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◆namelessさんからのご投稿
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                              復  讐 その7
三日後に取り立ての男が、俊夫を迎えに来た。男は息を飲んで、満身創痍の俊夫から目を逸らせた。由美は男にボストンバッグを手渡しながら、お願いをした。
「ねえ、もう少しこの男奴隷をレンタル出来ないかしら?それなりの費用はお支払いするわ」
男は苦笑いして、答えた。
「皆さん、同じ事を言われますな。申し訳ありませんが、次の予約が入ってますんで。予定が空いたら、連絡させてもらいます。じゃ、私らはこれで…おい、兄ちゃん、ついて来な」
男達は俊夫とエレベーターに乗り込み、地下駐車場で目隠しした彼を車に乗せ、出発した。ハンドルを握った男が、ぼやいた。
「…女の残酷さってのは、底無しだな。ヤクザのリンチの方が、まだマシだぜ…」
他の男たちは、誰も俊夫を直視しようとしなかった。
 
 
それから俊夫は出張奴隷として、五ヶ所派遣された。いずれも《ヘヴンズギャラクシー》時代の俊夫の太い客で、皆例外無く、彼を酷く虐待した。ある女性は俊夫の肛門に蝋燭を挿して、ディナー中の燭台に使ったり、雄の大型犬を飼っている女性は、発情期の犬をけしかけて俊夫を犯させたりした。
俊夫の体から鞭痕が絶える事は無く、中年女性の貪欲な性のはけ口として彼の舌は酷使され、彼の顔面はクッション代わりに女性の尻に押し潰される事が多かった。彼の飲食は、女性の尿と尿をかけられた残飯と、判で押したように決まっていた。
最後の家を廻った後、俊夫は四つん這いでいるのも辛そうな位に、すっかり弱っていた。彼が出張奴隷にされて、一ヶ月近くが経過していた。
ある日男達は俊夫を、あるビルの地下室に連れ込んだ。地下室の床はタイル張りで、天井には人間を吊り下げられるように滑車が設置され、壁には色々な種類の鞭やロープ、手枷足枷等が掛けられ、棚には各種サイズのディルドゥや浣腸器に蝋燭等の道具が置かれており、正に拷問部屋であった。地下室の中央に引き据えられた俊夫は、周囲を見回して身震いした
「兄ちゃんを専属で引き取ってくれるマダムがいてな、この部屋はお前さんのためにわざわざ改装したそうだ…もう兄ちゃんと会う事は無いだろうが、まあ達者でな」
取立ての男は、そう俊夫に言い残すと、他の男達を連れて階段を昇って去って行った。
一人地下室に取り残された俊夫は、床の中央にうずくまって考え込んだ。自分を専属に引き取ったという事は、借金を全て肩代わりしたという事だ。わざわざ地下室を改装し、これ程の拷問用具を揃えるだけで、かなりの費用が掛かっている筈だ。そうまでして自分を引き取る理由が、俊夫には見当がつかなかった。見当がついたのは、これだけの準備をしたのだから、今までの女性以上に自分を虐待するだろうという事だけだった。
俊夫は、自分のホスト人生を振り返ってみた。新人の頃は先輩ホストの酷いイジメにも遭ったが、大金を店に落としてくれる太い客を何人も掴み、bPにのし上がった。あまり金の無い細い客は、ツケで店に通わせた。ツケがいい加減に溜まったところで、闇金業者や風俗業者に斡旋して、ツケを回収した。斡旋した闇金業者や風俗業者からのバックマージンが結構な額になるので、わざと細い客のツケを膨らますようにも仕向けた。太い客も細い客も、女性客は全て俊夫にとって、金を吐き出してくれる鵜飼いの鵜であった。
