第3章 牡奴隷教育 その2


 私は加奈様の後を犬のように四つん這いで廊下を進み、ある部屋に連れて行かれた。
調教室と書かれたその部屋にはどんな恐ろしい拷問器具があるのだろうと恐れていた私は、その部屋に入り唖然とし部屋にあったのは豪華なソファーだけだった。
コンクリートの床は私の膝に苦痛を与えていたが、それよりもこの部屋で何が行われるのだろうという恐れで頭の中は一杯だった。
 加奈様は私の首輪の鎖を外すと、ゆっくりとその豪華なソファーに腰を下ろすと私を睨んで言った。
「207号!今日からお前に牡奴隷の身分を体に叩き込んであげるからね」
そう言うとソファーに立てかけてあった、見たこともないような長い棒状の鞭、たぶん大型の動物を調教する際に使用する物と同じだろう。その鞭を私の背中に打ち付けた。
「ピシ!!」
「あうっ!」
痺れるようなというか体が切れるような痛みに声をあげた。
「お前の身分は何?」
「・・・お・・牡奴隷です」
「ピシ!ピシ!!」
「あううっ!」
「よく、考えて物をお言い。牡奴隷!私への返事もできないの?」
「は、はい・・申し訳ございません・・女御主人様」
「もう一度聞くよ。お前の身分は何?」
「はい、女御主人様。わ・・わたし・・いえ。私めは牡奴隷です」
「ピシ!!」
「ひぃ〜・」
既にこの数発だけで私の背中は血が滲んでいた。
「マヌケ!まだまだ、全然だよ!」
「ピシ!ピシ!!」
「ひぃ〜・女御主人様・・どのように?・・」
「バカ奴隷!」
「あひぃ〜・・女御主人様・・どうかお教えを〜・・」
「ふん、一度だけ教えてやるよ。牡奴隷がどれだけ最低の生き物かをちゃんと付け加えるんだよ、マヌケ!」
「ピシ!!」
「ひぃ〜・・ありがとうございます。女御主人様〜」
「ほら、言ってみな。お前は何だ?」
「はい、女御主人様。私めは最低の牡奴隷です・・」
「ピシ!ピシ!!足りないんだよ、バカ!」
「あう〜・・痛い〜・・」
あまりの痛みに私はうずくまってしまった。適応剤のせいで痛みが頭を突き抜けるようだった。
ふと、足下を見るとコンクリートの床はうす黒く変色していた。それは今まで牡奴隷たちがここで流した血が何十にも重なったものだった。
「どう、いくら落としても落ちない血の跡よ。お前もここで1週間、どれだけの跡を残すのかしらねぇ、ふふ・・」
「ほら、さっさと考えて言わないと動けなくなるよ」
「ピシ!ピシ!!」
彼女は背中だけでなく、痛みが強く感じる部分を狙って意地悪く鞭を打つ。
「ひぃ〜・・・わ・・わ・・私めはマヌケで・・能無しの・・汚い・・牡奴隷で・ございます〜・・」
「まだよ!ピシ!!」
「ああぁぁぁ・・・私めは・・私めは・・・卑しい・・能無しで・・醜く汚い・・マヌケで・・最低の牡奴隷でございます〜・・・」
「ふん・まあいいわ。初めてだから、これ位で納得してあげるよ」
「ああ・・ありがとうございます。女御主人様」
私は本気で許しをくれた、彼女に本気で御礼を言っていた。
「ところでお前、さっきから私の鞭に対して御礼を言ってないわね?」
「・・はい・・女御主人様」
「お前は牡奴隷よね、牡奴隷っていうのは刑罰だって事は分ってる?」
「はい・・女御主人様・・」
「たたの刑罰じゃないわよ、本当は死刑に値する罪を犯したのに私たち御女性様の慈悲によって生かさせてもらっているって言う事を肝に命じなさい!」
「はい・・女御主人様」
「だから私たち御女性様がお前に与える痛みや苦しみは刑罰を代行してあげてるの。だからこそお前達はその事に対して御礼を言わなければならないのよ。もしその刑罰がなければ、お前達は生きてゆく事はゆるされないんだからね!」
「・・はい・・・女御主人様」
「だったら。ほら!ピシ!!」
