辱に涙を流す私に奈央は・・
「良かったじゃやない、お前を使いたいと言ってくれる御女性様がたくさん居て、さあ、そろそろ3時限目の授業が終る頃だわ。生徒達にもお前を使用してもらわないとね。ふふふ・・」
意味ありげに笑う彼女の足下で鎖を首輪に付けて、また犬のように引かれて校舎を歩く。階段を3階まで昇るとそこは3年生の教室が並ぶフロアーだった。
「お前をリクエストした中には3年生が多くてね、ここが一番ふさわしい場所じゃないかと思ったのよ」
 そう言うと私をその階の女子トイレの中に入れた。女子高だけあって、中にはトイレの個室が12個もあった。それでも休み時間は並ぶ程このトイレは利用される。
「ふふふ。今日はお前はここで放課後まで掃除係をやらせてあげる。すでに生徒達には伝えてあるから、くくく、しっかりやることね」
鎖が外されトイレの一番奥の隅で土下座して待つように命じた奈央は、笑いながら出て行った。
 しばらくするとチャイムが鳴り、女子生徒達の声が聞こえてトイレに入って来た。土下座している私を見て、
「本当に居るわよ、牡奴隷が・・」
「あ〜見てよ、あの格好」
「何か汚らしいわね。みんなの唾も浴びてるしね」
私を罵倒する言葉を投げかけてトイレに入って行く。
「牡奴隷、トイレが汚れてるじゃないの?お前何してたんだバカ!こっちに来い」
「・・は、はい・・お嬢様・・」
学校のトイレは和式便所なので横に液体がはみ出してしまったりする事が女性の場合多い。四つん這いでその場所に向うと確かに黄色い液体が便器の横にこぼれていた。
「さっさと掃除しろ、牡奴隷!」
もちろん雑巾や紙など与えてなどくれない、舌で掃除するしかないのだった。
「はい、お嬢様。ただ今・・」
便器と便器の床を舐める私に嘲笑する女生徒達。
「牡奴隷、こっちも汚れてるんだけど!」
「こっちもよ、早く来い。牡奴隷」
 液体だけでなく便器にこびりついた固体も顔を突っこんで舐めた取らされた。
「あはは・・ああ汚い、ブタ以下ね。こいつ」
「ううう・・・」
 そして、しばらくすると、一番会いたくない生徒、あすかが入ってきた。
「あら、こんな所に牡奴隷がいるなんてね。偶然ねぇ。くくく・・」
その存在感に他の生徒達はいっせいに後ろに下がった。便器に頭を突っ込む私を見て、
「くくく・・便器掃除とはお前にはもったいない仕事じゃないの?」
「・・は・・・い・・ありがとうございます」
「誰に言ってるの、お前?」
「はい・・ありがとうございます。あすか・・様」
「ふふふ・・今のお前の仕事は何かしらね」
「はい、皆様がお使いになられるこちらの御トイレを掃除させて戴く事です・・」
「ふーん。そう?それじゃあ、そこの入れ物を開けてみなさいよ」
 そう言ってあすかは汚物入れを示した。
私は命令通り、そのフタを開ける。中には経血のべっとりついたナプキンが1つとタンポンが1つ入っていた。
「私がトイレに入るのにそんな汚い物をそのままにしておくつもりなの、お前?」
「・・・申し訳ございませんでした。」
手にとって外の汚物箱に捨てようとすると。
「お待ち、牡奴隷。誰が手を使っていいって言ったの?口の中に入れなさいよ!」
「・・・そ・・」
そんなと言おうとしたが、牡奴隷に許される言葉ではない。
「何してるの、早く入れなさいよ!このクソ豚!」
仕方なくそれを口に入れる、口の中に生臭い臭気が広がり思わず吐き気を催す。
「ほら、それもよ!」
タンポンも口の中に入れるように命じられる。
「ううう・・・」
口の中が一杯になっている状態で、トイレの外に出されて中であすかが用を足している間そのままドアの外で土下座しているように命じられる。
シャーという放尿の音がした後、紙で拭く音が聞こえ直ぐにドアが開いた。水は流されていない。
「さあ。牡奴隷、次の人のために便器をきれいにしなさいよ。もちろん、口の中の物は出すんじゃないよ、豚!」
躊躇う体を蹴飛ばされ、便器に顔を入れると、頭をグイと踏みつけられて、黄色い水の溜まった所に顔を押し付けられた。
「っぐ・・・ぐえ・・・」
口の中のナプキンが邪魔をして息もままらない状態に私は必死に顔を上げようとするが、あすかの足が無情にも私の頭を押さえつける。
「うう・・ぐぐぇ〜・・・・」
もがく様子を見て頭上で楽しそうに笑うあすか。
「あははは・・ほら、牡奴隷、たっぷりと御飲み。お前には過ぎた飲み物だよ、ありがたく思いなさい。あははは・・・」
しかし彼女の私に対する復讐はこんなものでは済まなかった。 

ツバオシッコ地獄
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