後輩ホストは俊夫に憧れて寄って来て、自分の派閥も出来た。ホステスもキャバクラ嬢も皆、俊夫をVIP扱いした。彼は《キング》と呼ばれて、夜の新宿を肩で風切って歩いていたのだ。
それが目を掛けていた後輩ホストに裏切られて莫大な借金を背負わされ、ヤクザに手足を不具にされ、出張奴隷にさせられて、金づるとしか見てなかった女性客から、筆舌に尽くし難い虐待と屈辱を受けたのだ。
一体、何でこうなってしまったのだろう…俊夫が暗く落ち込んでいると、ドアの開く音がして、地下室の階段からヒールのコツコツとした音が響いてきた。俊夫は、はっとして四つん這いになり、顔を上げた。階段から下りて来たのは、《ヘヴンズギャラクシー》のオーナー、玲子だった。

玲子は四つん這いの俊夫の前で仁王立ちになり、彼を冷たい目で見下して声を掛けた。
「俊夫、久しぶりね。元気にしてた?随分やつれたみたいね」
俊夫は驚いた顔で玲子を見つめたが、僅かな望みを掛けて玲子に訴えた。
「玲子さん、助けて下さい。礼二と星也を探して下さい。僕はあいつらに騙されたんです」
しかし玲子は、口元に邪悪な笑みを浮かべて答えた。
「何言ってるの。あの二人なら、《ヘヴンズギャラクシー》で頑張ってるわよ。お前の代わりに、上客をたくさん掴んでね」
俊夫の頭は混乱した。
「礼二と星也は4000万円ずつ借金して、姿をくらましたんじゃなかったんですか?」
玲子は大笑いして、説明した。
「あの若い二人に4000万円ずつ貸す人なんて、いる訳無いでしょう。例の借用書は、私が作ったの。元々借金なんか無かったのよ」
「どういう事ですか!」
思わず大声を上げた俊夫を、玲子はじろりと睨みつけた。
「お前、沙耶香という名前の、二十歳の女子大生を覚えてる?」
俊夫は急な質問にとまどった。玲子に睨まれて記憶を辿ったが、彼が相手をした二十歳位の若い女性客は多すぎて、思い出せなかった。
「…いえ、よく覚えてません」
玲子は腕組みして、ため息をついた。
「そうでしょうね。お前には大勢の客の中の一人でしょうから。でも私にとっては、たった一人の娘だったのよ」
玲子は、ずっと独身を通してる筈だった。俊夫には彼女の質問の意味が分からなかった。玲子は、感情を押し殺した低い声で話し始めた。
「私にパトロンがいるのは、知ってるわね」
彼女は子供でも知っている、超大物政治家の名前を口にした。
「沙耶香は、あの人との間に出来た子よ。あの人には立場も家庭もあるから、日陰の身だったけど…あの人も孫位の年の沙耶香を、凄く可愛がってくれたわ」
「…?」
俊夫には玲子が何を言いたいのか、さっぱり分からなかった。
「沙耶香は友達に誘われて、お前が以前勤めていたホストクラブに足を踏み入れたのよ。そこでお前に嵌められて、多額のツケを作らされてしまったわ。私が沙耶香を立派なレディに育てて日の当たる世界に出して上げようと、なまじ厳しく躾けたのが裏目に出たのね。ホストクラブでツケを作ってしまったなんて、とても私に相談出来なかった…それでお前の言いなりになってデリヘル嬢にさせられ、ホテルで変態の客に絞め殺されてしまったのよ!」
俊夫は玲子の憎悪に燃える目で睨みつけられ、真っ青になった。
