一枚のマゾ絵からストーリを膨らませてお届けするワンショット物語です。

その18 奴隷の失態

貸し出し先で失態をさらした奴隷

 野村文香は自分の所有物である牡奴隷182号を親友の相沢真紀子に貸し出していた。
約束の3日間
が過ぎ今日がその返却の日だった。
「どうだった真紀子。少しは楽しめた?」
「うん・・まあ・・ありがとうね文香」
 彼女の雰囲気を悟った文香は奴隷に問い正す。
「182号、お前私の親友にちゃんと仕えたんだろうね?」
「はい・・その・・」
「はっきりお言い!」
足下に土下座する奴隷の肩口をヒールで踏みつける文香。
「も・・申しわけございません。実は真紀子様に鞭を戴いている最中・・気絶してしまい・・・気分を害してしまいました・・・お許し下さい・・」
「なんですって。ホント、真紀子?」
「うん・・2回ほど・・・」
2回という言葉を聞いて烈火のごとく怒り出す文香。
「お前、よくも私に恥をかかせたわね。この役立たず!」
ヒールを顔に食い込ませて首輪を思い切りひっぱり上げる。
「あああ〜お許し・・・お許し下さいませ〜女御主人様〜ひぃ〜ぃ・・」
「1度ばかりか2度も・・・許すわけないでしょう。真紀子の楽しみをお前は途中で奪ったのよ。牡奴隷の分際でこれがどういう事か分かる?」
「も、申し訳ございません・・・・どうかお許し下さい」
「私じゃなく、真紀子に謝るんでしょう?」
「真紀子様・・本当に申し訳ございませんでした・・・どうかお許し下さいませ」
 真紀子は冷酷な笑みを浮かべてその奴隷を見下ろしていた。なぜならこの182号は文香と交際している時に牡奴隷に落ちたのだったが、その前は真紀子と付き合っていたからだった。元彼を嬲る快感を覚えてしまった彼女にはたまらない姿だったからだ。
 こうして転落した姿を見て優越感を得るばかりでなく、虫けらのように虐め苛んで加虐の快楽を得ることもかなったが、心の中では(・・もっと落ちるといいわ。この虫けらめ・・)などと思っていたのだった。
「182号、お前明日から便器奴隷に降格よ。備え付けの固定便器として使うから覚悟するのね。私の気がすむまでは開放しないからそのつもりでいなさい。もちろん真紀子にも使ってもらうわよ」
「お願いです女御主人様・・便器奴隷だけはお許しを・・・お願いです〜女御主人様〜・・」
182号はボロボロと涙を流して女御主人様の足下で泣いた。
その姿を見て真紀子は蔑みの笑みを浮かべた。もちろん自分も182号を便器として使用することができるからだった。

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