「あうっ!!ありがとうございます。女御主人様」
「もっと気の利いた言葉をお言い、ピシ!ピシ!」
「あうぅぅ〜・・・私めのような虫けらに鞭を戴き・・あ・・ありがとうございます」
私は何とか目の前の残酷な調教女師様に気に入られるような言葉を探して言う。
「ふふ・・虫けらねぇ?お前は虫けら以下なのにねぇ・・」
「あうぅぅ・・ヒィ〜!・・・・虫けら以下ですぅ・・虫けら以下の私めに鞭を戴き・・ああ・ありがとうございます〜」
私の体は、既に大部分が紫色に腫れあがっていた。
彼女の足下に突っ伏した形で平伏する私の目の前に、加奈様はヒールを履いた足をすぅーと出した。
「207号、お前の前に見えるのは何?」
「はい・女御主人様の美しいおみ足です」
私の精一杯の言葉だった。
「うん?足だけなの?」
「いえ・・も、申し訳ございません。お靴が・・あのハイヒールが・・」
「このクソ奴隷!ピシ!ピシ!ピシ!ピシ!ピシ!ピシ!!」
「ひぃぃぃぃぃ〜・・・女御主人様・・お許しを〜・・・ああ・・痛いぃ〜!!」
私はあまりの痛みにうずくまって泣いていた。
「お前はさっき自分が最低の牡奴隷だって言ったわよね。その最低の牡奴隷と私のハイヒールはどっちが身分が下なの?」
「・・はい・・牡奴隷の私めです・・・」
「それなのに、お前は呼び捨てにしたわよね?この身分知らず!」
「も・・申し訳ございません・・女御主人様」
「もう一度、何があるの?」
鞭を打たれたくない私は必死に卑屈になって考える
 「はい・・高貴な女御主人様のお美しいおみ足と・・・お・・御ハイヒール様です」
「ふふ、そうよ。忘れるんじゃないわよ。牡奴隷は女御主人様の身に付けている物や持ち物よりずっと身分が低く価値のない物だって言う事をね!」
「はい・・女御主人様・・ありがとうございます」
「いい、これから御女性様に対して決して人間扱いしてもらおうなんて考えるんじゃないよ。お前は牡奴隷、身分の差なんて表わす事が出来ないほど離れているんだよ!」
「はい、女御主人様・・お教えありがとうございます」
私は自然と調教女師様に気に入られようとして言葉を考えるようになっていた。
そこで気付いた・・・これは洗脳・・・この調教は自分を牡奴隷にするための洗脳プログラムなんだと・・・
しかし既に私はこのプログラムにしっかりはまっていた。強制所の雰囲気と鞭の痛みによって既に心まで彼女にコントロールされていたのだった。
「少しは自分の身分が分ってきたようね。それじゃあ、お前達に牡奴隷にとって最高の栄誉を与えてやるわ。ほらこの爪先に口づけしな!」
「はい・・女御主人様」
戸惑っていると・・
「さっさとおやり!グズ!」
私は目の前に出されたオープントゥのハイヒールの爪先に口づけした。
以前だったらこのような行為は屈辱的だと思い嫌悪しただろうが、今はこの美しい支配者の爪先にキスできることが光栄に思い、この事を命じた彼女に本当に感謝の気持ちを抱いたのだった。
「どう?これが感謝のキスよ。嬉しいでしょう?当たり前よ、本来なら、お前達牡奴隷は靴底でさえ触れる事ができない位、卑しい身分なんだから。どんなに感謝したって足りないわよ。これが感謝のキスよ。御女性様方がこの感謝のキスを命じた時は全身全霊をかけて感謝の気持ちを表わすことね。分ったか牡奴隷!」
「はい・・女御主人様・・本当に本当に・・ありがたく・・私めなどに・・もったいなく・・ううう・・」
「あら、泣いてるの?どうやら調教は順調のようねぇ・・・」
「ありがとうございます・・女御主人様。ありがとうございます」
私は何度も彼女の足下に土下座していた。
OL 社内リンチ
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