「犯人は捕まったけど、私にはなぜ沙耶香がデリヘル嬢になっていたのか、訳が分からなかった。それで調べてみたら、お前の名前が出て来たのよ!」
俊夫は震えながらも、必死に弁明した。
「そ、そんな、ちょっと待って下さい。玲子さんだって、この世界のルールはご存知でしょう。客のツケが取れなければ、自腹を切るって…しょうがなかったんです」
玲子は柳眉を逆立て、俊夫を一喝した。
「お黙り!お前が普通に商売しての事なら、私だって諦めるわ。でもお前は、気の弱い沙耶香を強引に何度も店に来させ、無理やり闇金業者に金を借りさせて80万円のボトルを入れさせたり、自分の誕生日だからって一回100万円のシャンパンタワーをさせたりしたそうね。それに闇金業者と風俗業者からバックマージンを取っていた事も、全て調べ上げてるのよ!」
俊夫は自分の悪辣なやり方を玲子に指摘され、縮み上がった。玲子は話を続けた。
「私もあの人も裏の世界に、それなりのお付き合いがあるわ。真相が判った時、あの人は激昂してお前を抹殺しようとしたけど、私が必死に止めたの…死んだら苦しまないからってね」
「……」
「お前に大金を積んで《ヘヴンズギャラクシー》に移らせたのは、お前の身柄を押さえておくためよ。お前が独立を画策していると聞いて、少し予定を早めたけどね。架空の借金を負わせて、タコ部屋に入れ、逃げ出すように仕向けて、手足を潰し不具にさせたわ。後は出張奴隷として、お前のお客さんに虐めてもらったの。お客さんへの陰口だけじゃなくて、お前の罠に嵌って、どれだけの女性が悲惨な目に遭ったかを話して、制裁をお願いしたのよ。皆さん義憤に駆られて、喜んでお前を虐め抜いてくれたわ」
そうだったのか…俊夫は今まで贔屓してくれた女性客が、酷く自分を虐待した理由がようやく分かった。
「礼二と星也は、お前に威張り散らされ、顎でこき使われて、かなり恨んでいてね。お前の動きを逐一報告してくれて、お前を嵌めるのも喜んで協力してくれたわ。お前が顔を出していたクラブやキャバクラでも、相当横柄な態度だったみたいね。ホステスもキャバクラ嬢も全員、お前を毛嫌いしてたわ。カリスマホストだ、《キング》だと呼ばれて、いい気になってたけど、お前は皆に離反されていたのよ。とんだ裸の王様ね」
玲子に嘲られて、俊夫はがっくりとうなだれた。自分は、玲子に取って代わり新宿の王になるどころか、玲子の手の平ではしゃぎ、握り潰された哀れな虫けらだったのだ。
「沙耶香は私の命であり、私の人生そのものだった…その一番大切な宝を、お前は奪ったわ。だから私も、お前の築き上げてきたカリスマホストの地位、財産、健常な体を奪ってやったのよ。残りは命だけね」
俊夫は震え上がり、玲子の足元に土下座して哀願した。
「もう許して下さい。お願いします」
玲子はヒールで俊夫の頭を踏みにじり、ぞっとする程の冷たい声を出した。
「許して上げてもいいわよ…沙耶香を生き返らせてくれたらね」
俊夫には、玲子が絶対に自分を許さない事が分かった。玲子は俊夫の頭からヒールを外すと、棚に向かい、電気ドリルの様な機械を手にした。それから俊夫を蹴り転がして仰向けにすると、彼の胸にどかりと座り込み、両足で顔を挟んで固定した。
「私がお前を出張奴隷として貸し出すのに、食糞・刺青・孔開け等を禁止事項にしたけど、なぜだか分かる?それは、私のこの手でお前にしてやるためよ!」
玲子は、手にした機械のスイッチを入れた。ビィーンと振動音がして、俊夫は恐怖に怯えた。
「これは電動式の刺青機よ。お前の額に奴隷の烙印を彫って上げるから、動くんじゃないよ!」
玲子は俊夫の額に、刺青機の針を突き立てた。振動音と共に、何かの文字が彫られていく。俊夫は痛みに泣き叫んだが、玲子は両足で更にきつく彼の顔を挟み、文字を彫るのに集中した。
しばらくして玲子は立ち上がり、刺青機を棚に置くと、仰向けの俊夫に手鏡で額を見せた。
「どう?四つん這いにしかなれないお前に、似合ってるでしょう?」
「ああっ、そんな…」
俊夫は絶望の声を上げた。彼の額には“犬”と刺青されていた。
「これから毎日、“豚”とか“変態”とか一つずつ刺青して上げる。何日もかけて、お前の体を刺青で埋め尽くしてやるわ。それと闇医者を呼んで、お前の鼻と手足の甲に孔を開け、リングを通して鎖で繋いで上げるから、楽しみにしてなさい」
俊夫は泣き声で玲子に訴えた。
「玲子さん、それ程僕が憎いのなら、ひと思いに殺して下さい」
玲子は嘲笑って、答えた。
「何言ってるの、さっき言ったでしょう…死んだら苦しまないって!」
俊夫は玲子の底知れない憎しみを知り、がっくりとうなだれた。
「お前の飼い主は私だって事を、お前の体に教えて上げる」
玲子はスカートを捲くると、俊夫の顔に跨り、しゃがみ込んだ。紺色のパンティが彼の視界を覆い、玲子の股間の柔らかな秘肉が鼻と口を塞いだ。
「犬らしく、私の臭いを嗅いで覚えなさい!」
玲子は腰を揺らせて、更に強く股間を俊夫の顔面に押し付けた。陰部の饐えた臭いがパンティの布を通して、俊夫の鼻孔に流れ込み、その強烈な臭いで頭がクラクラした。玲子は俊夫が窒息しそうになると僅かに腰を浮かし、すぐ又腰を下ろして揺らし、股間を押し付けた。その動作を何度も繰り返し、俊夫の顔面と精神を徹底して蹂躙した。
ようやく玲子が立ち上がって俊夫から離れた時には、彼の鼻の奥まで玲子の臭いが染み付いて残っており、更に惨めな気持ちにさせた。
玲子は腕時計を見て、俊夫に命令した。
「…そろそろ、女の子達が来る頃ね。俊夫、いえ男奴隷、さっさと起きなさい!」
玲子に頭を蹴られ、俊夫はよろよろと四つん這いになった。するとドアが開き、複数の足音が階段から聞こえてきた。俊夫が顔を向けると、五人の華やかなドレスを着た若い女性が、階段を下りてくるところだった。彼女達は、俊夫がよく通っていた店のキャバクラ嬢だった。
彼女達は四つん這いの俊夫を見ると、嬌声を上げて彼を取り囲んだ。
「キャハハ、ママが言ってた通りに、四つん這いにしかなれないのね。まるで、犬みたい」
「こいつは犬なんでしょう。額に“犬”って書いてるわよ。どっちにしても、人間扱いしなくていいのよね」
「俺はbPだ、《キング》だと偉そうにしてたけど、随分落ちぶれたものね。本当に惨め〜」
俊夫は見下していたキャバクラ嬢に嘲笑され、あまりの屈辱に体が震えた。彼女達の一人が、俊夫を罵った。
「よくも今まで散々威張って、私達を馬鹿呼ばわりしてくれたわね。たっぷりと思い知らせてやるから、覚悟しなさい!」
するとキャバクラ嬢達はドレスの裾を捲くり、一斉に俊夫をハイヒールで蹴り始めた。俊夫は不自由な両手で頭を庇い、泣き声で許しを請うた。
「ひいっ、ひいっ、許して下さい。お願いします、お許しを…」
俊夫の泣き声を聞いて、キャバクラ嬢達はますます盛り上がり、更に激しく蹴り続けた。彼女達が蹴るのに飽きて止めた時には、俊夫は痣だらけの体を横たえて、喘ぐことしか出来なかった。
「ねえねえ、せっかく面白そうな道具が揃ってるんだから、使わせてもらいましょうよ」
一人が言い出し、キャバクラ嬢達は横倒しになっている俊夫の両手に革の手枷を嵌め、ロープで天井の滑車に吊り上げた。俊夫はぎりぎりつま先立ちが出来る位に吊り上げられ、肩が抜けそうな痛みに呻き声を漏らした。
キャバクラ嬢の一人が、宙吊りにされた俊夫の股間を指差し、嘲笑った。
「お店で“俺のはマグナムだ、女は一撃で終わりよ”とか自慢してたけど、何これ?縮こまって、まるでドングリじゃないの」
彼女達はどっと笑い、俊夫は恥辱のあまり顔が真っ赤になり、涙がこぼれた。キャバクラ嬢達は壁に掛かってる一本鞭を手にすると、再び俊夫を取り囲んだ。
「さあ、いくわよ。せいぜい、いい声でお泣き!」
誰かが言い出した途端、俊夫の体に鞭が一斉に打ち込まれた。全身を切り刻まれるような激痛に、彼は泣き叫んだ。
「うぎゃーっ、痛い、止めて、止めて下さい」
「うるさいわねぇ、皆ちょっと待って」
一人が言って、キャバクラ嬢達は一旦鞭を止めた。
「そのうるさい口を、塞いでやるわ」
彼女はドレスの裾を捲くり、パンティを脱いで丸めた。俊夫の顎を掴んで、命令する。
「男奴隷、口をお開け!」
俊夫がおずおずと口を開くと、丸めたパンティが突っ込まれた。口中に女性の酸味の強い饐えた臭いが充満し、俊夫はその臭いと口惜しさで眩暈がした。
「面白そう、私もしようっと」
他のキャバクラ嬢達もパンティを脱いで、俊夫に群がった。そして俊夫の口にはパンティが合計三枚詰め込まれ、顔には二枚のパンティがマスクの様に被された。彼女達は、被せたパンティの一番汚れたクロッチ部分が俊夫の鼻に当たるように調整し、はしゃいだ声を上げた。
「キャハハ、面白ーい、本当に変態みたい。これがカリスマホストの成れの果て、なんてね」
「私達に、“お前らは接客のイロハからやり直せ!”とか偉そうに説教してくれたけど、お前のその姿は何よ。この変態!」
「スーツ着てるより、パンティをくわえて顔に被ってる方が、よっぽど似合うわよ。最低の男奴隷!」
鼻の奥まで侵入する女性の饐えた臭いと、彼女達の侮蔑の言葉が俊夫の精神を打ちのめし、目から涙が溢れて頬を伝った。キャバクラ嬢達は再度鞭を手にして、俊夫を取り囲んだ。
「さあ、仕切り直しよ。それ!」
誰かが音頭を取り、又も一斉に鞭が打ち込まれた。俊夫は、体中の生肉を真っ赤に焼けた火掻き棒で削ぎ取られる様な激痛に身悶え、絶叫を上げたかったが、口一杯に詰め込まれたパンティのために、低い唸り声しか出せなかった。
キャバクラ嬢がいい加減鞭打ったところで、俊夫の命の危険を感じた玲子が止めさせた。床に下ろされた時、俊夫の体は無残にも、縦横無尽に赤い筋の鞭痕が刻み込まれていた。玲子は、床に仰向けに倒れて身動き出来ない俊夫の顔と口からパンティを取り除き、キャバクラ嬢達に声を掛けた。
「あなた達も、この男奴隷に威張り散らされて、うっぷんが溜まってたんでしょう。遠慮しないで、おしっこを引っ掛けて、もっと辱めてやって頂戴」
キャバクラ嬢達は喜んで、仰向けの俊夫を取り囲み、ドレスを捲り上げた。さすがに彼女達も男に尿をかける行為は初めてで、なかなか出なかったのだが、一人が尿を噴出すると、他の女性達も一斉に放尿を始めた。
全身に尿を浴び、開いた口にも注ぎ込まれた俊夫は、底知れない屈辱のどん底に叩き落された気分だった。鞭痕に尿が染みて痛み、知らず呻き声が漏れた。
放尿を終えたキャバクラ嬢達は離れ、床には尿にまみれた俊夫が仰向けで横たわっていた。
するとキャバクラ嬢の一人が急に手で口を押さえ、俊夫に寄って来た。何だろうと見上げてると、彼女は俊夫の顔に向けてゲーゲーと派手に吐いた。吐き終わった彼女は口元をハンカチで拭い、
「お店でお客さんにたくさん飲まされて、気分が悪かったのよ。ようやくスッキリしたわ」
と、屈託も無く話した。顔に吐瀉物を掛けられた俊夫の心は屈辱に押し潰され、自分がおぞましさと口惜しさで発狂しないのが不思議なくらいだった。
地下室に吐瀉物特有の酸っぱい臭いと、尿の臭いが混じりあい、皆が顔をしかめたので、玲子は水道のホースを引っ張り、俊夫の体を洗い流した。玲子はキャバクラ嬢達に話し掛けた。
「あなた達、今日はこれ位にして、おやすみなさい。次のグループが待ってるのよ。また好きな時に、この男奴隷を虐めに来ていいから」
彼女達の一人が、玲子に質問した。
「ママ、休みの日でも、虐めに来ていいんですか?」
「もちろんよ。昼でも夜でも、都合のいい時に来て頂戴」
キャバクラ嬢達は、来た時と同様に嬌声を上げ、階段を上がって地下室を出て行った。玲子は床に仰向けのままの俊夫を蹴り、怒鳴りつけた。
「いつまで寝てるつもりよ!さっさと起きなさい!」
俊夫はよろめきながらも、何とか濡れた体を四つん這いにした。玲子は俊夫を嘲笑った。
「ほほほ、お前も相当女の子達に嫌われてたのね。もう少し行儀よくしとけば、ここまで酷い目に遭わなかったのに…一度今までの人生を振り返って見なさい。自業自得ね」
俊夫はうなだれ、下唇を噛む事しか出来なかった。玲子は話を続けた。
「この地下室は、私ももちろんだけど、女の子達がお前を虐めて楽しめるように、わざわざ改装したの。言っとくけど、女の子達に虐められる内が花よ。彼女達がお前に飽きて、誰も来なくなったら、お前は本当に用済みね。そうなったらお前を便座に固定して、女性の排泄物だけしか口に出来ない、完全な人間便器にして上げる。そうなったら、長くは生きられないわよ。せいぜい飽きられないように、虐められたら、女の子達が喜ぶような反応をする事ね」
俊夫は玲子の話に戦慄した。その時扉の開く音がして、五・六名の若い女性達が地下室の階段を下りて来た。
「あら、予定より少し早いわね。次の団体さんが、いらっしゃったわ。お前も久しぶりに再会出来て、嬉しいでしょう?」
玲子の嘲る口調に、俊夫は顔を上げ、やって来た女性達を見上げた。彼は驚きで目を見開き、声にならない悲鳴を上げた。彼女達は俊夫に無理やり多額のツケを作らされ、風俗に沈められた女性達だった。
女性達ははしゃぐ事無く、無言で壁に掛けられた鞭や鎖を手にして、俊夫を取り囲んだ。彼女達は皆、恨みと憎しみにぎらついた目で俊夫を睨んでいた。
「ひいぃっ」
俊夫は短い悲鳴を漏らし、不自由な両手で頭を抱え、その場にうずくまった。彼は全身に鳥肌が立ち、恐怖のあまり失禁してしまった。玲子は腕組みをして、俊夫の怯えた様子を楽しそうに見物した。
こうして復讐に狂った玲子の手によって、俊夫は日の目を見ることの無い地下室で、二度と這い上がれない生き地獄に落とされたのだった。

その6へ    
サド女達の密室監禁調教2
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